2008年06月11日
クライ・オブ・ラヴ/ジミ・ヘンドリックス 1971
クライ・オブ・ラヴ
ジミ・ヘンドリックス
1971
この世において人間ギタリストになった男が、あの世ツアーに天使の突然の誘いによって思わぬ旅立ちをした後、
地上に残した最後のアルバムとして1971年にリリースされたアルバム。
その思わぬ誘いが無ければ2枚組LPとして完成されていただろうと。
受け継いで為したのは、朋友ミッチ・ミッチェル氏、そしてエディ・クレーマー氏。
現在では1997年のCD「初日の出新昇日」として完全版と、そのクレーマー氏によりまとめられる。
それをもって決着とされ、過去バラで放出されたブツは皆、”墓場荒らし”認定されてる模様。
しかして
それはそうなんですか?
未完成は未完成か。本人が完成と認めていなければ。
最新デジタル技術によって音質格段に向上。
向上すればいいのか?
バラけてたものがまとめられた。それが完成品に近いからいいのか?
完成・・・
どこが完成でどこまでが未完・・・
熱いうちに打たれた、時代の空気を逃さぬうちに放出された涙。
いつのまにか決着されてはたまらん。
まだ全然、こちらでは決着しておらんよ。まだ墓の中に封印しないでくれ。
”墓場荒らし”か”故人の意思を見事に継いだ”か、判断するは、聴いた各民の為すことです。
非難されれば、製作責任者は一手にそれを引き受けなければならぬ。
それだけの覚悟は持って貰わねば当然。
私にはこの最後のツアーのタイトルとして予定されてた”愛の叫び”盤はいまだ脈々と熱々と生きてます。
完成直前であったことはわかる。一歩手前で有ったことは。
荒っぽい。とにかく。
でも、その荒っぽさが好きだ。
各曲で為されたギター・プレイ。これからどれが一番かと吟味したかも。
それが全部込みで入ってる。
それが一人ギター・バトル、自分と自分の格闘に。ギター・シンフォニー。
それが好きだ。
無念を無念と感じる暇も無く天界へ呼び出された。
もしかすると予感も有ったかもしれない。だからこその叫びとうねり、呻きが生のまま
こちらの耳に任されてる。
”自由”
♪
あんたは俺の誇りを奪った
俺のベッドから出て行け
あんたは俺のカミサンにちょっかいを出す
それで俺は自分のソロを買う
俺の子供たちにまでちょっかいしやがるのか
あんたは俺の妻に向かって叫んでいる
俺の後ろから出て行け!
生きてここから出て行きたいなら
自由 自由
それが俺の必要とするもの
自由 自由
生きる為に
自由 自由
それで俺は与えることが出来る
あんたは俺の心臓を奪った
スパークする電気水
あんたは俺の魂を奪った
叫んでいるそして吼えている
自分でわかってるだろ、あんたが俺のガールフレンドにちょっかいしかけたって
あんたはヤクの売人を知ってる
そうだよ、俺は今、そんなのいらねぇんだ
たった今そいつをあいつの手から跳ね飛ばそうとしてたところだ
自由 自由
くれ
それで俺は生きられる
自由 自由
くれ
それで俺は与えられる
自由 自由
くれ
いえい
自由 自由
それが俺の必要なもの
べつに俺を愛してくれるって言わなきゃいけないわけじゃない
そうしたくないら
自分を信じた方がいい
もし俺を必要とするなら
それとも俺から搾り取りたいだけなら
あんたのナイフで突き刺した方がいいぜ
他の誰かを
それで俺は行くことが出来る 俺は自由の身になるんだ!
いえ あいつは正しい
真っ直ぐ前に
いえ、真っ直ぐあそこに
自由
それで俺は生きられる
自由
何とか与えられる
真っ直ぐ前に押してくれ
真っ直ぐ前に押してくれ
真っ直ぐ前に押してくれ
真っ直ぐ前に押してくれ
真っ直ぐ前に押してくれ
♪
この冒頭曲だけでも、まるで決着してないす。
こちらでは。
”流浪””イージー・ライダー”・・・”直進””宇宙の人””天使”・・・
最後の窓に有るヘソのボタン押すのはもう少し待って下さい。
最後のメッセージのこの塊は、あまりに大き過ぎます。
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ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン
Cry of Love
First Rays of the New Rising Sun
ろっくす特製でかい画像ページ也。
Jimi Hendrix- Freedom
http://jp.youtube.com/watch?v=qezM-Ly5dYM
Jimi Hendrix - Wight - Ezy Ryder
http://jp.youtube.com/watch?v=DdO0H9wHr9A
Jimi Hendrix....Angel
http://jp.youtube.com/watch?v=rHnjCU6KyUU
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(山)2008.6.11
↑発売当時ML誌レビュー
ろっくすジミ師のページ
資料
資料(英版)
English Here
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