2008年06月19日
フレンチ・キッス/ボブ・ウェルチ 1977/11/18
フレンチ・キッス
ボブ・ウェルチ
1977/11/18
昨日、
ふとつけたTVで水木しげるご夫妻が出ておりました。
インタビューを受けてる水木さん、
「才能がおありになって他の事をやっても成功されたんでは?」の質問に曰く
「こんなことをやってるのは、好きで、変で、病気」
だからだそうです。やらずにおられないからと。
翻訳すると”キチガイ”。売れようが売れまいが。
やっぱしと納得。
それはミュージシャンも同じだわな。
商売としては海のものとも山のものとも知れないもんすし、長くやればやるほど他のことが出来ん禁治産者状態になっちゃう。
中にはボズ・スキャッグス親分みたいにいいとこで足洗って不動産屋さんで成功する方もおりまするがそれは稀で。
んで、個性を持ってその売りと為すミュージシャン、
逆に個性が有り過ぎると当れば好かれ度も相当なことになるも、うざいって言われるうざい度もかなりなもんす。
器用に世のブームに乗っかってそれなりに対応出来れば有る程度安全かもしれず、レコード会社もいい顔する可能性高いけど、
天然さんで、何をやっても俺、な人は、売れれば幸運、駄目なら乗馬か、ニューコンビーフってこりゃ馬の話しか。
はい、馬にもいるよ、そうゆうの。強いんだけど不器用でいつも自分のレースしか出来ないやつ。
これがこうゆうのに限ってかわいくて、つい駄目とわかってても馬券買っちゃって、やっぱ駄目だったりして、
やっぱ駄目かあって喜んでるこっちも病気?
そんな馬の一人が
ボブ・ウェルチ兄貴です。
そんな馬が唯一ハマって、G1レースをうっかり勝っちゃったのがこの1stソロ・アルバム、
フレンチ・キッス
1977年11月18日発走。いや発売。
何とTOP40入りのシングル・ヒット3枚も出し、アルバムだって最高位12位だっちゅう。
レーベルは、この直前までやってたバンド”パリス”に引き続きキャピトル。
その前はフリートウッド・マックにいまして地味に売れてたんすけど、抜けてウェルチ節全開にしたパリスはまるで駄目でした。
バンドの名前すら誰も知らねえよってなもんだったらしい。あちらでは。
ツアーもしなきゃ宣伝にもまるで強力しなかったんだって。ボブさん。
それが何で急にこないになったかっつうと本人にはまるで関係無く、ご存知のようにマックが大ブレークしたからです。
すわこれは大チャンス、借金ようやく返して貰えるわとキャピトルさん大喜びしたかどうか、
レーベルもオリジナルにしたりして
やる気満々、もちろん、お嬢除いて新生マック勢にもゲストで参加してもろて・・・
願い叶って大喜び、担当安堵の息漏らす。
それでもえらいのがボブさん、
まるで自分を変えません。当時ブレーク・マックの力を借りてヒットした方、他にもおりましたが、
元メンバーだとゆうのに、いくらコーラスで加わって貰おうが、一番新生マック臭いがねえです。
ボブ兄貴の加齢臭むんむん。
だもんで、昔からのファン、マックからの方々はむろん、
パリスから入った人だって、その2ndではZEPぽいとかはどーでもよくなっちゃってる訳で、大喜びです。
逆に、どうしたって嫌いな人はそりゃもう沢山いるでよ。
ノリでシングルはヒットさせちゃったけど、このあとさっぱりだったのはその証拠で。
そうゆう人は馬券にならない馬は、いらねえよって人で、あかんでそんなん。幸せ逃すで。
は余計なことすが
なら、もっとシングル・カットしときゃ良かったのにと思う次第。
あろ3、4曲は行けたぜ。弱気だキャピトル、反省せよ。
の中でも2曲目の
イージー・トゥ・フォール
特に行けました。御本人でてめえがどんな人類か自覚してるような歌詞であるかとも思う。
♪
ほれベイビイ、ワシは変なおじさんじゃ無いよ
なのに何でそんなに恥ずかしがるの
君は僕を知ってた すべての僕の人生を 友達だっただろ
でも、僕は突然知る
自分が誰か新しい人と出会っていると
君は恋人として感じられるかい 僕が君に感じてるように?
おーベイビイ、いえー
君は簡単に好きになることが出来る
知る方がいいよ 僕らがそうなっちゃうって
おー、いえー
とっても恋は簡単
おお言わないで、そうじゃないなんて
おーべいび
とっても恋は簡単
言わないで、そうじゃないなんて
落ち込んじゃう
さあ、ベイビイ、心配しないで
僕は君とちゃんとつきあうよ
マジでいつでも考えてちょうだい 僕らだけだって
僕は今ではそれは違うってわかってます
べたべた触ったりしないすから
だから、僕らがお互い知らなかったもの同士だと思ってくれたりしてもいい
で、知らないもの同士がすることをしましょう
おーベイビイ、いえー
君は簡単に好きになることが出来る
知る方がいいよ 僕らがそうなっちゃうって
おー、いえー
とっても恋は簡単
おお言わないで、そうじゃないなんて
おーべいび
とっても恋は簡単
言わないで、そうじゃないなんて
落ち込んじゃう
落ち込んじゃう
♪
いやー、薄々自分が変なおじさんで有ることを自覚しておるようです。
気持ち悪さ全開。あはは。
マクドナルドな風貌で、ウディ・アレン氏風貌で、しましまな服着てたりして、
よくまあ仕事とはいえ、ジャケットでモデルさん、ほっぺたペロリとしてると思ったりしますが、
あとでゲーゲーやってて、兄貴落ち込まなければいいと思うんすが、
毎度、喜びます。
一回、ファンになっちゃえば怖いもんないよ。
(山)2008.6.19
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
フレンチ・キッス
French Kiss
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
Bob Welch - Easy To Fall
http://jp.youtube.com/watch?v=HBU6euO5qEw
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ろっくすボブ・ウェルチちゃんのページ
資料
英語資料
English Here
.
この記事へのトラックバック
これだ。
この生ぬる温か〜いウェルチはんの芸風が「噂」にはないのだ。リンジーさんでは駄目なのだ(おい)。心なしかリズム隊のプレイもこっちの方が冴えてるような気がするぞ。
で、これを期待してライヴ盤やYoutubeを探すと一転してカラッとロックンロールな乗りだったりするのは、出がカリフォルニアンだからか、それ自体がおやぢの証拠なのか。お嬢もなんかチアガールみたいで無駄に可愛いです。
http://jp.youtube.com/watch?v=h-ZphPSSXR8
で全然関係ないんですが、カーズのヴォーカルの人ってヅラだったんですか?
証拠映像
http://jp.youtube.com/watch?v=RXAm1xdhbfk
その前の「ファンタスティック・マック」ではどうですか?
「噂」より濃い、妙な味有ります。
探さなきゃいかんみたいに淡い妙すが、
だからこそロングラン・ヒットしたのかもしれません。知らない間にハメられるっつう。
フロントマンが変わってしまって、まるで違う空気になって生き残る屈強なバンドですわなあ。
ウェルチ氏は、ハマります。
耳にへばりついて嫌んなっちゃうくらい。あはは。罪なおっさんで。
カーズのヴォーカルってどちらさんがああ?
私の夢を壊さないでー。
だから、
証拠は見ませんですう。
って、
何の夢だろう。
長年自分にとって3大わからんバンドだったスーパートランプ、フォリナー、そしてマックのうち、全盛期といわれるこの噂マックだけがいまだに謎また謎の音楽です。好きとか嫌いとか合うとか合わないとかじゃなく、レンタル屋に返した今となっても、一体これは何なんだろう?とくすぶる胸騒ぎ。プロレスじゃないけど、一戦や二戦のレンタル移籍では底は見えんということでしょうか。
でもそこで「フレンチ・キス」とか、ミックはんのバンドZOO(デラニー&ボニーの娘さんをボーカルに立ててサザンロックをやっている)とかを聴いたりすると、ふぅーっと我が家に帰ってきたかのように落ち着いてしまうのですが(こいつ、いちいち音楽のせいにしとるぞ)。ともかく、これっきりでは終わらせません。そのレンタル屋には「キルン・ハウス」あたりから80年代いっぱいまでのアルバムがほぼそろってるんで。「ファンタスティック」も「ライヴ」もおいおい聴いていきます。
カーズ事件も解決しました。問題の映像は、現地のお笑いの人がパロディで「キャンディ-O」を演奏している(音声はレコード)ものだとわかりました。他のカーズの映像を見たら一発で別人なのがわかって…大変お騒がせしました。
好き嫌いのことなんで、合わないことも有るってことはじゅうじゅう承知してるんすが。
この頃の音楽はパワープレイで味が出るのを前提としてるのが多いんで、仰る通りあんまり早く決めちゃうのも勿体無いかなーって
思いまして。
つい、伺っちゃいました。
もちろんレンタルもダウンロードも無い時代なんで、買って貰って後悔させない覚悟が中に入ってるかと。
カーズ疑惑は晴れたんすね。
おおお、夢が壊れなくて良かったー。