2008年07月06日
ヤング・アメリカン/デヴィッド・ボウイー 1975/2/21
ヤング・アメリカン
デヴィッド・ボウイー
1975/2/21
時は1975年。かつて光り輝いていたスターマンは、宇宙に漂うあらゆる星屑に激突し疲弊しきっておった。
命からがら地球とゆう星に辿り着き、そこで見つけたは命の源となる音楽、ソウル。
フィラデルフィア・スィート・ソウル。
命絶えるその間際にその音々に身を浸し、細胞再生を計る。
ヤング・アメリカン
デヴィッド・ボウイー
1975年2月21日、翌3月7日発売の同名アルバムに先駆けてリリース。
今の俺はこうだ、覚悟しろといっちゃん濃いヤツを世に放り投げた。
その挙句は
当の地アメリカで2曲目のシングル・ヒット。4月19日にTOP40で34位初登場、以後29-29-28位。
ふ、そんなもんかい。
ひたすらジギーを求めている本国英国では、13回目のチャート登場。
3月1日に29位で初登場。18-21-19-31-28。待ちかねた帰還、でも・・戸惑いの心情表す動きです。
元々名前のわりにそんなに売れていた訳では無い東洋の島国、日本では、5月11日に35位で初登場、
28-27-25-20-19-17-16-17-23-28-40-36位。最高位16位。何が何だかわからないうちに動いてる。
それにしても
これをほんまのフィリー・ソウルと思うなよ。
録音は確かに、かの本拠地、シグマ・サウンド・スタジオ。
しかしそこにはトム・ベル氏もいなきゃMFSBもおらず、ギャンブル&ハフ氏だっていねえ。
製作は宇宙船同乗者トニ・ヴィスコンティ氏。楽団は自分で発見の若き野郎ども。
俺にはそれはこう見えて聴こえた、どうだアメリカめ、
の歌。
♪
彼らはちょうど橋の手前で引き止められた
彼は彼女を横たえ、
眉をひそめる
「あらあら、俺の人生は滑稽だね、俺ってば、まだ若いかい?」
それからすぐ彼は彼女にキスをした
彼女は彼の指輪を外した 彼のベイビーたちを連れ去った
それには一分もかからず それで彼女がどこかに連れて行かれるわけではない
間違いなく 彼女はありとあらゆるものを奪った
しかし
オールナイト
彼女は若いヤンキーが欲しい
若いヤンキー、若いヤンキー
彼女は若いヤンキーが欲しい
オーライ
彼女は若いヤンキーが欲しい
映画のスクリーンを通じ人生をスキャニングする
彼女はセクシーなバカボンを見つけた
彼は咳をする 彼女のフォード・ムスタングを追い越し際
だが
とんでもねえよ、彼女は何でも奪うだろう
けどキチガイ、そして彼のタイプ、何にもありゃしねえ
ヤツは踏み出すのに失敗して、てめえの手首を切る
だが
何も起こらず、ヤツは強襲する 歌みたいにな
彼女は叫ぶよ
「パパのヒーローはみんなどこに行ってしまったの?」
オールナイト
彼女は若いヤンキーが欲しい
若いヤンキー、若いヤンキー
彼女は若いヤンキーが欲しい
オーライ
彼女は若いヤンキーが欲しい
すべての道はワシントンから
彼女の稼ぎ手は風呂から出て物乞いをする
「俺たちはちょうど20年間生きている
50過ぎたら死ななきゃいけねえってか?」
オールナイト
彼女は若いヤンキーが欲しい
若いヤンキー、若いヤンキー
彼女は若いヤンキーが欲しい
オーライ
彼女は若いヤンキーが欲しい
サックス・・・ブロウ
覚えてるかい?あんたのニクソン大統領を?
覚えてるかい?あんたが支払わなければならない金を?
それとも、昨日のことでさえ・・・?
あんたはアメリカ人みたいじゃなく過ごしていましたか?
ちょうどあんたとあんたのアイドルがファルセットで歌っているみたいに
革、革ありとあらゆるところ、そして
神話はスラムから生まれなかった
さあ、さあ、さあ、あんたは剃刀を持っているでしょう
そんな時には、どーんと落ち込んだその時には
生き残りの通路にあんたの手を置いて
アフロのネグリジェはみんな真っ赤っか
それは愛の近くにありゃしませんか?
そう、そのポスターは愛じゃありませんか?
そう、それはそのバービー人形じゃないですか?
彼女のハートは壊れていました ちょうどあんたがそうであるみたいに
オールナイト
彼女は若いヤンキーが欲しい
若いヤンキー、若いヤンキー
彼女は若いヤンキーが欲しい
オーライ
彼女は若いヤンキーが欲しい
あんたはヒモじゃない あんたは詐欺師じゃない
ヒモはキャディを手に入れた レディはクライスラーを手に入れた
黒人は尊敬を得た 白人は自分のソウル・トレインを手に入れた
ママは痛みを手に入れた そしてあんたの手が震えてるのを見な
僕は今日、ニュースを聞いたよ、おーボーイ
俺は適当なもんを手に入れた あんたは敗北を手に入れた
あんたがこれ以上言うことも出来ない野郎なんかいるのか?
そして惑う事無く俺が抱く事が出来る子供はいるのか?
やつらがくたばる前に書けるペンはないのか?
あんたは、まだ面目を保ってると誇ってはいないか?
俺のことを何とかしてくれるくそったれな歌は一つもありゃしねえ
ぶっ壊れて、泣くのかい?
オールナイト
俺は若いヤンキーが欲しい
若いヤンキー、若いヤンキー
俺は若いヤンキーが欲しい
オーライ
俺は若いヤンキーが欲しい
若いヤンキー、若いヤンキー
俺は若いヤンキーが欲しい
俺はあんたと共にいたい あんたと一緒にいたいいたい
オーライ
あんたもそうなのか 俺はあんたが欲しい欲しい欲しいあんたが欲しがっているように欲しい
若いヤンキー、若いヤンキー
俺は若いヤンキーが欲しい
オーライ
神様、俺は若いヤンキーが欲しかったんだ
若いヤンキー、若いヤンキー
俺は若いヤンキーが欲しい
♪
こんなありとあらゆる罵倒と渇望と戸惑いの歌、まともにぶつけられたら、
ヒットするほうがよっぽどどうかしてる。
何唄ってるかわからんでも、存分に喘がれてるのに、
言葉がわかる連中はもうたまんねえだろ。
惹かれてても、聴いてて苦しかったのも当たり前だ。
そんな白い星屑を前にして、黒い女子たちのコーラスの冷え冷えとしてることと言ったら
絶対零度です。
(山)2008.7.6
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ヤング・アメリカンズ・スペシャル・エディション(DVD付)
Young Americans
Young Americans [ENHANCED CD]
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
David Bowie - young americans - the dick cavett show newyork
http://jp.youtube.com/watch?v=Bed-pnf6oGY
David Bowie - Young Americans
http://jp.youtube.com/watch?v=VNw1ZPzqP9Q
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ろっくすデヴィッド・ボウイ氏のページ
資料
資料(英版)
English Here
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