2008年07月08日

ジョーのガレージ第1幕2幕3幕 /フランク・ザッパ 1979/9/17-11/19

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ジョーのガレージ第1幕2幕3幕
フランク・ザッパ
1979/9/17-11/19


昨日は我が国の誇る鉄女さんでしたから、
対抗する男子としてはこの方しかおりません。
男子として生まれ、もし音才能を溢れんばかり持ち、思う存分好きにやったらこうなりますの鑑、

フランク・ザッパ大明神

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永遠の中学2年生菩薩。わざと人が眉ひそめることやって喜んだり、
尻出したり、xんこんんことか叫んで学校の廊下駆け回ったり、しょーもないことを徹底的にやるんです。
それが生きる生き甲斐だ。
そんなザッパさんがもっとも暴れまわったのが1979年。何と1年に5枚もアルバム・リリースした。
本人曰く「好きで好きでやって出来ちゃった結果。楽しむヤツは楽しんでくれ。俺は聴いて楽しい。」
その中でも「シーク・ヤ・ブーティ」とこの

ジョーのガレージ

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は正真正銘79年作。(他のは発売ずれこみ)、
LPでは2回に分けて9月と11月に出ました。

私のもっとも好きなザッパ師の盤です。

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何しろLP時代に師のアルバムを買ったのは、これだけ。
ハマった。
しかしこれ一枚にハマった期間15年超。次に進んだのはCD時代になってからってば。
濃いよ。
評判に聴く、難解の神様の噂聞いてビビって買ったんです。
そしたら出てきたは・・・・・・

あー、良かった。お友達だ。

超技巧は技巧でも、仲良しになってくれって言ってくれてありがたや仲良しに無事なれた。

”シーク”が80’sに向けての表明なら、
”ジョー”は、最高だった70’sに落とし前つけたアルバムです。

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師、ヒット・チャートになんかまるで関心が無いと思ってたら、もしかしたら大好きだったんじゃないか?
TVが大好きだったそうだから、それを通じてかもしれませぬけど。
覚悟して大感謝対峙したこのアルバム、他の盤と趣、空気が違います。
特に第一幕。
歌詞はいつもの通りお尻ペンペンだけど、メロディの時代70’s、ザッパ師だってこんなポップ出来るのだ。
しかも尋常じゃ無くウルトラで。

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題材は、政府により音楽が禁止となった世界での、とにかく音楽馬鹿のジョーの物語。ジョーとその仲間の物語。
中央監視官つう官憲に迫害の嵐を受ける。

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音楽が禁止?そんなバカな。何の為に?

今、それが洒落じゃ無くなってます。

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何しろザッパ師が、これは食い物だって言ってこよなく愛してたタバコがこんな迫害を受けようとは。
つか、ここまで迫害を受けようとは・・だな。
選挙対策、スポンサーへのおべっか、誰か有力者がとにかくタバコ嫌いでこうなってるとしか思えん。
それより労働環境の方がよっぽど人類に有害で、「あなたにとって脳卒中の危険性を高めます。」
何なら空港の税関に「この国で生きることはあなたの命を縮める可能性が有ります。」って書くか。
ちょうどサミットやってるし、ちょうどいいじゃん。
そりゃヘヴィメタ嫌いの人の耳元で一日中、どメタル聴かせるのと同じで、人の迷惑顧みず、すっぱすっぱやるのはいかん。
モノは程度問題。毒であれ何であれ選択はそれこそ・・好きでしょお役人この言葉、”自己責任”じゃねえのか。

ほっといてくれ

その前にやることをちゃんとやれ。

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迫害されればされるほど、人は愛するものをより愛することになります。

金持の中には人が不幸になることで自分は幸福になれると信じてる輩おり。
市場原理です。ゼロサム・ゲーム。賭博のルール。
私らが支払った余分なガソリン代は、誰かそうゆうやつらのポッポの中に移動する。
タバコ?とんでもない。そんな金持でも貧乏人でも同じ値段で楽しむことが出来るもんなんか許せるものか。
俺たちだけが楽しむものにしてやる。
で、
一箱1000円工作。
800円はヤツラのポッポの中に。

そして音楽!
これこそ金持でも貧乏人でも同じ値段で楽しめちゃうものの王様。
金をいくら出しても出しても、いい音楽は作れるとは限らないし、聴けるとも限らない。
許すまじ。
となっても不思議ではない。青少年の精神に重大な害悪を撒き散らす。

「このアルバムには貴方の心に重大な影響を及ぼす可能性が有ります。」

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それが、ジョーのガレージ。

拘束されて洗脳されてすべてを奪われたジョーが、それでも心で弾くギター・ソロが入ってます。

イースターのスイカ

私が今まで聴いた中で一番美しいギター・インスト。
あまりにも惚れて、バンドやってた時、演奏させて貰った。俺みたいな半端なやつでも弾いていいって言ってくれたような気がしたから。
忘れもしない新宿のライヴハウス。突如襲った豪雨で、客はほとんど去り、
雨宿りのサラリーマン三人の前でやった。
空想のライブみたいに。

そしてラストは、
あろうことか、音楽を弾圧した中央監視官が音楽を独り占めして、どんちゃん騒ぎをしてるっつう終幕。

きっつーい洒落。
それがまた実に楽しい曲で。

世界に一枚しかないレア・ヴィニールを三百万円で入手して、豪華ステレオで聴けばこんな気持ちになれるかってもんだ。

それを数千円で聴いてやっちまえ。

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(山)2008.7.8

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ジョーのガレージI

ジョーのガレージII&III

Joe's Garage: Acts I, II & III

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Catholic Girls
http://jp.youtube.com/watch?v=lVPIwTwGz8o

Watermelon in easter hay - Frank Zappa
http://jp.youtube.com/watch?v=UAg5ecZpXh8


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ろっくすザッパ大明神のページ

資料

資料(英版)

English Here

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posted by 山 at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | zappa | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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