2008年07月09日

ノー・プシーフッティング/フリップ&イーノ 1973/11

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ノー・プシーフッティング
フリップ&イーノ
1973/11


アートだ。
ロックから生まれたものですからロック・アート。
芸術です。およそ芸術たるもの、作りたいから作ったもので、それがお金になるかなんてーこたぁ、知りません。
たまたまそれを見た芸術商人がこれは金になると踏んで「買う買う。」ってゆうたら「そうなの、勝手にしてや。」。
それで売り出したら、何を間違ったか、「おー、これは素晴らしい」って思う人がいて買います。
値段はその方が払いたいと思う分だけ。
芸術を専門にやって生きてる人がプロの芸術家で、それでよく生きてるもんだと感心しますけど、
そうゆう方々は作ってれば嬉しいので貧乏でも何とも思わん。
一方では、もちろん自分の作品は、勝手なことに素晴らしいと思ってますんで、そうじゃ無きゃ作らん、
世に出てみんなに素敵ねって、言って欲しい願望も有り。生きてる間にそー言われればラッキー。

なのが、アーティストだと思うんすが、
今や音楽の世界では、ロックでもポップでも演る輩はみなアーティストつうことになっておる。
はて????
「モデルからアーティストに転身」とか、”ぐーたん”で出て来る、誰?って娘さんもアーティストです。
何か偉い感じがするから使ってる名称としか思えん。
芸術家は、髪ぼさぼさ、着る物喰う物まるで頓着しません、朝から晩まで妖しいことしてますが正だと思うんですけど。
だもんで
こころっくすではアーティストって語は使わず、ミュージシャン、歌手、芸人って呼ばしてもろてるんすけど。

気取るんじゃねえ。

元来、ロックとアートってのは真逆の関係で生まれたよな。気取ったり、権威とか無関係なもん目指す。
でも歴史重ねれば、売れなくても作りたい、やりたいってのも思いついちゃう訳で、それがこの

ノー・プシーフッティング
フリップ&イーノ

1973年11月発。

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キング・クリムゾンのロバート・フリップ卿とロキシー・ミュージックで、へらへら踊って変な音出してたブライアン・イーノちゃんが、
同じ釜の飯会社同士ってことでも有り、何故かお友達になっちゃいまして、

「イーノちゃん、あそぼ。」わーい(嬉しい顔)
「おー、フリップちゃん、あそぼあそぼ。わーい(嬉しい顔)


ってイーノちゃんちで、音のおもちゃをいぢくってそれに合わせてフリップ卿がギター弾いたらこんなん出来ちゃいましたけど。
イーノ君は、テープレコーダーで妙な音をテープ切り刻んでループさせます。あとVCS3シンセ。
クレジットではデジタル・シーケンサー使用となってるけど、この当時そんなんもう有ったのか??
フリップ卿は、愛用のレスポールを”フリップ・ペダルボード”なる謎の脚踏み器をつないで持続音出し。
E−BOW使えば一発じゃん。E−BOWじゃないのー?って突っ込みはやめとこ。

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A面1曲、B面1曲の巨大シングルとなってます。
アルバム・タイトルの意味は、「煮えきらない態度をとらないこと」。
確かに。
煮え切らない音を、敢然と煮えきらない態度で為していると言えよう。
A面は

The Heavenly Music Corporation
〜天国のような音楽会社


開始後、延々と、もえーーーーん萌えーーーん、って音が続きます。

寝るなよ。

もえーーーん。
うちにありますレコードは、最後の最後、終わりまであとちょっとってとこで針飛び発生してエンドレス仕様となってますで。
うっかりしますとそれにも気が付きません。
はっと、気付いてプレーヤー蹴飛ばす。
その後もそのまま、萌えーーーーんもえ〜〜〜〜んゆうて終わるよ。

B面は、

Swastika Girls
〜鉤十字の女の子


ひろみGOが歌いそうなタイトルすが、そんな甘いもんぢゃねえ。
こりゃおもしれーとマジになってお二人は外にあるスタジオにこもって作った模様。
そんで、本気で

じょわらんちょん、じょわらんちょーん

って繰り返しをイーノちゃん製作。それでいーの。
フリップ卿、気合入れて、ちゃらかんそんちゃらかんそん、ギター入れます。
途中、うっかりエキサイトして燃え上がるギターソロ。

いかん盛り上げてしまったぴかぴか(新しい)

我が家にありますレコードはご丁寧にもこちらの面でも絶妙な場所で針飛びが。
エンドレス仕様になってます。
こっちはマジほんまに気が付かない。

とゆう具合にふざけた音が入ってますブツが世間で発売されてます。
わたしゃ好きだかどーだかわからんけど何故か時折かけてしまう。
使用法としては、
一緒にギターなり縦笛なりで参加するって使い方も有るな。駄目なんて誰も言わないから安心して。

キング・クリムゾンのライヴ盤”USA”で前フリに使われてます。

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あれが気になって気になってしょうがない方はここで丸ごと聴いてすっきり出来る。

ジャケはウルトラ・ハイパーでSFなかっこいいデザイン。
このジャケにもれなく付いてくる音楽ですと思えば、うっかり買ってしまっても後悔はしないでありましょう。

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たぶん。

(山)2008.7.9

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No Pussyfooting

エッセンシャル・フリップ&イーノ

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Swastika Girls - Fripp & Eno part 1
http://jp.youtube.com/watch?v=cn1D00m9Bj0


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資料

資料(英版)

English Version

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posted by 山 at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレシブ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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