2008年07月16日
舞姫〜スペインの恋物語/カルメン 1975
舞姫〜スペインの恋物語
カルメン
1975
キル・ビル3はまだかー?!
座頭市vs子連れ狼になるんじゃないかと大期待してるんすが。
もし音楽選考で難航しておるんなら・・・・。
いや、タラちゃんのこと、もうそれは最初に決まってるよな。
それはきっとこのバンドだ。
カルメン
舞姫〜Dancing on a Cold Wind
寒風の中踊り。副題”スペインの恋物語”。
世界唯一フラメンコ・ロックいやフラメンコ・プログレンコのバンドです。結成はもちろんスペイン!
じゃないのだ。
何とカリフォルニア産。デヴィッド・クラーク・アレンと申すLAでフラメンコ・ギターを会得した男子が興した楽団で、
のちにロンドンに渡り、アルバム製作す。この盤は2枚目。1975年産。
ジャケだけは有名、あの激辛タバコ、ジタン丸パクリです。
バンド自体も言わばウルトラ・バッタもんだからこれほど相応しいものはあるかー。
さて
バンド・メンバー。裏ジャケにその面妖な面構えが。
濃いぞーーーー!
特にこの方。ジョン・オーツさん変装かと思った。
音楽も激濃いすよ、もちろん。
製作は、あのトニ・ヴィスコンティさん。ベタボレだったと思われ、奥さんのメリー・ホプキンさんまでコーラス助っ人で参加なさってます。
それもそのはず、
かっこいーーっ。
問答無用。1曲目”私のセビーリャ”。
これ聴くだけでも買う価値有りです。
じゃんじゃかじゃか、じゃんじゃかじゃか←期待通りのフラメンコギター
かんこかんこかんこかんこ←期待通りのフラメンコ足踏み
ぱんぱぱんぱ、ぱんぱぱんぱ←期待通りのフラメンコ手拍子
くんずほぐれつの様々打楽器、唸るベース、
逆落としエレキ雪崩、
たまらん。これぞキル・ビル・ミュージック。
脅したっぷりの、あれーよあれーよ、がらごーれな歌入りーの。
踊る。
日本盤LPのクレジットには、こう書かれてます。
「舞い」ってば、レコードじゃ見えないじゃん。あはは。
見えるんです。舞ってるってば。全部。
えらいこっちゃ。
正直、わたしゃフラメンコって何じゃらほい、何となくイメージ、それこそサンタ・エスメラルダ認識しかござらぬけどさ、
もう力技です。納得。
プログレンコで。
で、
そのプログレンコ、どこかで聴いたことある味だぞ?どこでだ?・・・・・
うわ、
そうだ。これはジェスロ・タルです。舞って弾いて吹いて踊るプログレ。
何とその手が有ったか!
あのタル音楽は、キメまくりのフラメンコにぴったし。イアン・アンダーソン親父は聴いたかな?
聴きました。
その証拠にこのあと、ベースのジョン・グラスコックさんはタルに入った。目出度い。
もとい、
A面の充実度、そりゃもうえらいこっちゃ。
途中東映ヤクザ入るは、謎の円盤UFO入るは、梅図かずお先生入るは、
この世の妖しいもの全部込み。瞳孔開くでー。マジです。
B面は、「回想」と題された一大組曲。
一転、じわじわ責め。仕切り直しで地獄の底から湧き出る怨念の数々をば。
手拍子!
足拍子!
変拍子!
の三種の神器で。
これほど、やっておいてくれて良かった、何しろ類を見ないもんな、なもの無し。
当然のごとくCD化されちょる。
しかも盤起しなんだと。
しかもヒスノイズ込みだと。
素晴らしい。
かねてから私の青年の主張通り。
よろしいでございます。CD化は盤起こしで。元々、このLP滅茶苦茶音いいし。
針飛びとか込みだったら困るけどさ。ヒスノイズはねえ。程度問題すが。
うちの盤には無いぞ。
しかし
普通じゃ買えない、すげーオーディオで再生したLPをそのまま記録するなら、
それこそ夢だったじゃないすか。俺らの。
こそこそしないで、堂々とウルトラ盤起し仕様って名乗ってやってくれなさい。
これからのCD再発の売りはそれだ。
デカジャケ&盤起し。アナログで出たものは、アナログの香りになるべく近く聴くのが最高の幸せだと思います。
このCDみたいに2in1で、デカジャケじゃなかった場合は・・・・
うちでデカジャケ掲載しますから。
それ見て聴いてね。
(山)2008.7.16
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Fandangos in Space/Dancing on a Cold Wind
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
Carmen Live
http://jp.youtube.com/watch?v=lRcSHq6Zm_0
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↑当時ML誌レビュー
資料(英版)
English Version
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