
雨に微笑みを
ニール・セダカ
1974/11/16
かつて日本に歌謡曲とゆうものがありました。
そして外国の歌謡曲はポピュラー音楽、略してポップスと呼ばれまして、現在両者ともその実体と共に死語です。
ロックはそのポップスの中でも外道なブツで対角の存在で、陽と陰、合わせ鏡だったんだよ。
今や双子の片割れ無き、哀しい音楽に。
私は最初はポップス・ファンとして洋楽を聴き始めました。
14歳の中二だよな、その時の新学期の自己紹介では、趣味は「ぽ、ぽ、ぽぽぷ、ポプラー音楽です。」って舞い上がって言えなかった、
恥ずかしい思い出有り。
恥ずかしかったことはいつまでも覚えてるもんです。それでその後1年のキャラ決定しちまったようなもんだもん。
その1974年に登場して、頭から尻尾までどこを切ってもポップスとしか言えない歌が、
雨に微笑を

ニール・セダカおじさんのカムバック作です。
カムバックつうたってこっちは初対面。まるでピンと来てなかったのは当たり前だで。
いまだにニールおじさんは、私にはこの歌から続く70年代の人です。
聴き始めたばかりのラジオ関東”全米TOP40”で聴いて、ヤられた、鳴いた、泣いた、喜んだ。
チャート・アクションは11月16日付で39位で初登場、
以後32-24-20-16-12-8-5-4-3-2-1-8-16-33位。
ナンバー1獲得。
その前に、再発見されてたのはイギリスで、10ccと共演してレコを出して、この歌も6月に既にヒット、
最高位16位になってたって知ったのはごく最近です。
こんな全身アメリカな歌がよくヒットしたよなあ。
日本では、翌年75年1月26日に36位で初登場、以後35-39-31-27-25-25-23-24-38位。と含蓄有る動き。
まるでヒットする要素が無いのにあまりにも名曲なので渋々チャートインしてる感じが出とる。
色んな意味で若者がシングル買うのに勇気要ったかも。
こんな正しい歌を買うなんて変態ポップス・ファンて思われる。パープルのLPの裏に隠してそっと買わねば。

♪
田舎道を僕のベイビーと一緒にぶらぶらしてると
雨が降り始めました 土砂降りになっちゃって
傘をあいにく持ってなかったんで、
僕らはもうびしょびしょ
僕は背筋からぶるぶる震えちゃう羽目に
僕は心底、彼女の手の暖かさを感じてます
うー、僕は雨の中で笑い声を聞いてます
愛している人と手と手を結びながら歩いて
うー、僕は何て雨の日が好きなんだ
そして心の底から感じるこの幸せ
そんなこんなで僕らは木の下に走ります
僕は彼女に向かって振り向きました
そしたら彼女は僕にキスをしてくれて・・・
そこには葉っぱを打つ雨粒の音
柔らかく彼女は息をする
そして僕は目を閉じます
僕らは愛を一緒に感じてる 嵐の空の下で
うー、僕は雨の中で笑い声を聞いてます
愛している人と手と手を結びながら歩いて
うー、僕は何て雨の日が好きなんだ
そして心の底から感じるこの幸せ
サックスブロウ
僕は心底、彼女の手の暖かさを感じてます

うー、僕は雨の中で笑い声を聞いてます
愛している人と手と手を結びながら歩いて
うー、僕は何て雨の日が好きなんだ
そして心の底から感じるこの幸せ
うー、僕は雨の中で笑い声を聞いてます
愛している人と手と手を結びながら歩いて
うー、僕は何て雨の日が好きなんだ
そして心の底から感じるこの幸せ
♪
英語が過去形じゃ無くて全部現在形なのがミソで。
今、起こってる幸せを唄ってます。
作は同じくSSWのフィル・コディ氏との共作。
時は、ベトナム戦争いざ終結の直前。
それ思うと、ただのお気楽歌ではなく、みんなが心の底から求めていた歌だと。
今になると思います。
”Oo, how I love the rainy days
And the happy way I feel inside”
哀しい皮肉とも、それが希望とも。
実際歌がそうなんだから、今も現在進行形だ。
34年経って、解釈してみて言いようの無い気持ちが湧いて来ました。
(山)2008.8.12
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雨に微笑を~ベスト・オブ・ニール・セダカ
Sedaka's Back

ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

Neil Sedaka - Laughter In The Rain
http://jp.youtube.com/watch?v=2ZxuUpLz-Ms
Neil Sedaka at the Midnight Special: LAUGHTER IN THE RAIN
http://jp.youtube.com/watch?v=U19E09sHm38
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資料
資料(英版)
English Version
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