2008年08月14日

驚異のロックン・ロール・マシーン/バックマン・ターナー・オーバードライブ 1974/5

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驚異のロックン・ロール・マシーン
バックマン・ターナー・オーバードライブ
1974/5


なんつっても、壊れません。
なんつっても、ナット・フラジャイル。
ロック・ハード界のみならずロック山の大岩にガリガリとその名を刻み込まれる楽団、BTO、略して
バックマン・ターナー・オーバードライブが1974年5月、3作目として世に出した名品が、この

ナット・フラジャイル
〜驚異のロックン・ロール・マシーン


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イエスの「フラジャイル」が出て、2年半後に叩き付けた挑戦状だ。
ジャケの歯車テンコ盛り木箱をマジで送り付けた・・てたら面白いなあ。
燃えないゴミで出しても持って行ってくれないので大いに困ります。
あ、そうでもないか。スクラップ高騰の昨今、電炉製鉄に持って行ったら高値で買ってくれる。
なんてね。
えー、通常は、他のバンドは他のバンド、他のアルバムはその時はその時だと思い、
比べようが無いんで比較してどーのこーのしまへんけど、この場合、ご本人達が突っ込んで貰いたそうなので突っ込みます。

その名の通り、イエスと180度違うぜ。覚悟しろ。
間違ってイエスのファンは買わないように。耳が切れます。
どんな風に違うかと言うと、イエスは白鳳で、BTOは高見盛です。
イエスは王子様で、BTOはx方ピーです。
イエスは芝で、BTOはダートです。
しかしほぼ同じ楽器を使って、やってっるつうのが思えばおかしいなあ。

ロックの度量の広さはそりゃも果てし無い。

滅茶苦茶売れました。
カナダ出身のこのおっさんたち、前作でブレークしましてその売上げはライナーによりますと1.000.000枚以上。
すげー。桁数えちゃったよ。
この盤はそれ以上です。全米アルバム・チャート・ナンバー1獲得。これまた1位を含むヒット・シングル2枚。
それなのに・・・
イエスの「こわれもの」はそりゃもう超豪華な装丁でした。Wジャケに、美しき絵本付。日本盤ライナーもびっしり。
こちらと言えば、シングル・ジャケに・・ま、それはいいとして、
日本盤ライナーは中途半端な長方形の小さなのがペロっと一枚。しかも裏は白紙。

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おっさん顔がその原因のすべてだぜ。
おっさん顔は辛いなあ。

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豚もおだてりゃ気に登る、勢いついたおっさんのパワーはウコンの力10本飲んだくらい恐ろしいもんです。
筋肉モリモリの焼肉ハード・ロックテンコ盛り。しかも一緒にナムルとか喰えるから健康にいいよ。
意味不明の説明だ。
どゆうことかとゆうと、歌は、ふんふん言って唄いますCFターナー氏と情け無ーいチャーミン声のランディ・バックマン氏の二本立。
それぞれ同じハード・ロックでもミソダレと醤油ダレくらい違う。
歌詞だって抱腹絶倒さ。

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1.ナット・フラジャイル
・・・よいとまけなリフの10tトラック・リフに乗せて唄われるは、


来いや、大陸横断して来い
生き残って来られること望んでるぞ
お前さんは俺たちが音楽やってるかって訊いたな
おう、俺思うに、別格なのやってるぜよ
俺たちは壊れやしねえ、お前を引き裂いてやる
その時俺たちは夜を粉々にする 目をまん丸にして見やがれ
俺たちは壊れません



壊れません宣言です。

2曲目のタイトルはーーー

ロックは俺の人生、そしてこれは俺の歌

はい。わかりました。



生き急いだぜ お笑い種
俺にゆっくりやってくれって頼んだって無駄
何故なら俺には失う物は何も無い
しかしあらゆる時間を俺はモノにしている
わかるだろ、俺は生まれた時からギターを手に持っていた
俺はハリウッドをものにしようとした
ハリウッドは俺様のものだ



大法螺吹きですんません。

3曲目は、言わずとしれた名曲”ハイウエイをぶっ飛ばせ!”、
そして4曲目は言わずと知れた大ヒット曲”恋のめまい”。
豪華です。うほほーいって喜んで下さい。
そしてA面最後はインストルメンタル、”デュアンに捧ぐ”とクレジットされてるそうすが、
どこにだ?
はともかく、まんまオールマン兄弟バンド。まさに捧ぐ。捧ぐならこれくらいしないとあかん。

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B面冒頭歌、その名も”スレッジハンマー”。あおなびが活躍するガブちゃんの歌とは・・・
当然違うってば。
目をつぶればキッスかと見まごう超メリケン・ハードロックです。目をつぶりましょう。

2曲目は、「ブルー・モーニン」。モーニンは朝のモーニンじゃ無くて、「唸る」の方。
手拍子ブルース・ブギー。一発で書ける。手拍子ブルースブギー。嫌ですか?

3曲目は、「セコハン」。世界中は腐ってるから全部丸ごと無しにして俺様は生きてやる。
世界はセコハンだ、中古だ、このやろー、って内容を、実にマヌケで最高なカウベルのリズムに乗って
ハードロックさこのやろー。
カウベルはいざとゆうとき世界を救う必需品。

最後は、血管切れそうな超ハイテンションハードロックンロールです。
日々、大木を叩き切る訓練をなさってるから出来る歌。
言わばほれ、
8時だよ全員集合のコントの最後で、もうぐそぐその展開になるの覚えてるでしょ。

あれです。
どーかよろしく。


(山)2008.8.14

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Not Fragile

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Bachman Turner Overdrive - You Ain't Seen Nothing Yet
http://jp.youtube.com/watch?v=24EP9TjIXxw


Bachman Turner overdrive - Roll On Down The highway
http://jp.youtube.com/watch?v=IL7KxYc3CVM

Bachman Turner Overdrive - Roll On Down The Highway Dutch TV 1979
http://jp.youtube.com/watch?v=uvAP5MBtAHw

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↑当時ML誌レビュー


ろっくすB・T・Oのページ

英語資料

English Version

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posted by 山 at 08:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ハードロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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