2008年08月20日

日曜日の印象/ジェスロ・タル 1968/10/25

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日曜日の印象
ジェスロ・タル
1968/10/25


怪奇骨董魑魅魍魎唯我独尊楽団、ロック中世暗黒時代に颯爽と登場!!
その名も

ジェスロ・タル

18世紀の農機発明家、種蒔き装置、蓄力式砕土機を開発した方だとゆうその名を冠した。

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ジャケでお披露目はデビューだとゆうのにいきなり爺さん集団。
演奏するはブルース、英国式ブルースとゆうことになっている。
と、こー書くといかにも鬱陶しい音楽がずらずらずらっと連発しそうです。

さてその実体は如何に?

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ジェスロ・タルの親方は言わずと知れた左片足があまりに強靭な為に分身フルートを吹く際、
つい右足を上げてしまう病を抱えたイアン・アンダーソン親父。
1963年頃から故郷のイングランド北にてぶいぶいバンド活動行っておったとさ。
人気獲得、これは中央、ロンドンにても一旗上げちゃろと上京したのはええけれど何か上手くいかなくて、メンバーがごっそり田舎に帰っちゃった。
さー、困った棟梁、バンド職人を探すべく獅子奮迅。見つけたは、マグレゴリーズ・エンジンとゆうバンド。
そこのギタリスト、ミック・エイブラハム君と意気投合して、合体バンドを作ることになりました。
そこで活躍は、アンダーソン氏の同級生で有りましたクリス・ライトさん。
後にクリサリス・レコードを作りますこの敏腕君。マネージャーとして各所にデモを送りーの、
ついにMGMからデビューを獲得す。
サンシャイン・デイとゆうシングルで。
しかしまるで売れず。
が、めげずに片足上げてマーキー・クラブでめちゃんこライブしてたら徐々に人気が出て、
マーキー主催サンバリー・ジャズ&ブルース・フェスティヴァルでついに脚光ブレーク、
見事アイランド・レコードと契約、改めてデビュー。
ここに1stアルバム

日曜日の印象
〜This Was


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1968年10月25日に登場。アルバム・チャート最高位10位獲得だ。
その頃の英国、英国式ブルース・ブームの真っ只中。イアン親父もブルースきちがい。
ギタリストのエイブラハムちゃんもごりごりのブルースきちがい。
当然ブルースを演っておりま。
でも、何か違うのは、言行不一致男、イアン爺の為すこと。
作って来る曲は、真っ当なブルースとは、何か違うんじゃないかおめえみたいなんばっかっす。
そこにエイブラム氏とぎしぎし相克生まれる奇妙な感覚誕生。

そこが21世紀の今でもぶりぶりと音を立てて生きているのだ。

まずもって参るのが、A面ラスト・インスト、
カッコー・セレナーデ
169本の吹奏楽器をいっぺんに吹くジャズ野郎、ローランド・カーク氏の曲のカバーです。
これがーーーワンダホ。
謎の円盤UFO、プリゾナーNO.6、サンダーバード、キャプテン・スカーレットなイギリスが好きな
大人少年の心を鷲掴みにするグルーヴィだよ。
はい、こればっかはアルバム買わねば存在がわかりません。
だいたいフルートってのは、どうも暗黒ブルースからぶっ飛んでしまう、すっとんきょーな楽器でして。
凄腕ギタリスト、ミックさんのばりばりプレイと合わさると、どうしても外道でしかしナイスな音楽にしかなりえれん。
それが、まー、不満でこのあと件のミックさん辞めちゃうんすけど。充分に理解出来ます。

この人間オリジナル満点パパ、男イアン・アンダーソンと二人リーダーでやっていけるわきゃあねえ。

な具合でこの盤は、タル永劫の歴史の中でもデビュー盤のくせに外れ外道アルバムとなってます。
黒くない黒いのをやってる唯一の盤。

シングルも出しました。

ア・ソング・フォー・ジェフリー

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まるでヒットせず。するかーこんなん!ってわかります、ストーンズ・ロックンロール・サーカスでも演りました、
トラでトニー・アイオミ氏加えてやりましたフルート・ハモニカ・ブルース・ロック。



明日道に迷いそうな唄
俺の車を引き渡しに行かねば
あんたを一緒に連れて行くつもりさね
でもおめえはそこまでは行かないよな
見たく無いなら俺のすることを見るなよ
俺が言わない事はあんたには聞こえない
俺はそうしたい訳ではないんだが
俺は俺のやり方で続ける
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
俺はそうして欲しくない

毎日、俺は相も変わらずやって来る朝を迎える
俺はてめえに言い聞かせてるんだ
明日は俺に事を運んで来てくれる
今日には夢にも思わない事をな

吹く

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明日道に迷いそうな唄
俺の車を引き渡しに行かねば
あんたを一緒に連れて行くつもりさね
でもおめえはそこまでは行かないよな
見たく無いなら俺のすることを見るなよ
俺が言わない事はあんたには聞こえない
俺はそうしたい訳ではないんだが
俺は俺のやり方で続ける
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
見るんじゃない、見るな見るな、俺が行くところを
俺はそうして欲しくない



まるで当てつけでんがな。
そしてこれから為す一代ジェスロ・タルの道の表明。
そして実際、今の今まで貫いてやり続けたんだから、
このおっさん、只者で無し。

ここが、アンダーソン棟梁、世間へ殴りこみの第一歩であります。

妙な事に
今、バッチシその感覚ハマり、やたらとしょっちゅう聴きたくなる。

(山)2008.8.20

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日曜日の印象

This Was

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Jethro Tull - A song for Jeffrey (Live)
http://jp.youtube.com/watch?v=qqTpUUJgHZA


Jethro Tull - My Sunday Feeling
http://jp.youtube.com/watch?v=RtT_t7sgtes

JETHRO TULL : SERENADE TO A CUCKOO
http://jp.youtube.com/watch?v=9T0_wVRwE6I

Rahsaan Roland Kirk - Serenade to a cuckoo
http://jp.youtube.com/watch?v=Kb3UlZ5dbEs

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ろっくすジェスロ・タルのページ

資料

資料(英版)

English Version

.
posted by 山 at 08:39| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレシブ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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