2008年09月01日
HAPPY END/はっぴいえんど 1973/2/25
HAPPY END
はっぴいえんど
1973/2/25
8月が終わり、夏も終わりになろうとしてます。
こんなご時世ですから、お金も無く、もし有ってもおいそれと使う訳にもいかず、
暑いなあ暑いなあ、
どしゃぶりの雨と雷だなあで終わってしまった夏。
それでも何か寂しいのが悔しい夏。が終わります。
そんな時には終わりの音楽を聴くのが一番。
出来れば幸せなのを。不機嫌だった方々による。
HAPPY END
はっぴいえんど
1973年2月25日発。
2枚目にしてばんらばんらになったメンバーが、ベルウッド・レコードの三浦さんのどうしても3枚目を聴きたいとの熱情で、
LA録音を持ち出し、その憧れの地にひきつけられて再び集う4人。
手持ちの曲と勢いで為した本当に本当の最後アルバムです。
ハッピーなエンドだったんでしょうか?
文句ぶつぶつ言いながらもハッピーだった模様です。
なんつたってあの方々に会える。弾いてくれる。
一緒に仕事出来る。家中の銭かき集めて払ってでもしたいことを、お金くれて行けるっつんだから。
聴く前にしょーもない話を聞いてしまった盤でもあります。
ラストにての曲、「さよならアメリカ さよならニッポン」で見事に落とし前をつけてくれた
音楽のマジシャン、ヴァン・ダイク・パークス氏。
「スタジオでローウェル(ジョージ)と一緒にいたら、日本人たちがやってきて目の前でトランクを開け、
そしたら札束が一杯。日本のバンドをプロデュースしてくれって言うんだ。
一にも二にも飛びついたよ。」
って話。インタビューでもTV出演の時にも言ってました。
大好きなパークスおじさんだけど、この笑えないジョークを話してる時は嫌いです。
実際、そんなお金がベルウッドに有ったのかな?
有ったとしたら必死にかき集めたに違いない。
それを札束でほっぺた叩くような失礼なやり方で仕事を頼むだろうか?
それでそんな形で依頼されたお仕事だったんだろうか?
その答えは、音楽にあります。
もちろん、そんな訳あるわきゃ無い。ほとんどダブ、音楽魔界のファンタジー、
一フレーズの歌詞を包むエンドレスなハーッピーエンドはパークスおじさんの誇るべき仕事の一つであります。
尻が良ければ頭も良い。
風来坊
カウンター・ナンバーなり。不機嫌JTな細野さんが、肩に上着背負い旅立つ唄。
その風来坊は疲れてる。
フレーズ、アレンジのあれこれが何かに似てるのもさようならの証。
それが何だかいちいち詮索せず、ぼんぼやーとほうって置くのが幸せな最後への道です。
未知が道へのしるべ。
明日は賽の目みたいにわからないから、怖くてそして楽しみだ。
秋の匂いぷんぷんの鈴木さんの唄がど真ん中に。無愛想なことこの上なし。
昨今、真剣な無愛想が一番欲しいから。
無愛想なのは細野氏も同じで、こんなファンタジーあるわきゃねえよの無風状態。
ちゃんちきな明日の相合傘が楽しみなんだって。
大瀧さんは、もうヒデジしてるから、堂々と大瀧さんしてます。
ここのそとはいい天気なんだって。名歌です。
その上で
さようならアメリカさようならニッポン
さようならはっぴいえんど。
そんなこと言ったけど
誰もいまだにさようならしてないよ。
どうしますか?
(山)2008.9.1
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HAPPY END
ろっくす特製でかい画像ページ也。
かくれんぼ/はっぴいえんど(フォトムービー)
http://jp.youtube.com/watch?v=XQTkOst3yMU
ふうらい坊 小坂忠
http://jp.youtube.com/watch?v=CGXdCoMymOk
↑あらー、チューブでは削除されまくり。
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ろっくす・はっぴいえんどのページ
資料
English Here
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