2008年09月04日
新たなる離陸/パイロット 1977
新たなる離陸
パイロット
1977
先週勝負レースの馬券を全部外しまして。
何故だかわかりました。
このアルバムを買うことが出来たからです。
日本盤LPで金850円。帯も解説も無くジャケは30年の月日経ったものでしたけど。贅沢言ってる場合じゃない。
家に帰って相場はいくらんだろうと調べたら3800円とかのとこも有った。そだろうなあ。高いもん、パイロットLP。
それで今の今まで聴くことが出来なかったんだから。
3000円も儲けたも同様。いやそれ以上、金には換算できん。これが穴馬券だったんです。
どこのどなたが売ってくれたんだか。その事情をも思うと益々世の一期一会を思う。
大穴馬券の出る確率はおよそ5%です。先週の札幌のキーンランドカップ。これが何とビリ人気のタニノマティーニが勝った。
8歳牡。管理してた調教師の先生曰く「嘘だろ、夢見たいだ。」だって。先生が勝つと思ってなけりゃこっちが当てられる訳無いわな。
そんなのが5%。ビリ人気が勝つとなると1%行かないんじゃないか。
わたし、毎週そうゆう出会いを求めてレコ屋さんに言ってるんすが、そうなると年間ざっと100回は通ってることになりまして、
てこたあ年に1回の大穴です。
が、
アマゾンで駄目元で検索したら・・・・・
何と、日本盤CDが出てるではありませんか!いつの間に。しかもお安く。
21世紀も捨てたもんじゃ有りません。いいものは諦めなければいつか復活する。
で、
がっかりしたかっちゅうと、そんなことはねえぜ。
うちのレコード・プレーヤーは特別製、普通より3%速く再生されるのだ。うちだけの音で聴けるぜ。あはは。
ワクワクで持ち帰り、針を落としての感想の一は、
とにかくホッとしました。
落ち着いた。何か野暮用で遠くに出かけて、やっとこさ家に帰ったように。
初めて聴くのに、ここが故郷だったんです。自分の。
一昨日、感謝させて貰った、これぞパイロットの世界一のグチ・ヒットソング
ゲットアップ・アンド・ゴーで即殺され、
あとはもう目くるめく、そして意外な。
メンバーは二人になってしまいました。
そして二人が残った。
デヴィッド・ペイトンちゃんと、もう一人は何と最後に加入のギターのイアン・バイアンソンさん。
ほぼ同じ割合で二人の曲が入ってます。
メンバーが減って寂しく音楽もなっちゃったか?
とんでも有りません。テンコ盛りです。それでアルバム・タイトルが
Two's A Crowd
二人でも群集です。
それを現すにジャケットでも。何か二人の写真が変です。で、ぐっと寄って見ると・・・
これが細かい顔写真のドットで出来てるとゆう。しかも一つ一つ表情が違う。
まー、地味な懲り方。
ジャケは音を表す・・・・。
パイロットと言えばビートルズです。デビュー時にはよく有ります第2のビートルズと呼ばれまして。
逆にそれが足かせになってたりした。
この新たなる離陸にあたって、二人は完全にパイロットになりました。
他には誰にも乗れない飛行機に乗って。
びっくりしたのが、ザ・バンドだこりゃ、って歌が各所に入っていたこと。
しかも誰もがやりたくても出来なかった1stのビッグ・ピンクの香りがする。日曜の朝の。
この原因が大活躍のイアン君の所業かと思えば、そうでは無く。二人ともなんです。
明らかに個性が違う二人、混ざり合って融合してどっちがどっちかわからなくなるバンドの理想型に。
それにしてもイアン氏、こんなに出来る人だと思いませんでした。
2ndシングルは、彼の曲、
月曜日、火曜日
♪
夢はたたただ信じること
それが本当になるその時まで
でも毎晩、僕は自分ひとりで膝を抱えてる
ただ君のことを思って
月曜
雲が僕の頭上にある
火曜日が来た
僕はベッドから出ることが出来ない
ガール、夜眠ることが出来ないんだ
君の事が頭から離れなくて
うー、夜に一人ぼっち
君は僕を残して行ってしまった
近くて、それでいてとても遠い
夢はほとんど去っていってしまった
望みが消え始めている
本当のことになると信じられる前に
月曜
雲が僕の頭上にある
火曜日が来た
僕はベッドから出ることが出来ない
ガール、夜眠ることが出来ないんだ
君の事が頭から離れなくて
うー、夜に一人ぼっち
君は僕を残して行ってしまった
月曜
雲が僕の頭上にある
火曜日が来た
僕はベッドから出ることが出来ない
ガール、夜眠ることが出来ないんだ
君の事が頭から離れなくて
うー、夜に一人ぼっち
君は僕を残して行ってしまった
♪
あー、いい歌だ。
寂しい歌。
深い心根を表すは、アンドリュー・パウエル氏のストリングス。
そうです、パイロットのもうメンバー、
アラン・パーソンズ博士の朋友。
アラン博士の仕事でもこのアルバムは横綱です。
時は1977年。その前年からアラン・パーソンズ・プロジェクトが始動し、
この年の1月には、アル・スチュワート氏のあの”イヤー・オブ・ザ・キャット”が花開いた。
その成果が、
この黒盤の中にも存分に。最高の形で。
まるで売れなく、29年もの長き時間、半ば封印された形になれど、
このアルバムは幸福なレコードです。
切なさを含めて二度と帰らない音の玉手箱だから。
(山)2008.9.4
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新たなる離陸(トゥーズ・ア・クラウド)
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
Pilot - Get up and go
http://jp.youtube.com/watch?v=2dfVhpHwe1I
Pilot/ダイジェスト
http://jp.youtube.com/watch?v=i6t4Blbt5lA
Pilot - Creeping round at midnight
http://jp.youtube.com/watch?v=0gzNU-JftmA
Pilot - Ten Feet Tall
http://jp.youtube.com/watch?v=jrPQ1WRG1Zc
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ろっくすパイロットのページ
資料
資料(英版)
English Version
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