2008年10月01日
イントゥ・ザ・ミュージック/ヴァン・モリソン 1979/8
イントゥ・ザ・ミュージック
ヴァン・モリソン
1979/8
やっと何とか終わった。
毎日締め切りの仕事連打が。おそらく終わったと。
さすがにくたくたに疲れ、朝5時半に起きるのに、キツクて、もうまた寝ちまおかと思った。
が、
そうは行かない盤を今日感謝するつもりでおりました。多分そうなるだろなと思って。
イントゥ・ザ・ミュージック
ヴァン・モリソン師
1979年8月公開のアルバムです。
私の人生盤。数有るヴァン親父のアルバムの中でも終わりの落とし前”安息への旅”とこの始まりの盤”音楽入り”は別格に好き。
時代はもうパンクからNWに移ろうとしていた頃。私もすっかりそれ人になってました。
にも関わらず、親父は別格ですから、買って聴いたら、もう仰天。
落とし前付けて、前作”ウェイヴレンス”では無茶じゃないのー?って挑戦して、そしてここでこうなったのかと唖然。
そして没入しました。
えー、皆さん。
毎朝起きて、「あー、今日も爽やかな朝だ。気持ちE!さー、今日もバリバリやっちゃうぞー。」
って思いますか?
思い返すに、おいら、そんな風になったことあるかいな。
大抵は、ボケー。今日もあの仕事この仕事参ったなー。
あ、競馬の日は違うか。それでも今日、オケラになったらどうしよとか思っちゃう。
めちゃネガティヴだ。
最近はそうでも無いけど、生来低血圧だってもあるか。
ヴァン・モリソンおじさんは・・・この方は朝に関わらず、一日中不機嫌な方です。多分。
人生の9割を怒って過ごしてる。何に怒っとるのか?
怒ること世の中には山ほど有りますから。そうである方がいてもおかしくない。
つか
星一徹だってそうだもんな。人としての有り様がそうなのだ。
そんな方が、人生で一度だけ、
「あー、今日も爽やかな朝だ。気持ちE!さー、今日もバリバリやっちゃうぞー。」
って思った時期。そんなアルバムです。
思い切り爽やか、前向き、ポジティヴ。
特にA面。
どしちゃったの、おいちゃんってくらい無敵の爆進ぶり。
製作はヴァンさん自身。普段なら怖いぞ。考えるだに恐ろしい。モリソンさんのプロデュース。
気に入らないプレイなどしようもんなら、ケツ蹴飛ばされてスタジオから追い出されそうです。
しかし、このセッションでは違った。
笑ってるよ、おっさん。
その方が怖かったりして。いやとにかく。何をすべきか迷いも何も無く。
あまりの迷いの無さにミュージシャン達に以心伝心してしまいました。
奇蹟のように、一挙にこんなんが出来ちゃった様子が伺われます。勢いが違います。
それにやられました。
活気の有る音楽にやられない音楽好きはいません。
1曲、1曲の感謝は・・・・
また”大切な歌”として後日たっぷしと。
聴き込み過ぎまして、このA面。レコードはマジ溝擦り切れてます。針が飛ぶでよ。
それでもまだ聴きます。まだ夜明けのまんまです。
さてB面、
こちらは。いかにしてこのような上機嫌になられたかを、ゆっくりと説法面。
買った当時、若干19歳でしたから、こちらには戸惑いました。
A面のアッパーさに参り過ぎただけに。
こっちの静謐には、「長ーよ。」とか「辛気臭いよ。」とか罰当たりにも思ったりして。
だが
少しでも長く生きて見るもんだ。
こっちも負けずとおっさんになり。今、こうして聴いていると染みます。
多少図太く鈍感にもなっちまいましたから、長いのも大丈夫です。
全編山田太一なジス盤においても、このB面はさらに山田太一度高し。
齢重ねた不揃いな林檎たちも、想い出づくりさんたちも、高原へいらっしゃって、岸辺のアルバムしちゃってます。
嘘じゃ有りません。
怖いから買いませんって方々も縁だと思って聴いてみて下さい。
みんなそこにいます。
そして自分も混ざることが出来ます。
(山)2008.10.1
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イントゥ・ザ・ミュージック(紙ジャケット仕様)
Into the Music
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
VAN MORRISON - And The Healing Has Begun
http://jp.youtube.com/watch?v=wKdguKXUdgk
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ろっくすヴァン氏のページ
資料
資料(英版)
English Version
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