2008年11月05日
リージ・アンド・リーフ/フェアポート・コンヴェンション 1969/12
リージ・アンド・リーフ
フェアポート・コンヴェンション
1969/12
名盤。英国フォーク・ロック、
すなわち正に英国トラッド・ロックの名盤。
と世に言われている。
けれど名盤だと決めるのは、決して世間では無く、それをば浴びた各人の両耳でありますので、そのやうな世評は一切無視しておくんなまし。
おそらく出た時は、掟破りの凶悪犯。ジャケにも本人たちの覚悟現れてます。
指名手配犯人の如くこれをやらかしたのは俺たちだっちゅう6人の顔写真。
リージ&リーフ
フェアポート・コンヴェンション
1969年12月発。
何をやらかしたのかこの連中は?
アメリカでフォークをロックにしたのなら、ここイギリスでも自国フォークをロックに出来る。
思えば至極自然な発想のネタを初めてやった連中。
そしてその試みの完全覚悟盤、叩き4走目、言い訳の出来ぬ4枚目なり。
ヴォーカルとして君臨するは、レッド・ツェッペリン”限り無き戦い”でプラント氏と完全四つで水入りの優勝決定戦を行った
サンディー・デニー嬢。
バックでど根性かましているのは、
ギターのリチャード・トンプソン氏
以下
サイモン・ニコル氏、デイヴ・マタックス氏、アシュレイ・ハッチング氏、デイヴ・スワーブリック氏の5人。
この陣容で為すべきことは思う存分全て吐き出してしまおうとゆう落とし前です。
ここで始まりここで終わりまた始まった。
その気迫漲り、全員が網走番外地の心でぶちかます、ガチでセメントな音楽です。
しかるに聴かれます際は、当然こちらも嵐が丘の天辺で草なぎ倒す疾風の中、立ちすくんでる気分になること必定。
覚悟して聴かねばならぬ羽目に。
剣道朝稽古の道場板の間で、真剣使用藁人形斬りを見せ付けられてる様子を想像しておくれ。
嫌だよ、そんなん。
あ。それもそうか。しかしあれだ。
境界を超えた尋常なもんじゃねえもんを獲得するにはこちらにもそれなりの代償が、おゼゼ以外に必要じゃけん。
仕方が有りません。
古きものは新しきものなり。古代は未来だ。
理屈じゃなくそれを体験して身震いし、今に自らのやり方で生きさせることを選択した音楽。
イエローサブマリン音頭みたいな・・って逆か。津軽じょんがらエレキ節だぜ。
下手すりゃえらい何か知らんが恥ずかしい気持ちになってしまう、もしくはギャグに。
何でかって、あるべき姿のものを力ずくで別なものにしてしまうから。
乖離した組み合わせは、ギャグの真骨頂す。
であるからして、もしかしたら現地の人たちにとっては、チャダの演歌みたいな気分になってしまうものかもしれん。
しかして幸運にも我らは遥か遠方で存在する東洋人、元々トラッドはロンパールームでしか知らんからさ、
平気の平左で全く新しい出会いになる訳だ。嗚呼、ラッキー。
それでもやっぱ無理くりならば、必ず同じように恥ずかしい気分になるはずで、
俺はいささかもならなかった。
この本人たちの揺るがぬ信念、大真面目さの前で。
やましい気持ちでやっている人の音楽は、やましさが容赦無く出てるはず。
それがなんかの加減で間違えてその場でヒットしたりしても、厳しき年月の風には抗えません。
そんなんはそのうちタイホされるぜ。
で、この指名手配連中。
結局タイホされず、それどころかこの所業、これにて確信となり、ますます世に跋扈することになりました。
今更ながら、それを手助けしてかくまうか、共犯となるか、それとも通報するか、
それはもしこれから闘うことになりまする皆々様次第です。
いかにしますか?
(山)2008.11.5
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リージ・アンド・リーフ+2
Liege & Lief
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
Farewell, Farewell - Fairport Convention + Slideshow
http://jp.youtube.com/watch?v=HnWry5P_WFY
Fairport Convention - Come All Ye (Audio)
http://jp.youtube.com/watch?v=EV44H7IyB10
Led Zeppelin - The Battle of Evermore
http://jp.youtube.com/watch?v=YpRqtga1Usk
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ろっくすフェアポート・コンヴェンションのページ
資料
資料(英版)
English Version
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