2009年01月21日

海洋地形学の物語/イエス 1973/10/26

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海洋地形学の物語
イエス
1973/10/26


言うまでもなく、短けりゃいいってもんで無いし、長けりゃいいってもんで無し。
サイズで善し悪し決めるのは何か意味があるんすかってなもんだ。
短くなければその力、発揮出来なければそうすべきで、逆ならそうすべき。
陸上競技だって競馬だってスプリント戦からステーヤー戦まで各種ございます。
それはただ単に色々やりゃあ面白かろうとそうしてるんじゃありません。

海洋地形学の物語
〜Tales from Topographic Oceans
イエス


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1973年10月26日登場。
世では彼らが所属していると言われてるプログレが衰退じゃと言われた頃のアルバムです。
何とまあ。
そりゃプログレが衰退してるんじゃ無くて聴き手が飽きちゃったってことじゃねえかと。
まあそりゃやり手も飽きちゃって凡走してるのも確かに有ったかもしれんが。
いいのも悪いのもひっくるめて駄目や、古臭いとバッサリはあまりに悪逆卑劣怠慢傍若無人。

問題は中身。

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そうだろがーと、硬派体育会空手部ロックの王者イエスはそのやうな事を申してるヒョーロンカに真っ向挑戦したるわ

2枚組で一応4曲って、究極かました。
はてさて、そしたら思ったとおり
「長い」「冗長」「つまらん」「途中でトイレ行けん」「何がなんだかわからん」
との声上がり、逆に
「これこそイエスだ」「名作」「一生もの」「途中でトイレなんかいくものか」の声も上がり、プロスアンドコンズ大発生です。
これは感想で有りまして、両方とも正しいんだから。

買って否の思い持った方は、お気の毒様。もうやだ〜(悲しい顔)
買って賛の思い持った方は、おめでとう。晴れ

わたしゃ声を大にして「賛」ぴかぴか(新しい)

昔は「ピ」だったかもしれんが、そんなこたあ忘れた。
とにかくこれは、菊花賞です。
3000m走る。00-ouma.gif
しかも前半タラタラ、中盤たらたら、直線になって一斉に全速力なんつう、
長くして何の意味がござるの?では無く、
ハナに仰天の仕掛け有り、アイツが逃げやがった、中に折り合い息を入れ落ち着きながら位置取りの静かな攻防有り、
そして・・・・
とにかくゴールは見えている。2枚分の最後には終わります。
そしてこの連中は、その分量の分、やること思い付いてやり通しちゃった。

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全部、気を入れて聴かば、疲れます。
当たり前。
覚悟の上、疲れたい為に聴きましょう。

リラックスして、全体をほわっと捉えて身をゆだね聴かば、疲れが取れます。
全イエス音。こんな幸せなこたあ無い。

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作った方、演る方は大変です。
聞けばやはり製作中、各種口論乱闘闘争挫折復帰あったとのこと。
これをライヴするのはもっと大変だ。
覚えなきゃあかん。ぜんぶ。
想像を絶します。
わたしゃライブやった時は、曲順覚えるのも難儀で、床にリスト貼ったりしてたがな。
この仕掛けだらけの演奏で、誰か一人トチったらもう大わかり。赤っ恥はもちろん、丸ごとぶち壊しだ。
全部暗記してたのでしょうか?うーむ。自分完コピ。
まーどちらにせよ、
終わった後痩せるわ。

案の定、
終わったあと逃走した人ございました。わたしゃ好きに2万8千524人の妻といるのがええですと、
鍵盤大将リック・ウエイクマン氏退場。

大きな犠牲も払い。

体力が無きゃ出来ん若い筋肉のハード・ロック。
敬意と共に遣り通して残してくれたことに感謝したし。

この後、これに匹敵する無茶やらかした人類は無く、
だもんで永遠の最新アルバム。
いつまでも飽きないように、わからんままを楽しもうっと。

思います。

ラストの大団円がまた・・・・。
おいおいまだ走る気だよ。00-ouma.gif

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(山)2009.1.21

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海洋地形学の物語

Tales from Topographic Oceans

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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The Ancient / Giants Under the Sun Studio Run-Through (1/3)
http://jp.youtube.com/watch?v=VG-i1EVgwKg


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ろっくすイエスのページ

資料

資料(英版)

English Version

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posted by 山 at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレシブ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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