2009年01月28日
L/ゴドレイ&クレーム 1978/4
L
ゴドレイ&クレーム
1978/4
無駄を省いたマーケッティング戦略、
利益追求の為の成長、
成長なくして幸福無し、
だから必要無き過剰人員は切る、
切られた人間には幸福無し、
????
合理性ゆえに果てしなき矛盾地獄に陥っております現在社会。
BSで現在やっておりますベストヒットUSAを見ますと、
今の米チャートってば何かもろそれ浴びて、ぶち切れてるどうしちゃったの?って歌ばかりに聴こえます。
キンキンにエキセントリックみたいな。ヘッドフォンで電車で聴いたらキーカカキーカカ音漏れて迷惑せんばんだろな。
いづれもとにかく目立たなきゃ始らんって思想が元になってるからそうなった模様で。
これからどーなるんだろ?って不安になるよ。不安にさせる音楽だもん。
不安にさせれば売れるならそうするよ喜んでってなもんだから。
今をさること30年前、こんなアルバムが世に出ました。
L
ゴドレイ&クレームさん、2枚目のアルバム。
このお二人、ご存知の如く元10ccです。4人のメンバーのうち、”変”担当と言われていました。
バンドとして全米ヒットをも出して成功の絶頂の時、ギズモなる珍楽器追求と申してあっさり辞めちゃった。
残されたエリックさん&ゴールドマンさんは、変二人がいなくなって、さらにポップ道歩んで、ヒット出しやすくなったわ、
その通り、いやその通りでも無いな。その二人は何故か抜けた二人の変にこだわりまして、そんなにヒット出しやすくなった訳でもない
ってのが世の不思議。それでもそれからのヒットは、自国英国では、
6 10CC The Things We Do For Love Dec 1976
5 10CC Good Morning Judge Apr 1977
1 10CC Dreadlock Holiday Aug 1978
の三曲。最初はウルトラポップ、残りは”変”ね。
で、変の塊、抜けたゴドレイ&クレーム両氏と言えば、
3 Godley & Creme Under Your Thumb Sep 1981
7 Godley & Creme Wedding Bells Nov 1981
19 Godley & Creme Cry Mar 1985
互角の同じ三曲ヒットを飛ばしてるってんですから世の中わかりません。
さらにMTVでのヒット曲のビデオ監督としても有名になったから本家より名が知れたよ。
しかし抜けた直後、その時は誰もそんなことになろうとは夢にも思わんかったです。
形容すれば、新日本プロレスから独立した直後のUWF。ガチンコ勝負で見た目誰もわからん関節技が一番って興行張ってたようなもんで。
ガチなアルバム出してました。
その2枚目「L」。
一枚目は邦題「ギズモ・ファンタンジア」ですから、”ああ、そうか。やっぱギズモなんだなあ。”って聴く前の取っ掛かりは有りました。
それだけで誰も聴かなくても。
今度は「L」。何だよ、それ?
ジャケット裏面に説明の如く、様々な日常の風景で「L型」のもの並べられてます。
だからと言って、何だよ「L」。
そうだ、ゲストだ、ゲストで引きが有ればOK。
えーと、ぐわし。ほとんど二人で演奏してます。
いますよゲスト。お二人。一人はポール・ガンバッチさん。どうやらBBCのDJさんらしいすが、知らないよー。
有名人もいます。
アンディ・マッケイさん。ロキシー・ミュージックのぷっぷくぷークラリネットやサックス等吹きもの担当の方。
変友達です。ロキシー自体、その頃は超人気バンドってわけじゃなかったもんでちいとも引きになりません。
結局、取っ掛かり何も無し。
そうだ、音楽だ。それが一番肝心。中身がねえ一番大切。
訳わかりません。
説明したくないほど。
しいて言えば、あの10ccでのヒット曲”アイム・ナット・イン・ラブ”からみんなが素敵だなあと思うとこ全部抜いたもの、
逆にみんなが素敵だなあと思うとこのど真ん中をぎゅわっと凝縮したもの。
説明になりません。超矛盾です。
ではプログレか、それともちょうどその時弾けたNWか?
どちらのイメージに合ってるようなもんはいささかも入ってません。
今や大抵のものはアップされてますユー・チューブにもこの盤からのものは有りません。
歌詞は英語ですし、まあもしわかったとしてもわかんねえだろなあってもんばっかしです。
どうしょもねえアルバムです。
でも、大好き。
30年でも100年でもかけてかけてかけまくれる音楽です。
ジャンル、ゴドレイ&クレーム。
英アルバム・チャート最高位47位。
あなたなーらどうするー?
(山)2009.1.28
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L(紙ジャケット仕様)
Music from Consequences/L
ろっくす特製でかい画像ページ也。
有りません。
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ろっくすゴドレイ&クレームのページ
資料
資料(英版)
English Version
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ジャンル分け不可能とはいえ、ジャズやソウルなど確かなルーツが感じられるのが面白いところですよね。ニューウェーブ・ポストパンク以降の新世代からは生まれえない音楽じゃないかなぁと思います。
タイトルの『L』というのは「Learning driver」の意味で、前作が失敗したことから初心に帰って心機一転やり直すという意味合いだそうです。歌詞においても自伝的だったりして、自分たちの在り方を見つめ直す良い機会になったようです。
ありがとうございます。