2009年01月29日

フーズ・ネクスト/ザ・フー 1971/7/31

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フーズ・ネクスト
ザ・フー
1971/7/31


満を持して、ここに
ザ・フー登場。
ここROCKS始めて7年半になりまするが、初登場です。
何と罰当たりな。
てば、それには何か深い訳が有るかと言えば・・・わはは、教えない。
嫌いだった?
どーかなー?
聴いたこと無かった?
とんでもございません。

大御所とされてます。およそロック世界で大御所扱いされるとろくなこたぁ無い。
後追いで聴こうとする者には、何か既に手垢が仰山ついてるように感じます。
ハードル高し。偉い人になっちゃうとねえ。
大御所無用の世界でいいじゃないすか。
ビートルズは不良で、ストーンズは悪魔、キンクスは悪戯小僧で、このザ・フーは悪ガキ。全部永遠の。
殿堂とかに追いやらずにこっちの方がよっぽどええわ。
一方、名前がでかくなってる割りに人気が無かったことでも有名です。
昔、ヤマハからライトミュージックって雑誌が出てまして、中学生の頃だったかな、特集が掲載されてました。
”我が国では無名だが英米では超スターのバンド”
って。
正に”誰?”扱い。
確かに私もその時までアルバム聴いたこと無かったもんな。
イメージは仰山。マイ・ジェネレーションに、腕ぶん回しに、サマー・タイム・ブルースに、
キース・ムーン氏暴れん坊将軍、ドラム破壊に、ギター破壊、
一方では、ロック・オペラ。
映画”トミー”、映画館に見に行ったぞ。
オリヴァー・リード氏、アン・マーグレットさんエグくてねえ。
エルトンはあんな格好でバチはまりの役。
ケン・ラッセル氏の演出が、まー濃いこと。
結局、断片のイメージが強烈過ぎてありゃいったい何だったんだ。
なのです。暴れ屋の印象と、よくわからん理屈っぽそうなトータル・アルバムのギャップでか過ぎて戸惑う。

フー?

音の前に情報有り過ぎです。
ここは、丸ごと全部それら無視してとっぱらっちゃいましょう。
音楽に前置きは必要ねえ。
それにぴったしなのがこの

フーズ・ネクスト
1971年7月31日発。


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このアルバムにも、壮大なる企みが事前に隠されています。
見ザル聴か猿。
どこぞのバンドの新譜として聴かば、あらこれが大変。
当たり前に当たり前の如く何でこんなに当たり前にいいんだと感嘆する
すんばらしいナイスな歌が満載のアルバムだ。
全編これロックの。
他にこの味、出せるもんでもないジャンル”ザ・フー”の。

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で、売れなかった理由も具体的にわかってくる。

ギター・ソロらしきギター・ソロ有りません。
暴れる暴れるって評判の割りにマトモです。暴れてるんすがねえ、事前イメージでか過ぎ。
逆に理屈の評判聞いて入った方には、プログレなわきゃあ無し、ロックです、注釈抜き、
それで拍子抜けするかもしれん。
抜けするとひじょうに残念なので、無視するが一番、虚心坦懐に聴かば、
既にスルーしてたとしても超然と蘇るさ、渋谷駅前待ち合わせ場所忠犬角コンクリートの如く。

2曲目でぶっ飛ばされます歌、
バーゲン

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私は貴方を見つけるためだったら喜んで自分を失くしたっていいっす
喜んで持ってるもの全部諦めちゃいます
貴方を見つける為だったら、どんなことでも苦しんで、で、それが嬉しいんです

貴方と付き合えるなら私はどんなお値段だとしてもとっとと払います
人生丸ごと働きます、そしてそうですそうします
貴方を頂けるなら、素っ裸でも、打ちのめされても、つんつん突かれても我慢します

私はそれをお買い得品と呼びます
私がこれまでに遭遇した最高の


これまでに遭遇した最高の


私は貴方を見つけるためだったら喜んで自分を失くしたっていいっす
喜んでこれまでの財産投げ出します
貴方を捕まえるために、走りますわ、けっして止まらずに

貴方を入手出来るのならどんなお値段でも払います
私の善き人生を駄目駄目にしたってかまいません
貴方を見つけるためになら、誰だか知らないそこらの野郎を溺れさせてやります

私はそれをお買い得品と呼びます
私がこれまでに遭遇した最高の


これまでに遭遇した最高の


私は体育館座りしてます
鏡で自分のツラを見てます
わかってるんです
貴方無しでは自分は無用の長物だってことを
人生においては、1たす1は2にはなりません
1たす1は1になります
そして私は自分にとっての無賃乗車を探してるんです
私は貴方を探しているんです


私は貴方を見つけるためだったら喜んで自分を失くしたっていいっす
喜んでこれまでの財産投げ出します
貴方を捕まえるために、走りますわ、けっして止まらずに

貴方を入手出来るのならどんなお値段でも払います
私の善き人生を駄目駄目にしたってかまいません
貴方を見つけるためになら、誰だか知らないそこらの野郎を溺れさせてやります

私はそれをお買い得品と呼びます
私がこれまでに遭遇した最高の



これまでに遭遇した最高の




ぬわー、イカすわー逆手持ちでぐるんぐるんするムーンちゃんのドラム、
ぶるんぶるん唸る牛のベース、ぐがーんとギタア、シャウト素麺ひらひら装着ダルトリーさん、
うおー
って取り乱しましたが、

この歌詞内容は、作ったのはイギリス人ですから、イギリス人仕様で聴きましょう。

是非。

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(山)2009.1.29

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フーズ・ネクスト+7

Who's Next

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ろっくす特製でかい画像ページ也。

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The Who - Bargain
http://jp.youtube.com/watch?v=SwsWwJvOJ74


The Who - Bargain - Young vic 1971
http://jp.youtube.com/watch?v=GOSjMbfrhO8

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資料

資料(英版)

English Version

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この記事へのコメント
The Whoって初めてでしたっけ?
そういやあ、ここに書き込んだ記憶がない(笑)。

高校時代の友人の一人に『The Whoって知ってる?』と聞かれなかったら、ここまで嵌るのにかなり時間がかかったかもしれません。「Who Are You」もリアルタイムなのですが、存在を知った後でしたから、トップ40で全く知らない状況で聴いたら、どう反応したかなぁ?

山さんと同じく「Tommy」は映画館に見に行きました。封切り時ではなく飯田橋のギンレイホールだったかな?2本立てでもう一本が「Woodstock」でした。ところで「Tommy」って、オリジナル・ヴァージョンとサントラ盤ともう一種類あるのはご存知でしょうか?

http://www.amazon.co.jp/Performed-London-Symphony-Orchestra-Chamber/dp/B0000032WV/ref=sr_1_17?ie=UTF8&s=music&qid=1233222556&sr=1-17

別名「クラッシック・トミー」とも呼ばれていますが、そのままオーケストラで演奏したヴァージョンのものがあります。
中身はかなり微妙ですが(笑)。

で、「Who's Next」ですが、ロック・オペラ・アルバムを除くと1,2を争う非常にすばらしい作品だと思います。The Whoに関してはストーンズやビートルズと同様にファンの間でコアな時期というのが分かれてしまいがちですが、このアルバムだけは外している人を知りません。(私的には「Who Are You」と「It's Hard」も大好き。「Live At Leeds」は私的には別物扱い(笑))
元々2枚組で出す予定だった「ライフハウス」のサントラ盤が映画の製作中止により、凝縮した形で1枚でリリースしたために完成度が異様に高いという話もあります。

数年前にピート・タウンゼントがその”「ライフハウス」の完全版をLiveで再現”なんて話もありましたが、どうなったんでしょう?

とにかく未聴の方は是非一度聴かれる事をお勧めします。
Posted by へヴィ at 2009年01月29日 19:04
あ、知ってます、その第3の盤。
やっぱそれはちょっと・・・(苦笑)。

>「ライフハウス」のサントラ盤が映画の製作中止により、凝縮した形で1枚でリリース

何事も心残りがあるぐらいがちょうどいいのかもしれませんねえ。

70’sのフーも大好きです。
バイ・ナンバーズのジャケで線を結んで遊ぶのにもう一枚買おうかなあ。
海外で大物だけに輸入盤中古LP激安のが有るんで。
Posted by 山 at 2009年01月29日 21:41
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