
童夢
ムーディー・ブルース
1971/7/23
「こんにちわー、イソブラホンです。どかよろしく。」
「コント”プログレを聞く”。」
「おい、お前、何?何か聴いてるの?」
「るるるるー♪るるるるー♪」
「気持ち悪いなあ。ヘッドフォン取れって。ほら。」
「何だよー。せっかく気持ちよくなってたのにい。」
「だから何聴いてんだっちゅうの。」
「これ。」
ドダーン!

「わ。でか。お前、アイポッドで音楽聴くのにLPジャケ持ち歩いてるんのか?」
「だって、素敵なんだもん。でしょ?」

「でしょって言われても・・・・すてき。ぽ。」
「だろだろ。太郎苦労モンロー。」
「何それ。えーと、英語だな・・ムーディ・ブルースの・・・エヴリ・グッド・ボーイでざデザでざ・・」
「童夢。」
「東京ドーム?」
「無理やりでんがな。どうむ。わらべのゆめと書いて”童夢”。」
「そのほうが無理やりだべ。ま、いっか。おい。」
「何だよ。」
「ちょっと聞かせてくれ。」
「やだよ。」
「何で?」
「レコードの溝が減るじゃん。」
「アホ抜かせ。アイポッドだろ、それ。」
「あ、そっか。じゃいい。ちょっと訊いていいか?」
「何だよ。」
「お前、耳垢たまってないか?」
「たまってないよ。いいからヘッドフォン貸せ。聴く。」
「あ、たまってるじゃん。汚れるーー・・時既に遅し。
くそ、仕返ししてやる・・・」
「何これ、何にも聴こえないじゃん。」
「思いっきり音をでかくしてみなさい。」
「わかった・・・・
”でそれーっしょん!どっかーん!”

わ、びっくりしたー。いきなし。」
「ぎゃはは、仕返し成功。」
「♪るるるるるるるジャッゾー、ふんふんふんふん♪」
「あ、それ”愛のストーリー”。」
「♪ぽぺぽ、ぽぺぽってとたてとた、ウォーキンいんざさーん♪」
「あ、それ”ゲッシング・ゲーム”。」
「鼻唄当てクイズか、こら。」
「だって、俺一緒に聴けないからつまんないじゃん。」
「そりゃそうだ。お、何だよ。レコード・プレーヤー有るじゃん。それで聴こうぜ。」
「聴こう聴こう気孔奇行気候うんこ。」
「よくもまーこんな美しいジャケ前にして・・いいのか?」
「何が?」
「さっきレコードの溝が減るからやだって言ったじゃん。」
「言ってないよ。はやくしろよ。」
「ポリシー無いやつやなあ。ま、かけるわ。」

40分5秒後・・・・・
「あー、良かったわー。とろろん。ぷっ。」
「何でそこで吹き出す?ところでこれプログレだよな?」
「知らん。」
「イギリスのバンドだろ。えーと1971年7月23日リリース・・
ほれ、解説にピンク・フロイドの原始シンボがなんたらって書いてあるじゃん。」
「知らん。」
「知らんのか。好きなんだろ?」
「もりとん。いやもちろん。何やキーの打ち間違えしやがって。」
「何、その一人ノリツッコミ。だからプログレなんだろって訊いとんのや。」
「知らんちゅうに。何かそれ知ってて聴くのにカンケー有るのかや?」
「そー言われると・・・こりゃ別に無いな。」
「そだろ。プログレでもプログレGSでも英国西海岸サウンドでも何でもええやんか。」
「けっこう例えてるわ、それ。」
「メンバーのジャステョン・ヘイワード氏はニール・ヤング兄貴が大好きです。
ああ、だからジョン・ロッジ氏作の”エミリーの歌”はCSN&Yぽいのかー。」
「つながってないそれ。」
「ええやんか同じバンド・メンバーだもん。」
「童夢、失礼しましたー。そんじゃあ。」
「わ、それで〆るのか。何にも説明してないよ。
これでは
”家に帰れない”」

(山)2009.1.21
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↑当時ML誌レヴュー

童夢+2(紙ジャケット仕様)
Every Good Boy Deserves Favour

ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

The Moody Blues.....Emily s song
http://jp.youtube.com/watch?v=QOHBhbdXcK4
The Moody Blues - You Can Never Go Home
http://jp.youtube.com/watch?v=2ViJn-FFJaA
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ろっくすムーディー・ブルースのページ
資料
資料(英版)
English Version
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