2009年02月06日

ストーン・コールド/ レインボー 1982/6/19

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ストーン・コールド
レインボー
1982/6/19


♪そろそろー、そろそろー♪

「あ、びっくりしたあ。おいちゃん、いつのまに来てたの?」

「うん、ついさっき。」

「じゃ、早くお店開こうよ。みんな待ってるよきっと。」

「うん、毎度御馴染み80’sのレコ屋でござーい・・

0-090206-13.jpgたらーっ(汗)

ってやりたいんだけど今日はやめた。」

「え、何で?」

「うーん。ま、缶コーヒーでもおごるから坊主よ、ちょっと付き合ってくれるか、その辺で。」

「いいけど。」

・・・・・・・・

「何かあったの?」
「うん。実は今日はね、82年アメリカ編ってんで、

ストーン・コールド
レインボー


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1982年6月19日に40位で初登場!それ最高位1週だけ。
レインボーのアメリカでの1曲だけのチャート・ヒットだってんで、こりゃやらねばと勢いこんで来たんだけどさ
・・・・歌のPV見てたら何かわびしくなっちゃってやめた。」

「どーして。よくないの?」

「よくないっつうか・・ま、お前も聴いてみてくれや。」


Rainbow - stone cold
http://www.youtube.com/watch?v=8WukfC-6Gpc




「どう思う?」猫

「うーん。わからない。」犬

「そっか。まだガキだもんな。このレインボーってバンドは、ギター暴れん坊レイン坊将軍リッチー・ブラックモアさんのバンドなんだけんどね。
前はさ、こんなバンドじゃ無かったんだ。もっとこードバババババ、がぎゅーん、づだっ、でね。
ワシも大好きなんだけど、是非アメリカでも成功してヒットして貰いたいんだけど、この曲は・・・」

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「なーに?」

「わびしい。ミドル・テンポが米国でのヒット必須ってのわかるんだけどさ。
時代が変わって唯我独尊ハード・ロック!じゃもうみんな聴いてくれないんじゃ無いかって思うのもわかるんだけど・・。
このギター・ソロでのリッチーちゃんの顔見ろや。

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精気無いつうか元気無いじゃん。こりゃ納得したいんだけど、どっか納得してない顔だ。
製作担当のロジャー・グローヴァーおじさんもねえ。仕方ない・・のは仕方ないんだけど、
人は正直なもんで顔に出るねえ。
それでよ、みんなもハード・ロックなんかもう聴きたく無かったってゆうかとゆうと、
そうじゃなかったと思う。聴きたかったんだよ。頑固なヤツ。
で、それでもみんなも仕方ないと思ってるとこもあってさ。
それって寂しいじゃないか。
日本のチャートでもそれが出てるぞ。
5月15日にTOP20に20位で初登場、次の週は圏外、それから19-17-17位。
ランクインはしたけど・・って感じ。」

「そうなんだ。難しい時だったんだね。」

「ああ。ずっと70’sを闘って来た連中にはな。
もう一つ、ほぼ同じ時期、5月29日に35位で初登場して、以後32-28-23-21-17-17-17-28位。
最高位17位で微妙だったのが、

プレイ・ザ・ゲーム・トゥナイト
カンサス


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こちらは、こっちもウルトラ70’s!アメリカンプログレの王者バンドなんだけど。
まあ聴いてくれ。



Kansas - Play the Game Tonight
http://www.youtube.com/watch?v=Uug-iFOW2h0




どうだ?」猫

「いい曲だよ。」犬

「そう、いい曲。さっきのレインボーも悪い曲じゃないよ。
だからかえって複雑な気分になっちゃう。
カンサスの人たちも・・・

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ほら何か楽しそうじゃないだろ。」

「うん、そういえば。」

「気のせいかもしれんがな。昔はもーバリバリ、ややこしくてややこしくてアヤトリの橋を見る見るうちに出来ましたみたいなド・プログレやって、
それでもキャッチーでそのままヒットしたんだよ。それがどーですか。変拍子の変も出て来ません。変ですそりゃ。
あんなに嬉々としてやってたのに。
ジャーニーみたくやろうと多分思ったんだろうが・・・」

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「・・・・・」

「これが新人ならねえ。そうなんだで終わるけど。寂しいよなやっぱ。
これも仕方ないっつうか諦めてるみたいで。
こんなことみんなには言えないよ。それこそ寂しい。」

「んーーーん。ね、アメリカのチャートってこの頃みんなこうだったの?」

「いや、そんなこたぁない。バチっとハマってハツラツとしてる連中もいるよ。ぴかぴか(新しい)

「じゃ、次はそれ持って来て、元気よくいこー。」

「おお、そうする。
そうするんじゃがー(ミック)、そうゆう連中もいるだけに・・・
ベテランの中に、なんつうか・・納得出来てないうちにこうやってるようなのが切なくてなあ、
それだけちょっとグチ。これって今も引きずってることかもしれん。」

「そっか。まあ、元気出しなよ。いつでも聞いてあげるからさ。
コーヒーおごってくれたら。」わーい(嬉しい顔)

「このやろー、調子いいな・・・ま、たまに頼むわ。
色々世の中ややこしくてな。」たらーっ(汗)


(山)2009.2.6

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ヴェリー・ベスト・オブ・レインボー

ベスト・オブ・カンサス

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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ろっくすべすとヒット80’sのページ

資料

資料(英版)


The English translation page : here.


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posted by 山 at 08:27| Comment(2) | TrackBack(0) | べすとヒット80’s | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この「Sotne Cold」クレジットには全員の名前が挙がっていますが恐らく、作曲Ritchie+Joe、作詞Roger+Joeでしょう。

Rainbow名義でのTop40ヒットはこの後に究極のハード・ロック・ポップ「Bent Out Of Shape」の中からの「Street Of Dreams」もありましたね。

PVでは覇気のない演奏風景のリッチー御大ですが、ライブでは首を傾けながら悦に入ったかの如くソロパートを延々と弾いていたようなので、それこそやりすぎの感のある「Since You've Been Gone」よりは気に入っていたと思われます(あっちはカヴァーですが、こっちはオリジナルですし)。

ただ…ねぇ…。

売れることを目的にポップ化の一路をたどっていったこの辺の流れはファンとしてチョット寂しいものはあります。それこそタイムマシンでもあれば、Down To Earthをリリースする前に戻って『HR、HMはもう少しでアメリカで大ブレイクするから。』って言ってあげたいのですが(笑)。

うーーん。でもブレイクするにはキーボードは邪魔かな?それとこの頃ポール・ロジャースは空いていたんじゃないかな?どうもリッチーに歴史のIfは虚しくなるだけですね。
Posted by へヴィ at 2009年02月09日 19:29
レインボーはやっぱどうしてもディオおじさんがいた時が好きです。
パープルとは違う独特の匂い有りましたし。

>Rainbow名義でのTop40ヒットはこの後に究極のハード・ロック・ポップ「Bent Out Of Shape」の中からの「Street Of Dreams」もありましたね。

そうなんすか。80’sのレコ屋のおじさん、知らなかったようで。あはは。
Posted by 山 at 2009年02月09日 22:21
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