2009年02月12日
ガット・ノー・ブリーディング/ジュールズ・アンド・ザ・ポーラー・ベアーズ 1978
ガット・ノー・ブリーディング
ジュールズ・アンド・ザ・ポーラー・ベアーズ
1978
一目惚れってのがありますように音楽にもそうゆうのがあります。一聴惚れ。
針降ろして2秒後に、ああ、もうこれはどんぴしゃ、いいレコ買ったなあって思うもの。
それがこのアルバム、
ガット・ノー・ブリーディング
ちょうどそうだよ30年間、目の前に現れてくれるのを待ってた。
ズタボロのDJ用プロモ盤で出て来てくれました。
何つうことか表ジャケに曲目リストの紙がべたあ。関係ないね。中身はベター。
事の始まりは32年前、ファンキー・キングスとゆうバンドがございました。
アメリカはLAに。
イーグルスのピースフル・イージー・フィーリングを書いた男、ジャック・テンプチン氏とリチャード・コステル氏、
そしてこのポーラー・ベアーズの棟梁、ジュールズ・シアー氏がそれぞれソロでデビューしようかって直前、
仲良しとなりまして一緒に練習などしてたところその2日目にあろうことかアリスタ・レーベルのクライブ・デイビス氏が聴きに来たんだと。
そこでもデイビスさん一聴惚れ。これはイケると第2のイーグルスとしてレコード・デビューさせ申した。
名盤となります。時は1976年。
そこからジャックさん作”スロウ・ダンシン”がジョニー・リバースGOGOの手によってカバーされて全米大ヒット。
しかし当のキングスはまるで売れず。
失意の解散です。
こちとらはそれにイカれてたもので、何とも悔しいやら寂しいやら。
その後、みんなどうなったんだよー。
その中でもどうにも気になっていたジュールス兄いが風の噂でポーラ・ベアーズとゆうバンドを結成したと聞く。
何でも出来立てのNWの洗礼を受けたバンドとか。
しかしブツはどこにも見つからず。以来、30年経過とゆう次第です。
で、
どだーん、
ここにその正体現せり。
・・・・・・・・・
待ってた分の重い思いすらぶっとばすナイス&ファビラスなレコだぜ。
どーゆー音楽かとゆうと・・・・・
うーむ、説明しずらい。
そりゃま簡単にNW特にコステロはん達の風を受けて出来たアメリカン・ビート・バンドと書けば書けるが。
当時プレスでは、ジャクソン・ブラウン氏、キンクス、ボブ・ディラン親分、ブルース・スプリングスティーン兄貴と名を上げてレビューしてたらしいが。
確かにジュールズ氏の歌声はブラウンさんに似てます。声質は。唄い方はディラン親分の子供たちの一人。
それでどうなるかととゆうと、結果、スティーブ・ハーレーちゃんにクリソツってコペルニクス転換したぞ。
当方一発で好きになる訳で。
サウンドはキンクスに例えられるのわかります。確かに。ブルース兄貴のにも。
ただし、
その結果、これまた不思議。その誰もにも似てると言えない。いや言いたくない。
ポーラー・ベアーズのロック也。
ホッキョクグマの。
発売元、コロンビアは見事にプロモートに失敗しました。
これまたまるで売れず。
でもなあ。俺もこれは当時のアメリカで売れるとは思えないよ。
新たなる流行、NWのホープとして売り出そうとしたらしいけど。
いわゆるエキセントリックなとこはねえし。
あまりにもまともで、真正面からのロック挑戦です。
だもんで、イギリスで売れて逆輸入で突破する道もかなわず。あっちではLA臭いと思われたのかと。
その後、正式にはあと1枚アルバムを出したらしい。
その後、
シンディ・ローパー嬢の1984年の大ヒット、オール・スルー・ザ・ナイトを書いた。
そしてMTVのアンプラグドの企画を発案し、司会もなさったとか、ファンキー・キングスのCDライナーに書いて有りましたが、
そうなんですか?まさかスクイーズのジュールズ・ホランド氏と勘違いしてないだろな。
ジュールズ・シアーさんです。
豪気な、はぐれロッカーと呼ぼう。
なお試聴でリンクしておりますユー・チューブの曲は、このアルバムのではなく、おそらく2ndの。
それとも感じが違いますので。御説明難儀。
あ、CDが出てた。
(山)2009.2.12
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Got No Breeding
Got No Breeding
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
Jules & The Polar Bears "Good Reason" (1979)
http://www.youtube.com/watch?v=IaqWcBVSKIw
All through the night - Cyndi Lauper
http://www.youtube.com/watch?v=hbrTX6Frg3I
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資料(英版)
English Version
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