愛の流れに
ダイアナ・ロス
1976/2/10
木曜おバカジャケ選手権!
女性部門及び顔部門の大賞受賞アルバムだ。
愛の流れに
〜Diana Ross
ダイアナ・ロスさん。
原題の通り、「私はダイアナロス!」って邦題の方がええんじゃねえかと思うドアップ。
ソウル好きの志村けんさん
がこれを見て、あい〜んを開発したと思われます。何しろこの大インパクトのお顔ですからダイアナさんのアルバムは顔ドアップ多し。いづれもどーだー顔。
裏も凄いよ。容赦しないまた顔。
うちにある盤なんか左上に「500円」とシールが貼ってあるもんで余計に爆笑です。
「この方500円」みてぇな状況に。CDだと今何故か廃盤で5000円近くするのによー。
えー、この自信にまみれた表情には理由が有ります。
このアルバムこそ70’sロスさんの究極突端の盤なのだ。
タムラモータウンが全社一番となって1976年2月10日に送り出した大名盤。
70’sモータウンここに在り!だてにソウル横綱張ってない。この底力を見よ!
聴くとあまりの絢爛豪華にため息漏れますおへー。
全米ナンバー1ヒット2曲を含む4枚のシングルがここから飛び出た。
まずは冒頭に収録されてます、
”マホガニーのテーマ”
”ビリー・ホリデイ物語”に次ぐ第2作主演映画の主題歌で、あっちもサントラが出てますからW収録となる。
これぞアメリカソウル歌謡曲バラード。出そうと思っても出せない76年の香り。
わたしゃバラード苦手なんすけど、この曲は別。この空気はあっとゆうまに30年超時空を引き戻すよ。
バックは豪華オーケストラです。この路線がこのアルバムの一つの核。
2曲目の邦題タイトル曲もその路線で、
しかしバック陣、陣容が違うな。ドラムスの音がタイトに変化。
これもシングルに。最高位47位だけど、そんなん関係ねえ名曲。
して3曲目についにやって来ます、
”ラブ・ハングオーバー”
完全にここで音が変わる。モータウン匿名精鋭ファンク・ブラザースがお贈りするめくるめくレア・グルーヴ!
完全ナンバー1ヒットだからレアじゃないけど。
シングルでは3分40秒、アルバムでは7分47秒の完全ヴァージョンが拝める。
嗚呼ありがたや。
後半の鳩や全世界国旗や象やこまわり君が続々登場するインスト・ファンク部分がたつぷり。
これたまらん。参る。
そして全米家庭にあまねくお贈りする盤ですから、先のアッパーで息も絶え絶えの方々の為に
A面最後はチャールストン調でホッとするひと時を。1曲目と同じ世界に住む歌だな。
裏返しまして
”マイ・チャイルド”
これもシングルでOKだったんじゃないか。えらいこっちゃのグルーヴィン・ファンクです。
両手鷲掴みピアノがぐわんぐわん突っ込み。突進してますロスさんの歌。
2曲目”エデンの園”もファンク。豪華絢爛路線と合体した。
こちらもシングルに。最高位25位。またも名曲。
いやそれにしてもリズム・セクション。ベース誰だろ。たまりませぬ。
”愛のとまどい”は一息入れます、それでもミドル・ファンク。これ以上もこれ以下も無いアレンジで。
”アフター・ユー”は、映画マホガニーの中のインスト曲を歌にしたものだそうで。
ユーミンさんしております。ほんまに。ほんとだってば。聴いてみてくれ。
そして最後は・・・粋だよー、
”スマイル”
あのチャップリンさんのモダンタイムズに登場の名曲をしつとりと。
すううううううっと息を入れつつ終了。
アメリカの70’sはこれほど素晴らしかったのだを証明するアルバムです。
2009年現在も、かの国では女性シンガー大活躍。
♪うっまないざ、うっまないざ♪のブリットニイ・スピヤーズはんとか
♪ほげらかほんさか、うんぱぱうんぱぱ♪のビヨンセー
虫下しを飲んでエイリアンに脳髄を侵略されてるように聴こえてます。
PV見て、あまりのことに呆れて爆笑しております。
はたして
このジャケの果てがそこに行き着いたのかいな???
まさかー。
(山)2009.3.5
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ベスト・オブ・ダイアナ・ロス(来日記念盤)
Diana Ross
ろっくす特製でかい画像ページ也。
Diana Ross - Love Hangover
http://www.youtube.com/watch?v=j6WTDOmurQQ
Diana Ross - Theme From Mahogany
http://www.youtube.com/watch?v=jj6N3hAvT6A
Diana Ross - Love Hangover
http://www.youtube.com/watch?v=bEIC423qO9k
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資料
英語資料
English Version
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