2009年03月11日

モア/ピンク・フロイド 1969/6/13

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モア
ピンク・フロイド
1969/6/13


モアです。
オリジナルトート財布が付録のモアでは無く、
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怪鳥モアでもない、
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モア。

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かのピンク・フロイドさんの為した最初の映画音楽。
この話の直前にかの”2001年宇宙の旅”の音楽話があったそうすがそれがどちらが断ったかぶっ壊れ
その直後に真逆の映画のサントラをやった。
8日間で録音したとですと。となると・・・。

映画は、ジャケからすると「うおー、キリング・ジョークみたいだー。」かと思ったらマジでキリング・ジョークな映画だったらしく、
若い男女が破滅するものだったとか。

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破滅の道の常道は、飲む&打つ&買う。その内の打つ抜かした2つを徹底的におやりになって一巻の終り。
まず私はこのような破滅映画は見ません。何が楽しいのかよー、とか思っちゃう。しょーもなーって。
おそらく作ってるほうも楽しませようとは尻の毛ほども思ってないでしょうから、しょうがないけど。

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快楽ほど恐ろしいものはございません。
特に得るのに苦労の無い快楽は恐ろしい。
飲むだけでとか、注射とか、はい、オクスリです。
似たようなものにTVゲームとかも有りますが、ある意味。
ハマって快感物質ぶちゅぶちゅ出したあとには、まとめて倍返しでしっぺ返しが来ます。
質量保存の法則です。ちがうか。
わかっちゃいるけどやめられない。
己をコントロールしてやるのが生きていく上で一番難関なのではないか。
株とかFXとか、まー競馬もそうすが。音楽もそうだな。食い物、タバコも。

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足りないぐらいがちょうどいい。

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それに音楽をつけてるのがピンク・フロイド!
素晴らしいです。まさに足りないくらいがちょうどいい音楽。
何しろ8日間で録音しましたから。
いつもの周到な仕掛け考えてしてる暇有りません。
むき出しで正体すっかりネタバレしちゃってる。

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かのバンドは、けっこういつもいっぱいいっぱいかと。
プログレとしてはクリムゾンのようにバカテク持つ訳でなく、イエスのように体育会系でど根性有る訳で無く、
最初はシド・バレット氏とゆう超人怪人がおられましたから、ついていけば良かったんだけどさ、

どこ?がく〜(落胆した顔)

になっちゃったから。残りの人たちは大変。前記の条件持ってないのは自覚なされてた模様で、
逆にますますゆるーーーーりとする作戦に出た。
3枚目、このマジでシドさんがいないアルバムで。

いにしえのアメリカン・プロレスラー、NWAの不動の王者だった方にハリー・レイスとゆう人がいます。

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この方、いったいどこが強いのかさっぱしわからんかった。
いつもゆーっくりとした動きで、技らしい技出さず、選手権試合ではのらーりくらり。
いつもやられそうになって、だけどどうゆう訳か最後は王座防衛してる。
これには訳があります。
NWA王者とゆうのは、全米中を廻ってその看板を背負って興行に参加しなきゃいけません。
そしてその地方、土地土地には無からずそこのエース、人気レスラーがいます。
それと闘ってウけるには、徹底的にその英雄にやられなきゃいけない。
しかし負けては次の地方の英雄と闘えませんから、ギリギリで汚い手を使って勝つんです。
ゆるーりゆるーりとした動きでイライラさせながら。
その土地のヒーローは、「この試合は俺が勝ってた!次やれば絶対ちゃんと勝つ!」。

夢がつながります。

そしてまた王者がやってくるのをみんな待つようになる。
フロイド兄貴もそれだったりして。
行間に込められた、何か有るんじゃないか、何か凄いんじゃないかと思わせる技は、もー世界一だ。

裸にして説明されちゃうと、
アメリカン・フォークまたはブルース・ロックのフォークとブルースの臭いを感じさせなくさせて、
無調脅かしいれたロックって身もフタもねえものになりそうすが、
そんなこと言ったら、コアなファンの方々にボコボコにされるほど、行間浪漫天才。

その企ての最初期がこのアルバムでは味わえます。
おー、これこれ、これフロイド調!から、後には出て来ない若いパンクなシングルになった

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ナイルの歌

裏はまるでスロッピング・グリッスルな

モア主題

邦題イケてます。モアのテーマじゃなくて”主題”。
何かありそう。それがフロイドさん。

足りないぐらいがちょうどいい。度、相当です。
根性入れて、その行間浪漫に己を没入させましょう。それがファン也。

なお、発売日が6月13日。
きっと金曜日だったに違い有りません。
映画の内容も破滅物であったに相応しく、我が家でこれ聴きますと、
必ず何やらツイてないことが起こるとゆう恐ろしい盤です。
こないだも、こないだも思ってもみない嫌ーーーなことが起こったよ。
今も聴いたからなあ。怖いなあ。

それほど恐ろしいものがこの中には込められてるのは間違い無し。
ですからオススメ出来ません。

けど、
このやっつけ仕事のフロイドさん、好きなんだよなあ。
困ってしまうわ。
代償でかし。


(山)2009.3.11

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モア

More

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Cymbaline - MORE - Pink Floyd
http://www.youtube.com/watch?v=dw8PutsGyL4


Pink Floyd -The Nile Song
http://www.youtube.com/watch?v=B4NXo5xiUCc


Pink Floyd - Main Theme
http://www.youtube.com/watch?v=vNNlxtm8euY

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ろっくすピンク・フロイドのページ

資料

資料(英版)

English Version

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posted by 山 at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレシブ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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