2009年03月19日
いじめっ子と火の猫/キャット・スティーヴンス 1971/9/1
いじめっ子と火の猫
キャット・スティーヴンス
1971/9/1
最近の事です。このレコードがうちにやって来たのは。
最近と言っても数年前で。そこから今に至るまで感謝しよう感謝しようと思い続け出来なかった。
その理由は・・・。
キャット・スティーヴンスさん。
もちろんヒット曲の数々、知ってます。子供の頃から好きでした。
レコードは何故か買わなかったな。ラジオで聴けたからか。
ベスト盤CDも大人になって買い、やっぱいいなあ。
キャッチ・ブル・アット・フォー。この次の盤ですが今のようにアナログ盤をまた買うようになって最初に入手。
しかし何故かハマらず。何でかな。そうだよ、不思議だ。また聴いてみよう。
・・・その時はハマらず、またしばらく時が。
いじめっ子と火の猫
〜Teaser and the Firecat
1971年9月1日発。
そして目の前にこのレコが現れました。
ジャケット。キャットさん自身が書いたとゆう。エンボス地の紙質になってます。
これを手で触り見たら買わずにはいられなかったよ。裏には表の少年の何とも言えず侘しい角度の内股の脚のアップ。
買わずにいられるかい。家に帰りゆっくりとジャケを開きます。オリジナル当時の日本盤でした。
そこでまた驚く。見開き1、見開き2、見開き3、見開き4。
曲目、顔アップ、メモとアイランドによるバイオ、今野雄二氏による解説、歌詞と対訳。
超豪華!これがLPをアルバムとゆう所以だ。現在CDではデラックス・ヴァージョンで2枚組になってるんだな。
昨年に。日本盤は出なかったよう。となると当然このような装丁にはなって無いわけで、もしその気が無くともレコ屋さんで見かけたら買っておきましょう。
厚かましくお奨めします。値段は安いはずですので。
音はCDはいいはず。しかし既にこの71年のアナログでびっくりするほどいい音です。目の前に音楽がどわっと立つほど。
さらに良くなってれば・・・・想像も出来んな。
と、
聴き始めて、KOされました。完全に。
もう40もとうに超えてますんで、感性もいささか鈍くなり、大抵のものでは悲しいことに驚きもせず、ハマらん。
しかも知ってる曲が入ってて馴染んでる人のアルバムともなると。
しかしヤられた。やられました。
モノが違います。
私の70’s洋楽最初買いレコはエルトン・ジョンの”黄昏のレンガ路”。最初に買うにはあまりにも素晴らしい盤で。
たちまちの内にとりつかれ、ファンクラブに入っちゃったくらい。
もしその前にこのアルバムを買って聴いていたら・・・・キャットさんのファンクラブに入っていたでしょう。
当然擦り切れるほど聴いたはずです。
何をそれから聴くにせよ、基準になったりして。
イエスを聴いたら、ああ、この変拍子はキャットさんのだ・・・とか。
エルトン黄昏聴いたなら、嗚呼この匂いはもしかしてキャットさんのだ・・・とか。
今野さんの解説によりますと、実際この時エルトンはこのアルバムにぞっこんだったようで。
会う人会う人、みんなに薦めてたのだとか。
”黄昏のレンガ路”でお抱えレギュラーのストリングス・アレンジャー、ポール・バックマスター氏に代わって、
それを担当しているのはこの盤のデル・ニューマン氏です。
このレコのこと、ケなしでもしたら血相変えて怒る人世界中にわんさかいるだろな。
何の得にもならんのにムキになって。
一回聴いちゃったら心のパーツの一つになり外したら壊れちゃいそう。
キャットさん自身、大きな穴が心の中にずっと子供の頃から空いていた人のようです。
それは既に過ぎてしまった過去の穴で、大人になっても取り返しが付かず埋めようが無い。
それを常に埋めるため心から望んで音楽を創った。
だから人の穴も埋めちゃう。
32分39秒。歌詞がわからぬとも染み渡り、歌詞がわかってくればなおかつ。
誇りを持って、メロディとリズムの時代70’sにはこんな音楽が有ると言えます。
ここから
37年経ちましたか?
それがいったい何?たかが37年、人類何か変わりましたか?
私は変わってません。
ここにあるこの気持ちを無くしちゃったら変わってしまうだろうけど、
そしたらそんな哀しい侘しいことは無いよ。
(山)2009.3.19
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Teaser and the Firecat
雨にぬれた朝~ヴェリー・ベスト・オブ・キャット・スティーヴンス
ろっくす特製でかい画像ページ也。
Cat Stevens - The Wind
http://www.youtube.com/watch?v=W4-IZTZkTY8
Rubylove Cat Stevens
http://www.youtube.com/watch?v=DoOXIoqCWnE
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↑当時ML誌レビュー
ろっくすキャット・スティーヴンス氏のページ
資料
英語資料
English Version
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