2009年04月29日

白いレガッタ/ポリス 1979/10/5

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白いレガッタ
ポリス
1979/10/5


ポリスだぜ。
大バンドです。えらく久しぶりに聴きました。
レコードでは20年ぶりくらいではないかな。
何でかー?どーも解散後のスティング氏の音楽が、武士道にもとるとゆーか0-090429-11.jpg、ハナに付くとゆーか0-090429-11.jpg
肌に合わないのを無理やり理由つけてまするが、
それがさかのぼってポリスにまで及んでいたのだ。

パンクだよみたいにデビューしたのに、実はインテリですなんつ風情を出されると白け鳥が東の空に飛んで行く。
だがいつまでたってもそんな仕打ちをしては勿体無い、最近とみにケチになってる我が家はそう決心し、買い戻の
2枚目のアルバム、

白いレガッタ
〜Reggatta De Blanc


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1979年作。
当時はもーようけ聴きました。ようけ聴いたあげくウッパらったすまぬ。
ようけ聴いたのに来日公演行こうと思わなかったんだよな何故だ。

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↑もちろん当時の。

1stが好きで六さんが好きで、この2nd聴いた時、えらく戸惑ったような気がいたします。
いいんだけど、何か奥歯にモノが挟まったような。地味だなーみたいな。
こうして時が経ち、改めて聴くと、出て来た出て来た、あの時聴こえなかった音どもが。

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↑ミラーマンのインベーダーに激似

えー、実はベテラン、テクニシャンの三人が、時代はパンクだ、俺達の気持ちも新サウンドを産み出すぞのパンクだ、
とデビューして、低予算駆け込み録音のせいでマジで音がパンクになって幸運にも売れて、挑んだこの2枚目。
今度は予算があります。たっぷし時間もかけられます。ならば徐々に正体がバレつつあることだし思いっきしやっちまおう。

やっちまいました。

テクニックテンコ盛り一丁!
ほんまもーコープランド氏のドラム、ちこちこちこちこ上手いでー。
上手いつか、神経質。一音たりとも容赦はしねえの気迫で他の二人を煽ります。
アンディ・サマーズ氏、それをばクールな受け流し。同じく、まー、神経質な演奏でチコチコの音の間を隙を突く。
スティング氏たら、充分に歌を歌いながらそれ演るのギックリ腰になるんじゃねえかの換骨脱脂レゲエ・ベース、
ぶっとくど真ん中に歌と一緒に鎮座ましまし、三位一体ここにもう完成したり。

地味どころじゃねえや。

聴こえてまいりました。こいつは実にヤカマしい音楽です。
いつまた売れなくなるかわからんもんなあと業界人生長いだけあって思い残すことの無いようこれをば為したのだと思い。

極みた。

無我夢中で有り、心既に現世に無く天界に居ますから、ほぼ狂ってます。イっちゃってれ。
それに気付きこっちも没入すると狂える必須。
それの最たるモノがアルバム・タイトル曲の”あびば!あほれ!”と”おめえがいねえとベッドがでか過ぎるだに”、
そうとう大きい人だったんだなあの2曲。
共に正に白いレゲエ。本場の方々じゃやり得ない洗練の果てでござる。
だもんで、
これ、逆に本場の連中、聴いて焦ったんじゃねえかと。
白いレゲエが黒いレゲエに突き刺さり、ここに闘争開始。

最早当然パンクでは有りません。今までにこんな音楽は無かったパンク心の上、細部に徹底的はスティーリー・ダンAJA精神と同じ。
2枚目にして既にそこまで。
やるべきものが見つかった時、時計は10倍速になって進む。

追いついて無かったのはワシだった。
見掛けは容易な風体を為していただけにわかったような気がして、しかし見逃してしもた無念。

が、
見つけた。やれ嬉や。
このご時世、メジャーなバンドで聞き逃していたことに気付く幸運てば最たるものです。

何より安い。
ブツの値段が。CDでも中古レコでも。
で、当然
中身はけっして安くあらぬ。
今さら聴くのなぞいささかも恥ずかしくも無し。
白いブランクはけっして無駄では無いのですから。

(山)2009.4.29

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白いレガッタ

白いレガッタ

Reggatta de Blanc

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Reggatta De Blanc - The Police.
http://www.youtube.com/watch?v=EFkUS1sSoPA


The Bed's Too Big Without You - The Police
http://www.youtube.com/watch?v=stlKHh_f0-0


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ろっくすポリスのページ

資料

資料(英版)


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English Version

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この記事へのコメント
発売された時、高校生の私はレガッタってなんやと友達としゃべりながら帰ったこと思い出すなぁ。
お金無いから買えず、友人が買ったレコード借りてました。1stより軽い感じがして、泥臭いのが好きな私はなんだかカッコ良すぎるなぁと思ったような気がします
Posted by クラーク at 2009年04月30日 12:51
全米トップ40で「奥さん〜♪」を知っていたくせに、何故かリアルタイムではこのアルバム素通りです(^^ゞ。
更には1980年にも某予備校の友人にかなり熱心に薦めてもらいながらその際にも素通り(笑)。
これ理由ははっきりしています。
『1979年〜1981年3月まではブリティッシュ・ハード・ロックとプログレに思い切り嵌っていたから。』

何しろ”キュイン、キュイン”泣くギターはないし、荘厳なキーボード・ソロもない(笑)。そりゃ聴きませんわ(笑)。
同じ3ピースのクリームはちょうどこの頃かなり聴きこんでいたんですけどね〜。

もう一つはBillboardでランク・インしなかったことも原因ですね。「Message In A Bottle」ってアメリカでシングル・カットしたんでしたっけ?日英では相当売れてますよね。
しかし当時の日本の婦女子の耳は凄い。Queenしかり、Cheap Trickしかり、いち早くブレイクさせちゃってますから。

で、この次のアルバムの時かな?遡ったのは。
1枚目のイメージを思いっきりひっくり返してますものね。うーーん、リアルタイムできちんと聴いていたら、どうなっていたでしょうか?現在の音楽鑑賞の方向性が若干変わっていたかもしれません。
Posted by へヴィ at 2009年04月30日 17:57
>クラークさん

いやー、私もお金全然無かったです。
この頃は、どんどんどんどん刺激的な音楽が出て来て、おっつかなくて。
これも最初は貸しレコードで聴いたかも。

で、
私もこの洗練に戸惑いました。
どっちかと言えば、1stの方が好きです。
今も。


>ヘヴィさん

パンク畑から来ましたからーー。
アメリカとは正反対で。
今までのロック構造とも違いますし。
当時、聴かなくても無理も無いと思います。
Posted by 山 at 2009年04月30日 22:55
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