2009年06月26日
青空のヴァレリー /スティーヴ・ウィンウッド 1982/9
青空のヴァレリー
スティーヴ・ウィンウッド
1982/9
♪んちゃかんちゃかんちゃかうんちゃか♪
「えー、毎度ばかばかしいお笑いを一席。」
「え?おいちゃん、今日はお笑いに来たの?」
「お、坊主。早速登場ご苦労さん。
あ、違うんだよ。今度さ、売れないレコード屋の宴会があってね。
そこでやる芸、練習してたんだ。
落語。」
「へー、おいちゃん、落語出来るんだ。」
「おう、こう見えても昔はハゲに弟子入りしてカツラ歌の丸って名前も貰ったんだぞ。」
「凄い凄い。じゃ、今日はそれでやって。おもろいから。」
「そか。おもろいか。じゃ、やってみるか。
えー、毎度馬鹿馬鹿しい・・じゃ売れないな・・
えー、毎度うる麗しい歌曲を持ってまいります80’sのレコード屋でございます。
どーかしばしの間、お付き合いのほどを。」
ぱちぱちぱち
「暖かい拍手ありがとうございます。とかくこの世は不思議なことだらけ。
わたくしの商いの音楽界にも、それ当然摩訶不思議なことがございます。
”おい、六さん、ちょっと来ておくれ”
”♪ろーくさん♪”
”ベタネタのポリスはいいいから、ほらそこのチャート帳面持って、おいでな。”
”へーい。これでっか。”
”そうそれそれ。・・・・うーむ、やっぱし。”
”どしたの?ご隠居。”
”無いんだよ。どこにも。”
”何がだい?ぼえー。”
”なんだいその、ぼえー、てのは?まいか。あの曲が無いんだよ。たしか82年だったはずなんだが。”
”何の曲なのさ?ぼえー。”
”だから何なんだよ、その、ぼえー、てのは?まいか、
あれだよ
青空のヴァレリー
〜Valerie
b−y
スティーヴ・ウィンウッド
3rdソロ・アルバムの、遠くに行ったら馬鹿がいない、からのシングルカット。”
あのお客さん、ここ、笑うとこなんですけど・・・」
わははははは
「ありがとうございます。
”トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト
Talking Back To The Night
からのシングルカットのあの名曲が・・・
あ、あった。え?アメリカで最高位70位、イギリスで最高位51位だって、そんなアホな。
て、ちょっと待ってね・・・・
あ、びっくりだねこれは。”
”何がびっくり?ぼえー。”
”あ、そか、それ吉川ひなのの真似かい。面白くないからやめなさい。あの娘、風呂にも入らないし、食器も洗わないし。
で、なんだっけ・・・そうそう、びっくりだね、
日本のチャートで82年10月2日にベスト20内16位で初登場、以後12-12-12-12-12-10-11-12-15-19位。
最高位10位。12月11日までの大ヒット。驚き桃の木日本でだけウけたってこりゃ。
ユー・シー・アチャンスと2曲だけ のヒットなのに。
それにしても12位ってのが多いね。知らねえカンケーねえって人はまったく無視の世界だね。
しかあし
誇りですこれは。世界に誇る日本オンリーヒット!!”
”ぼえー、ぼえー”
”まだやるかい。え、何だって?ここにも有るって?
あ、ほんとだ。えー87年にアメリカで最高位9位、イギリスで19位って・・
これ何?
あ、そか。ベスト盤のクロニクルズ出した時に、リミックス盤が出たのか。
それでヒット・・・
ふーん、
おかしなもんだねえ。ちょいと聞き比べてみようか・・・・・
うむうむ、
確かにリミックス版の方が派手。
あんた、どっちが好きかね?ぼえ抜きで。
あ、そう、オリジナルの方。”
”何にも言ってないすよーー、まだ”
”いやー私もオリジナルの方が好きだ。素朴じゃないか。素朴が一番一番。”
”おら派手なほうが好きだあ。”
”あそうかい。蓼食う虫も好き好きって言うから。それで結構。
じゃ早速歌ってもらおうかね。
スティーヴさん、お願いします。”
”いるんかい?ここに。”
♪
うんぱっ、ぱろっぱ、うんっぱ、ぱろ
荒れ狂う荒野
そこに仁王立ち
あの娘は自分の髪を手に握り
私は思い出さずにはいられません
彼女が私に触れてくれたその場所を
そこではいまだ無表情なのです
彼女の顔色は
あまりにもクール
あの娘はまるでジャズ
夏の日に流れる
音楽
高くそして甘い
その時、彼女はまさに風を受け飛びました
いいや、彼女は暖まっていたはずはありません
自らの腕の中の風で
ヴァレリー
僕のところに来て下さい
来て下さい、ヴァレリー
私に会いに来て下さい
僕は前とまるで変わらない少年です
うんぱっ、ぱろっぱ、うんっぱ、ぱろ
愛の歌が夜を満たします
でもそれがすべてを言っている訳ではありません
どのように恋人たちが叫んでも
それはまるで死に絶えたかのよう
彼女の叫び声はそこで宙ぶらりん
時を待たずどこかで
いつか、
何か素敵な風が
彼女を僕のところに吹き飛ばしてくれるかも
とある夜、
私はあの娘の声を聞くかもしれません
彼女がかってそうであったような
いいや、彼女は暖まっていたはずはないんです
自らの腕の中の風で
ヴァレリー
僕のところに来て下さい
来て下さい、ヴァレリー
私に会いに来て下さい
僕は前とまるで変わらない少年です
うんぱっ、ぱろっぱ、うんっぱ、ぱろ
ムーグソロ
あまりにもクール
あの娘はまるでジャズ
夏の日に流れる
音楽
高くそして甘い
その時、彼女はまさに風を受け飛びました
いいや、彼女は暖まることは出来ないんです
自らの腕の中の風で
ヴァレリー
僕のところに来て下さい
来て下さい、ヴァレリー
私に会いに来て下さい
僕は前とまるで変わらない少年です
うんぱっ、ぱろっぱ、うんっぱ、ぱろ ぱ
うんぱっ、ぱろっぱ
僕は昔とまるで変わらない少年なんです
♪
”いやあ、結構結構けっこう仮面。
私だってこう見えても昔と変わらない少年だよ。
私にも会いに来て下さい、どかよろしく。
スタイリー、スタイリー♪”」
しーーん
「こんな感じでやってみたんだが、どうかね坊主?」
「そのオチ、わかんないよ。」
「あはは、やっぱ。でも仕方がありません。
ノープランだったんだから。
で、
買え、今からでも遅くない、買え。オリジナル版買え。」
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
「おいちゃん、やっぱオチがウけないと売れないね。」
「すまん、ウインウッドさん。そのうちまたチャンスがありますから、
ユー・シー・ア・チャンス!」
「あ、それちょっといいかもしれません。」
(山)2009.6.26
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トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト(紙ジャケット仕様)
トーキング・バック・トゥ・ザ・ナイト
Talking Back to the Night
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
Steve Winwood - Valerie (Original Version, HQ Audio)
http://www.youtube.com/watch?v=anCg5EiB2AM
Steve Winwood - Valerie [1987 version] HQ Audio
http://www.youtube.com/watch?v=EkkNfZp_qDA
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ろっくすスティーブ・ウインウッド氏のページ
資料
資料(英版)
English Version
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