2009年07月28日
キャン・ウィ・スティル・ビー・フレンズ/トッド・ラングレン 1978/7/18
↑私製ジャケです。このような日本盤シングルは存在しません。
キャン・ウィ・スティル・ビー・フレンズ
トッド・ラングレン
1978/7/18
音楽の世界には名曲とゆうものがあります。
完全不可欠不可侵犯すことべからず、
例えチャートで1位にならなくともみんながみんな知っていなくとも好きで好きでたまらぬとゆう。
それが名曲です。
私にもあります。そう、あの歌。
えー、普通に書きますと興奮いたしまして、しっちゃかめっちゃっかになるのは必然ですので、
より興奮いたしますために、お馴染みもしものコーナー、
もしもあの名曲をとことん好きな人がいたら。
「えー、こんにちわ。今日の”音楽でボンボン”は、あの名曲についておおくりいたします。
お話をお伺いいたしますは、
とにかくあの歌が好きでたまらないと自負いたしてやまないミスター・カトー茶左エ門さん。
ようこそカトーさん。」
「いやーどもども。こんなとこに呼んでいただんきましてまことに恐悦至極でごじゃります。」
「いえいえ。ところでカトさんの好きな歌とゆうのはどんな曲でしょう?」
「よーこそ訊いておくんなさいますた。大きな声では言えないんですけどね・・・
キャン・ウィ・スティル・ビー・フレンズ!!」
「あ、びっくりしたあ。それでっかい声ですよ。」
「どんもしづれい。ついね・・好きなもんだから。」
「どなたの曲でしょう?」
「あんだ知らないの?駄目だんねえ。業界人?あそう。それじゃ知らなきゃ駄目だ。
トッド・ラングレンさん。
知ってる?」
「さあ。」
「さあってあんだ。マジかよ。アメーリカの顔の長いしとよ。ほれあのPOPキチガイの。
天才児。且つ人格者。知らなきゃ駄目だんよ。」
「はあ。それでいつごろの歌でしょう。」
「それあたしに言わせるの?長いよ。覚悟しにゃさい。
うーーーーーーーーーー
時は風雲1978年、戦国波乱の世の中に颯爽と現れた1枚の大超傑作アルバム、
その名も、
”ミンク・ホロウの世捨て人”
いーごでいうと
Hermit of Mink Hollow
その2曲目がこの
キャン・ウィ・スティル・ビー・フレンズ!!
一応ね、”友達でいさせて”って邦題があるんだけどね、どーも馴染めなくって・・
やっぱ
キャン・ウィ・スティル・ビー・フレンズ!!
何とこれがヒットしちゃったんだ。
同年7月8日、Hot100登場以来7週目に米国TOP40に37位で初登場、
以後36-32-30-29位。最高位29位。」
「29位ですか?じゃたいしたヒットじゃありませんね。」
「あらー、そゆことゆうの。あのね、音楽はヒットすりゃいいもんじゃないの。
わかんないかねー。あ、わかった。素直だねあんた。
ともかく76年の6月26日からの”Good Vibrations”、ほれあのビーチボーイズの曲の完コピ版、
あれが最高位34位で、2年ぶりのヒットです。あー目出度い目出度い。
喜びなさい。」
「良かったですね。」
「もっとでかい声で。」
「良かったああああ!!」
「ま、いいだろ。そんで。」
「では早速、聴いてみましょう。はい・・・」
「あー、いい。」
「早いね。」
「この出だしの、とたた、ってドラムスいい。」
「そこからですか?」
「いや実はもっと早く。これアルバム1曲目の
♪
オール・ザ・チルドレン・シーング
♪
の怒涛のようなPOP地獄のあとでね、終わったあとの間・・・
それがいい。たまらん。」
「そこからですか。はいはい。ではそれをふまえて改めまして。」
♪
たとと
僕らはもうこんなゲームを続けられません
でも
まだ友達でいてくれますか?
物事のあれこれはもうただこれまでのようになることはありません
それでも
まだ友達でいてくれますか?
私たちは学ぶべき何かを持っていました
今こそその時なんです、車輪を廻し出すために
砂時計の砂、一粒一粒
貴方が気づかないうちに、全部落ちていってしまいました
認めましょう
僕らが、あやまちを犯してしまったことを
でも
まだ友達でいてくれますか?
−友達でいてくれますか?
心の痛みを受け入れるのは簡単なことではけしてありません
それでも
まだ友達でいてくれますか?
−友達でいてくれますか?
それは妙な、悲しいこと
時にはまるで気にならないこともあります
傷つくことで時を無駄にしないでください
僕らは一緒に地獄を通ってきたんです
らら らららら らら
らーらら らら
らら らららら らら
らーらら らら
−らっららら、らーらーらーらあら
−友達でいてくれますか?
僕らはまだいつか一緒になることが出来ます
−らっららら、らーらーらーらあら
−友達でいてくれますか?
わかってますね、命は続き、続いて続いていくんです
私たちは自らの夢から目覚めました
事は見た目のようにいつもあるとは限りません
思い出は残り続けます
それはまるで甘き、哀しい唄のように
らら らららら らら
らーらら らら
らら らららら らら
らーらら らら
♪
「あーいー。ししがいいよ、ししが。」
「ししですか?何かライオンでも出てきましたか?」
「馬鹿だねえ。しし。」
「あ、歌詞ね。いいですねえ。」
「そんだけかい。この暖かくて風流で詫びワサビで含蓄有って明快でとんでもなくてウルトラでマンで・・」
「あ、わかりました。そのくらいで。では演奏のほうは?」
「演奏のほうはって、あーた、とんでもねえ、サイコーだよ。
知ってる?この歌、全部、トッドさんが全部の楽器と歌やってんだよ。」
「そうなんですか。そりゃ凄い。」
「凄いなんてーもんじゃねえよ。このドラムスの音色。
あ、どす・・・あ、どす・・・あ、どす・・・
ての、たまらねえどす。
そんで、ほれ、コーラスよ、
うえいえええええええいあわおいやああもえい
てビンブラート、たまんね。」
「それを言うならビブラートじゃないですか?」
「ちゃう。ビンブラート。ビビラートじゃ普通。これはビンブラート。」
「はあ。わかりました。お話も尽きた事ですし、それでこの話、どうやって終わりましょうか?」
「尽きてねえよ。まんだまんだ言い足らないことだらけだもんね。
それでも終わるってなら、言えばいいじゃないあれを。」
「駄目だこりゃ。」
「駄目じゃないよ。」
「駄目だこりゃ。」
「駄目じゃないよ。」
「駄目だこりゃ。これ言わなきゃ終われないの。」
「だから駄目じゃないの。ゆづってたまるものか。」
「はいはい。」
(山)2009.7.28
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ミンク・ホロウの世捨て人(K2HD/紙ジャケット仕様)
Hermit of Mink Hollow
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
Todd Rundgren - Can We Still Be Friends
http://www.youtube.com/watch?v=uAAuUK1zwgU
Todd Rundgren - Can We Still Be Friends
http://www.youtube.com/watch?v=wmv7nmk1vXQ
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ろっくすトッド師のページ
資料
資料(英版)
English Version
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この短い文字列だけで涙腺が緩みます。
病気ですね。
自分はこの曲を聴いてピアノを始めました。
何せギターじゃコードが採れない、というか
演奏できないんですから。
↓昔、自分のHPで使っていた「私製」歌詞カードです。
http://www.odnir.com/cgi/src/nup38445.jpg
音楽通の方から、そのコード表記はおかしい、と
指摘受けましたが
左手のドソドソに、右手でメロに追随した3和音が
動くトッド意匠登録のパターンを表すと
こうなっちゃったんですよね。
add4なんてのも怪しいんですが
3度と一緒に鳴ってるんだから仕方ないじゃん、とか
言ったりもしました。
まあ稚拙な話ですが、自分が判ればいいかななんて。
ただ、この曲を聴いてコピーすることで
耳の視野(変な言い方ですが)が広がった気がします。
自分にとって本当に感謝してもしきれない曲、
単なる好きな曲では終わらない歌となりました。
凄い。
>音楽通の方から、そのコード表記はおかしい、と
指摘受けましたが<
ご自身の耳で聞かれたのが正しいです。
それが真です。
トッド兄貴の曲ってPOPで不可思議を顔のように地で行ってますねえ。
まー、だからヒットしにくいのかもしれませんが。
ハーミットは恐ろしいアルバムです。
何しろ聴きだしたら途中で止めれません。