2009年09月02日

神話の中の亡霊/バークレイ・ジェイムス・ハーベスト 1975

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神話の中の亡霊
バークレイ・ジェイムス・ハーベスト
1975


いやー仰天しました。
あそこまで民主党が圧勝するとは。
自民が自分たちの為に作った小選挙区制。完全に自爆、アダになっちまった。
オゴリの末路とはこのことなり。
けどねえ。ヤバいと思われなかったすか?
この制度って「貴方のナンバー1だけ選んでください。」って言われてるようなもんで。
悶えます。
ロックでそんな風に訊かれたら。
そしてその結果がビートルズ圧勝になったら。
そりゃそうかもしれないけどさー、それじゃ身もフタもあらんぜよ。
常識として思います。
常識に適わないのならやめたほうがいいよ。せめて二つは選ばせろってーの。
ナンバー1だけで世界は成立してはおりません。

で、その煽りを喰うのが小政党って訳で。それを防ぐはずの比例代表ってのも重複登録ですか、あれで機能してないし。
ロックの世界でそんな風にやられたら・・・
今日のバンドは世に出ることすら適いません。

バークレイ・ジェイムス・ハーベスト

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ハーベスト・レーベルのバークレイさんとジェイムスさんのバンド。
じゃなくてメンバーにその名前の方はおらんすが、そうゆう名前の楽団です。
一応、プログレとゆうことになってる。
1969年にレコード会社と契約デビューの英国はサドルワース出身の連中。
クリムゾン王がプログレ王朝にて確立した精神異常者法とムーンチャイルド法のうち、
ムーンチャイルド法に忠実に仕える軟弱で優しくて、
いやもうメンバーの方々の写真を見ても実に温厚そうな、そんな音楽をしております。
その方々の1975年に為したアルバムがこの、

神話の中の亡霊
〜Time Honoured Ghosts


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アルバムのアイデアは当時のマネージャー氏の奥さんが出したそう。
「あんたねえ、売れないバンドのマネージャーなんかしてるからこんなビンボなんだよ。
少しは何か売れるようなことさせなきゃ駄目じゃない。そうさせないとーーー」

ぼかぼかぼか手(グー)

殴られました。
だもんでやったその方法とは、有名バンドのあれこれをちょいと引用する本歌取りコンセプトアルバムだ。
メインはビートルズです。
ビートルズを知らない人は・・・ほぼいない。
2009年に全完全デジタル化されるし。

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冒頭の歌からして”イン・マイ・ライフ”。全然曲調似て無いけど。局長、これでいいすか?
いいです。これはこれでいい歌だから。

タイトルズ”って歌は、シングルカットされて売れるはずでした。

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何てたって凄いアイデア。ビートルズの歌のタイトルを羅列して1曲やっちまおうって。
そんなアホやったのはあとにも先にもこの方々だけ。多分。
で、ラットルズみたいに見事にトルズしてるかと言えば・・・・

してないよ。ふらふら

数々のフレーズ、音も引用してるんだけど。
これはひとえに温厚そうに見えて実は頑固だっちゅう、人は見かけに寄りません。
どちらかとゆうとCSN&Yしてます。アメリカ(バンドです)がやってるようにも。
プログレと西海岸サウンドは兄弟だーっつ、証となってる。
しかも歌詞は・・・

聴いて下さい。



The long and winding road それは貴方の扉に通じています
Here comes the sun それは素晴らしい 人々はますます大きな声を上げる

でも貴方は私を騙そうとして・・・話そうとしました
All you need is love 成功させるために

Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
All you need is love そうみんなは言います

Across the universe one after nine 'o' nine.
I got a feeling for you blue and I feel fine.
何とかわかってるようなふりを一生懸命、私はしました
All you need is love 成功させるための

Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
All you need is love そうみんなは言います

Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething
Lady Madonna let it be.
貴方がyesterdayに私を動かそうとしたSomething



何か微妙に賛歌してないよ。文句有りそうな。無さそうな。ちくちく。
それで曲は名曲となってる。
ええい、はっきりしない。
これでは当選いたしません。あ、それじゃ困る。だからやめてよ小選曲。
次にやったのが、映画”カモメのジョナサン”への歌、
その名も”ジョナサン”。多分ファミレス賛歌の方じゃ無いと。
”ビヨンド・ザ・グレーブ”って歌は、何かを強烈に思い出させます。
イエスの燃える朝焼けだな。こりゃ。仲間のをパクって誇りは無いのかごらあ。
つうかいいじゃんステキだと思ったんだもんいいでしょ。ニコニコ。

ああ美しきメロトロン総攻撃。

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B面は”ソング・フォー・ユー”で始まります。
似たようなタイトルの歌とはまるで関連ありません。すまんことに。
それより目一杯ハードにやってるんだからそれ聴いてよ。あ、誰もいない。聴いてるってば。
”ムーンガール”って歌は・・・・
はい、”ムーンチャイド”で悪いか!
器用に真似られないけど・・それが功を奏してオリジナルになってるのだ。
のだ。

ラストの”ワン・ナイト”は、これだけ聴いて貰ったら皆さん絶対アメリカ(バンドです)がやってると思うかと。
まさに瓜が二つです。
アメリカが好きな人は、もー、こりゃ狂喜乱舞。いやー曲もいいし。

そもそも全部曲、いいんだよ。

LPの解説で「堅実派」とかミュージックライフの東郷さんのレビューでも「地道で堅実な」とか
ロックバンドにあるまじき賞賛書かれてますけど。
俺、基本的には軟弱プログレ苦手なんすけど。

それでもこのアルバム大好き。
理屈は知らん。好きだから好き。直感で好きなものこそ最強。
だから
いて貰わねば困るんです。こんな煮えきれないようなバンドでも。
だってさ、世の中ってそんな右か左か、はっきり区別出来るようなもんじゃないじゃん。

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許して欲しいもんです。あれこれと。
色んな才能と努力を。

(山)2009.9.2

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神話の中の亡霊+1(紙ジャケット仕様)

Time Honoured Ghosts

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Barclay James Harvest - In my Life
http://www.youtube.com/watch?v=yvQ6CWeF4FU


Barclay James Harvest - Titles
http://www.youtube.com/watch?v=bRS10BeQOz0


Barclay James Harvest - Beyond the Grave
http://www.youtube.com/watch?v=zzvxvbGl-kA



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↑当時ML誌レヴュー

英語資料


English Version

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posted by 山 at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレシブ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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