
ハイ・オン・ザ・ホッグ
ブラック・オーク・アーカンソー
1973/11
3回に1回はアホになるとゆうギャグがその昔、流行りましたが、
3秒に1回壊れるとゆうロック・ヴォーカリストがおります。
その名は、
ジム・”ダンディ”・マングラム、
どこの誰だか知らないがアメリカ南部から沸いてきました。
3秒に1回壊れるって、どんな風に壊れるかとゆうと、文字通り壊れます。
ちょっと見、ロバート・プラントな風貌でイカしたダミ声で歌うも
3秒ごとに”ぐえ”とか”ぶいー”とかとんでもねー音程で声を発してしまうと病気の持ち主。
もちろんそんな野郎は世界中でコイツしかおりません。
だもんで、それをひとたび聞いたミュージシャンは是非コイツを立ててバンドをやらねばと決意してしまいます。
ブラック・オーク・アーカンソーとゆうバンドを結成してしまいました。
アーカンサスのブラック・オークって場所のバンドだから
ブラック・オーク・アーカンソー。
ジム君が高校の同級生を無理やり引っ張り出したって説もござんすが・・・。
何はともあれ、世にも珍しき物体すから、レコード会社もほっときません。
あのSTAXが1969年に一回、手を出しかけましたが、こんなですから扱いかねて放出。
だがそんなことで参るジム君ではありゃしません。
無理やりカリフォルニアに押しかけて
1971年にアトコからデビュー、いやもおうも無くどんどんアルバムを出すのだ。
世界のジム・ダンディを目指して。
そして時は来ました。
1973年11月。5枚目のアルバム。
まあ見てください。このまるで世界を目指してないジャケットを。

馬鹿が6人、授乳中のブタちゃんに乗って喜んでます。
その名も、まんま、
ハイ・オン・ザ・ホッグ

はい、見開きジャケを開けてみましょう。

皆さん、嬉しそうですねえ。
そりゃそうです。こんなアホなヴォーカルとやって嬉しくない訳が無い。
そしてLPサイズ6倍大のポスターが入ってます。
一部をスキャンしました。

アホと魑魅魍魎写真満載です。
全米中のどこの若者が部屋の襖にこれを貼ったのでしょう。
謎です。
馬鹿と何とかは高いとこが好き。
誰かこの連中にヒット曲を与えてください。
音楽の神様は酔狂にも与えてしまいました。
その歌の名前は、
ジム・ダンディ

リンカン・チェイス氏作。1957年にラヴァーン・ベイカー嬢によって全米最高位17位となった歌です。

何で早くやらなかったんだろ。これって俺の名前じゃん。
あ、そっか。俺、この歌が好きで芸名それにしたんじゃなかったっけ。
アルバム5枚目になるまで気付きませんでした。
アホです。
Black Oak Arkansas Jim Dandy to the rescue
http://www.youtube.com/watch?v=bPsaGPzCHkQ
♪
”こいつがジム・ダンディでぃ!”
ジム・ダンディ、お助け参上!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ジム・ダンディ、お助け参上!
”行け、ジム・ダンディ!
行け、ジム・ダンディ!”
おー、はいな
俺は山の頂上で座っていた
標高30000フィート
放馬の馬にくくりつけられて
あーは、よっしゃ、もちろんさ
ジム・ダンディはお助け奉行!
”行け、ジム・ダンディ!
行け、ジム・ダンディ!”
おーほう
ある日、俺様はスーとゆう名前の娘に出会った
娘は落ち込んでいた
俺はダンディ、小ちゃな娘っ子が泣いているのを我慢して見てられない性分の男だぜ
ジム・ダンディがお助け!
”行け、ジム・ダンディ!
行け、ジム・ダンディ!”
おーーー行くぜ!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ジム・ダンディ、お助け参上!
”行け、ジム・ダンディ!行けーーーーー!!”
ギタア

俺様は潜水艦に乗っていた
俺の人魚の女王からメッセージを受け取った
釣り糸に引っ掛けられちゃっていたんだ
ミスター・ダンディは時を移さず行動!
ジム・ダンディお助け奉行!
”行け、ジム・ダンディ!
行け、ジム・ダンディ!”
おー、はう、ハニー
ある日ある時、俺様はメインに行った
DC飛行機の搭乗券を持ってな”おういあ”
ミスター・ダンディには救助シューターなんかいらなかった”はっはあ”
俺はハイだぜ、準備万端だ!
ジム・ダンディお助け奉行!
”行け、ジム・ダンディ!
行け、ジム・ダンディ!”
ジム・ダンディ、お助け参上!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ジム・ダンディ、お助け参上!
”行け、ジム・ダンディ!
行け、ジム・ダンディ!”
おーうはは
ゴーゴーゴー、ジムダンディ!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ゴーゴーゴー、ジムダンディ!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ゴーゴーゴー、ジムダンディ!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ゴーゴーゴー、ジムダンディ!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ゴーゴーゴー、ジムダンディ!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ゴーゴーゴー、ジムダンディ!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ゴーゴーゴー、ジムダンディ!
ジム・ダンディ、お助け参上!
ゴーゴーゴー、ジムダンディ!
♪
1974年1月26日に7週目で34位初登場、以後、28-26-25-28-39位。
やったね。華麗なる一発屋だい!この歌だけ病気我慢してちあんと歌った甲斐がありました。
途中煽ってるケバい姉御はルビィ・スタアとゆうそれはもう偉い女王様。
イギリスでは・・・無視です。日本でも無視です。ちゃんとアルバム出たのに。
3秒に1回アホのギャグはまだ早かったようで。
で、
他の曲と言えば、冒頭はウルトラ・ファンク。ガチ・ベイエリアの。
かと思えば2曲目は、どカントリー。
かと思えば3曲目は、ぶっ飛ばしハイテンポ・ロック。ここでの壊れ方は抱腹絶倒!
そしてブギは当然あるわな。うげうげ言ってるの。
切羽詰った七曲署殺人事件時効前みたいなのも有ります。
お前とはもう付き合ってらんねえとばかりジム君の口に猿ぐつわ噛まして、うごうご言ってるインストもあるます。
無茶苦茶です。もうジャンル無視。
それもまー、当然で。
だって何やっても、ジム・ダンディ。
抵抗無駄。
この後、現在に至るまで彼に付き合ったバンド・メンバーは総勢40人。
人とは思えぬ物凄いエナジー。
是非、こんな浮世の辛さを吹き飛ばす為にお使いください。
ジム・ダンディはいつでもお助けにやって来てくれます。
あ、最後に
キチンと書いておこう。
このアルバムは、レッド・ツェッペリン2ndに勝らぬとも劣らない大名盤でござる。
(山)2009.9.30
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High on the Hog

ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

Jim Dandy---Lavern Baker
http://www.youtube.com/watch?v=RqKTFFOqT-w
Black Oak Arkansas Madman
http://www.youtube.com/watch?v=RcErODo3XQ4
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ブラック・オーク・アーカンソーのページ
資料(英版)
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