2009年11月05日
アメリカン・パイ/ドン・マクリーン 1971/10
アメリカン・パイ
ドン・マクリーン
1971/10
ドンです。ドンと言っても小西ではなく、ジョンソンでもなくドンと節でもなく、
ドン・マクリーン。
ニューヨークはニューロシェルにて1945年10月2日に生を受けたシンガーソングライター。
最初のシングル、アメリカン・パイがとんでもないヒットになった男。
1972年の正月早々から3週間ナンバー1になった。
バディ・ホリー氏を想う心が空から歌を呼んで8分33秒の盤面表裏に刻み込まれる。
それがあまりにもとんでもない奇蹟の歌で、
最初にそんなん世間に刻み込ませてしまったらどうする。
1971年10月発売の同名2ndアルバム
の冒頭を飾る。
それで真っ白になり、音楽が終わった。
そのあとは・・・
焼け野原。
新芽が出て来るその日を待っている歌が続きます。
静けさだけの中で。
出て来ては枯れ、出て来ては枯れ、再生のために死ぬ。
その死のイメージの中の歌が。
けっして感傷にふけることなく、溺れることなく、落ち込むことなく
たんたんと。
見つめる目、聞く耳、唄う声で。
当方、まぎれもない日本人。
ただ聴けば、その気持ちを感じ汲み取ることしか出来ぬ。
それでもその気配がわかるほど感情が溢れ。
本来、ビート少なき音楽が苦手でも愛します。
けど
何を唄っているのか知りたい。
全部。
たとえそれが今、かなわなくとも、
3曲目を解いてみました。
ヴィンセント
画家ヴィンセント・ファン・ゴッホ
に捧げられた歌です。
Vincent (Starry Starry Night) Don McLean
http://www.youtube.com/watch?v=dipFMJckZOM
♪
星、星月夜
貴方のパレットを青く灰色に塗ってください
夏の日を見つめてください
僕の魂の暗闇が知っているその目で
丘の上の影
木とスイセンをスケッチしてください
そよ風と冬の寒さを捕まえてください
雪のような麻の地の上に色で
そして今、僕にはわかります
貴方が僕に何を言おうとしていたか
どんなに貴方がまともでいるために苦しんだか
どんなにみんなを自由にしようとしていたか
彼らは聞こうとしなかった
彼らはどうしたらいいかわからなかったんです
多分、今なら聞いてくれるでしょう
星、星月夜
まばゆく燃え上がる炎の花
すみれ色のもやの中渦巻いている雲が
焼き物の青色のヴィンセントの目に映っています
色が色彩を変えていきます
琥珀色の穀物の朝畑
痛んで朽ちてゆくその表情
それは画家の愛する手でしたためられます
そして今、僕にはわかります
貴方が僕に何を言おうとしていたか
どんなに貴方がまともでいるために苦しんだか
どんなにみんなを自由にしようとしていたか
彼らは聞こうとしなかった
彼らはどうしたらいいかわからなかったんです
多分、今なら聞いてくれるでしょう
彼らは貴方を愛することが出来なかった
しかしそれでも貴方の愛は真実でした
そして何の希望も目の前に残されていなかった
星の、星降る夜に
貴方は自分の人生を投げ出してしまった
恋人たちが何度もするように
でも僕は貴方に言うことが出来ます
ヴィンセント
この世界は
貴方のような美しい人にはまったく向いていなかったんです
星、星月夜
肖像画は誰もいないホールにかけられていました
名も無い壁の上の額縁も無い顔と顔
その目は、世界を見、そして忘れることが出来ない
貴方が出会った見知らぬ人のように
ぼろぼろの服を着たみすぼらしい男たち
血のように赤い薔薇の銀色のトゲが
新雪の上でばらばらになって散っていました
そして今、僕は思います僕はわかっていると
貴方が僕に何を言おうとしていたか
どんなに貴方がまともでいるために苦しんだか
どんなにみんなを自由にしようとしていたか
彼らは聞こうとしませんでした
彼らはまだ聞いてくれません
多分、けっしてそうすることはないでしょう
♪
冒頭の”Starry Starry Night”は、同名のゴッホ氏の絵、”星月夜”のこと。
生きている間に売れた絵はたった一枚だったとゆう画家の歌を、
最初に大穴をあけることになる歌謡いが唄う。
その運命を知っていたのか?
おそらくアメリカン・パイを為してしまった時、売れる売れないはともかく、
とんでもないことをしてしまったとの思いは必ず有り、
その後の自分の生き方も見てしまった。
1971年にゴッホ氏の伝記を読んで書き上げたそうです。
まるで自分だけが彼の気持ちをわかっているかのような不遜な歌にも見える。
しかし実際そうなってしまうことになるんですから、
人の生の不可思議たるや。
米チャートで最高位12位。
英国では、これまた不可思議な国で、アメリカン・パイが最高位2位、こちらが1位。
日本ではヴィンセントはまったくヒットせず。
人には2種類有りまして、
一つはギターの弦を巻いてもそのままペグからはみ出させてほっとく人。
ひとつは綺麗に切っておく人。
はみ出したままですといつ体のどこかに刺さるかわかりません。
思えばえらく危険なんすが、私もそうです。
ドンさんもそうで、だからと言ってそうゆう人の誰もがアメリカン・パイやヴィンセントを書く場面に出会える訳では無い。
って、
何を書いているのだ俺は。
最終曲トラッドの”バビロン”聴いて、魔界に誘われてしまいました。
恐ろしい歌です。
(山)2009.11.5
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American Pie
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
Don McLean- American Pie (with Lyrics)
http://www.youtube.com/watch?v=uAsV5-Hv-7U
Don McLean - Vincent 1972 Live
http://www.youtube.com/watch?v=4h9ARdPHSBg
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↑当時ML誌レビュー
資料
英語資料
English Version
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