2006年02月18日

American Pie / Don McLean 1972

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American Pie
Don McLean
1972


*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
American Pie アメリカン・パイ
ドン・マクリーン氏、1972年の大ヒットです。
アメリカでは最高位1位、イギリスでは2位。
マクリーン氏は1945年10月2日ニューヨーク生まれ。60年代中盤からフォーク・クラブで歌い始め、何はともあれアメリカン・パイ

、70’sを代表するシングルの1曲だと思います。私が最初に耳にしたのはやっぱラジオ関東の全米TOP40か。73年からほんきで洋

楽聴き始めたのでリアルタイムってのはありえないけど、かかったのです、対訳付きでフルに。一発でやられた。パイ病に罹患してしもて、

何とかかんとか別な機会にエアチェックでカセットに録音。コードをコピーして、歌詞を聞き取って(もちろん無茶苦茶(^_^;))、さらに訳

して見ると。そんな無謀も無謀なことをさせる恐るべき魅力がある曲だと。聴いた方なら同意していただけるかと。色んなところで様々な方

が翻訳されてるとは思いますが、それは見ないようにして、45の親父になった今、正直に今一度やってみてもいいですか。

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遠い遠い昔
僕はまだ覚えている 音楽がどうやって僕に微笑を与えてくれたかを
そしてもし今一度人々をダンスさせるためのチャンスがあるなら
多分僕は彼らをひと時は幸せに出来るんじゃないかと
そうゆう気がします。

でもシバれる2月に僕は凍り付いてしまいました
僕が配達している新聞で
バッド・ニュースが玄関前の踏み段に
僕は一歩踏み出すことが出来なかった

僕は泣いたのかどうか記憶にありません
彼の未亡人花嫁について読んだとき
でも何かが心の奥深くに突き刺さった
音楽が死んでしまった あの日

そう
バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

君は愛についての本を書いたことがあるかい?
そして至上の神を信じているかな?
もし聖書がこんな風に君に訴えていたら
君はロックンロールを信じるかい
音楽は君のとんでもない魂を救うことが出来るか
そして君は僕にほんとにゆっくりと踊る方法を教えてくれますか

ああ、僕は君が彼に恋してる最中だってことはわかってる
だって君が体育館でダンスしてるのを僕は見たんだ
君達は二人とも靴を脱いでいたね
聞いてくれよ、僕はそのリズム&ブルースでノっていたんだ

僕はロンリーな十代で へにゃへにゃ子馬
ピンク・カーネーションとオンボロトラック持ちの
でも僕にはきっと運が無かったんだ
あの音楽が死んでしまった日

さあ歌い始めようか

バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

この10年間、僕らは自分達だけで頑張ってきた
転がる石にコケは生え放題
でもかっては違っていたんだ
道化が王様と女王様に向かって歌ってた時
ジェイムス・ディーンの真似っ子のコートを着て
そして君と僕から溢れ出る声が

おー、そしてその王がうつむいていた隙に
道化は彼のトンガリ王冠を盗んだ
その裁判は延期
評決も無し
そしてレーニンがマルクスの本を読んだとき
カルテットが公園でバンド練習
そして僕らは暗闇で弔いの歌を歌う
あの音楽が死んでしまった日

さあ歌い始めようか

バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

夏の汗だくな時のヘルター・スケルター
鳥達(ザ・バーズ)は核シェルターもろとも吹っ飛んで
高度8マイルまで到達して急速に落下
見事草むらに着地
その選手達はフォワード・パスに挑戦したけど
サイドラインの連中の中でそれを指示するのはあの道化

さあハーフタイムの時間 空気は甘く香りをたたえてる
軍曹達がマーチを演奏してる間中
僕達はダンスしようとみんな立ち上がった
おー、でも踊るきっかけがまるで無いよ
だってバンドがフィールドを占拠しようとしてるから
そのマーチング・バンドは何一つ譲らなかった
もう一回思い出してみて 何がほんとうのものだったか
あの音楽が死んでしまった日

さあ歌い始めようか

バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

おー、そこでは僕らは一つ場所に有象無象
世代はロスト・イン・スペース
もう再スタートの時間なんかありゃしない
さあ、来いよ、ジャック、もたもたしないで、ジャック、素早く
ジャック・フラッシュは蝋燭立てに座っていたぞ
だって火は悪魔の唯一の友達だったから

おー、僕がステージ上の彼を見物してたら
僕の拳は怒りではちきれんばかりに
地獄で生まれた天使は サタンの教えを破ることは出来ない
その生贄儀式を照らすため夜の闇にその炎が空高く立ち上ったとき
悪魔が光の中で笑うのを僕は見た
あの音楽が死んでしまった日

彼は歌います
バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」

ブルースを歌う女の子に出会ったんだ
で、僕は彼女に何かいい話はないか頼んだ
でも彼女はニコッと笑っただけで 行っちゃった
僕は聖なるお店を訪れる
そこは何年か前、その音楽を聴いたところ
でも店の人はもうその音楽は演らないんだと言いやがった

街頭で子供達は号泣し
恋人達も悲鳴を上げ そして詩人は夢見ている
でも一言だって語られること無し
教会の鐘は全部壊れていた
僕が最も憧れていた3人の男
父 倅 そして精霊
彼らは海岸地方への最後の列車に乗り込んだんだ
あの音楽が死んでしまった日

そして彼らは歌う

バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
僕のシボレーを大パーティに連れていってくれた でもパーティには酒は無し
そこでは古き良き野郎どもがライ麦ウイスキーを飲んだかのように
歌った 
「俺が死ぬなんて考えられねえよ 俺が死ぬなんて考えられねえ」



以上8分38秒歌い詰め。
ドンさんの永遠のアイドルはバディ・ホリー。音楽が死んだ日は1959年2月3日、ホリー氏が飛行機事故で精霊になってしまった日。
ビートルズもストーンズもバーズも歌に登場してます。音楽も大人になり自分も大人になった。
別に悪口を言いたかった訳ではなく
「もう一回思い出してみて 自分にとって何がほんとうのものだったか」
を歌いたかったのだと思います。
来るべき70’sの最初に。

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それにしても
自分で作ったとはいえ
歌詞覚えるの大変だったろうな。
3番くらいから、いやいきなし最初から全く出て来なかったってこと無かったのかな。
こわ。
なんて。

原歌詞はこちらでご覧下さい
Drove my chevy to the levee
But the levee was dry
のとこは悩んだよ。シボレーのシェヴィと韻を踏ませたレビーって「堤防」って意味のほかに「謁見式、歓待式」って意味があるそうです。

であるから「大そうなパーティ」って意味と思いました。「ドライ」はアルコール抜きかと。もしかすると「つまらない」って意味とかけて

いるのかも。しれません。

(山)2006.2.18


それではドンさん、演奏お願いします。

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入手先参考(試聴も可能、アマゾンにて)

日本盤ベスト

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外盤ベスト

The English translation page is here.

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