2009年12月22日

NPO法人ウルトラ警備団 第21回:海底の戦慄(4)

NPO法人ウルトラ警備団
第21回:海底の戦慄(4)


”では次の指示を与える。よく聞けよ。

今晩、08:00時に・・・・・

変なところで「つづく」にするから要件忘れちゃったじゃないか。
えーーーーとお

あ、そうだ。
今晩、08:00時に例のブツの受け渡しがある。
そこから南南東10時25分へ525mの海上に来る白い船だ。
合言葉は、

「クジラを殺すな。」
「はいはい。」
「マグロを取るな。」
「はいはい。」

わかったな?”

「了解アル。わかったアル。」

”よろしい。ではその時まで予定分のクジラとホンマグロはキチンと解体しておくように。
しかし、受け渡しの最初でいきなしブツを全部渡すなよ。
万が一、偽者ってこともあるからな。
まずは、サンプルを出して相手の反応を確かめてから全量を渡すように。
わかったか?”

「了解アル。わかったアル。」

”では、拳闘を祈る。あ、字が違う。検討を祈る。あ、字が違う。見当を祈る。あ、字が違う。
献灯を祈る。あ、字が・・・”

「無線、切っちゃえよ。馬鹿相手にしてても疲れるだけだぜ。」

「はいアル。サヨナラー。」

”あ、馬鹿。今、見つけるのに・・。犬闘をいの・・・”

ぶっ

「ちょっと質問いいですか?」

「何アルカ?」

「もう取ったクジラとかは全部解体しちゃったの?」

「まだアル。気が進まないからなかなか出来無いアル。少しはしちゃったけど。」

「そりゃ良かった。解体した分は俺たちに食わせてくれ。
いやー久しぶりだなあ。クジラのベーコン、マグロのトロ・・・・

あ、何か冷たい視線。お前らだって喰いたいだろうに。
悲しいことに殺生してしまったものは食べてあげなければ成仏出来んさ。
なあダン。」

「わ、そこで僕にふりますか?私は正義の味方ですから。とても言えません。
出来れば中トロの方がいいだなんて。」

「ほらウルトラセブンだって中トロが好きだって言ってるじゃん。」

「こいつ、ウルトラセブンなのか?」

「あ、いかん。ちゃうちゃう。冗談冗談。わはは違いますよ。」

「ご、ごほん。では、残りのクジラとマグロは解放してやってくれたまえ。勿体無いけど。」

「それでいいアルカ?」

「大丈夫大丈夫。最初はサンプルだけ持っていけばいいんでしょ。
テキトーな四角いモノに、”これはクジラです。”とか”マグロ”とか書いて持っていけばOK。」

「そのあとは私たちに任せてくれればいいのよ。」

「ほら、アンヌがそう言うんだから。これは鬼に金棒です。」

「私が鬼だって言うの、アンタ?」

「だから例えだって。すまんです。」

・・・・・・・・

と下らないことを言い合ってるうちにお約束の時間到来。

「ノンマルトくん、準備はいいかね。」

「OKアル。言ったとおりにするでアル。」

「アマギ、海上保安庁に連絡は取ったか?」

「はい。目立たないように待機するように指示をお願いしておきました。」

「よし、それでは出陣だ。みんなノンマルトくん達の・・・着ぐるみは着たようだな。よろしい。
行くぞ。」

・・・・・

ピカピカ

「あれが合図アル。」

「あれーーー、あの船のマークって・・・もしかして・・」

「それはあとでいい。先に作戦決行する。
乗船だ。」




人影「クジラを殺すな。」

「はいはい。」

人影「マグロを取るな。」

「はいはい。」

人影「よし、乗船を許可する。」

「よっこいしょっと・・アル。」

人影「で、例のものは持ってきたか?」

「はいアル。これです。サンプル。」

人影「何何・・”これはクジラです””これはマグロです”。よし間違いないようだな。
ではブツをまるごと引渡して貰おう。」

ぱっ

ぱっ

ぱっ


人影「わ、まぶしい。何じゃこりゃ。」

犬”お前たちは完全に包囲されている。武器を捨てて抵抗はやめなさい。”

人影「ぎゃ、捕まる。お前ら裏切ったな。この裏切り者めが。」

「わははは、裏切り者だとはちゃんちゃらおかしいぞ。

(着ぐるみ脱いで)

我々は科学特捜・・じゃない、ウルトラ警備団だ。この紋所ユニフォームが目に入らぬか。

ええい
お前らの方がよっぽど裏切り者じゃないか。
このピーXXXXめ。」

人影「伏字じゃわからん。ちゃんと名前を書けたら降参してしてやってもいいぞ。」

「そ、それは・・・諸事情で・・・・
ええい、面倒だ。
フルハシさん。そこの船長らしき人物を連れてきて下さい。」

「ダン、何か策があるのか?」

「任せて下さい。ええい、お前、船室に入れ。」

・・・

「な、何なんだよ。」

「お前らピーXXXXの魂胆を白状しろ。
本来ならクジラやマグロを守るはずのお前らが何故こんなことをする。
誰の命令なんだ?」

「へへーん。そんなこと白状するくらいなら死んだ方がマシだね。」

「ああそうか。わかった。では死んで貰おう。とウルトラガンをコメカミに突き付ける。
いーち、にー、さーん、6個数えたら撃つからな、よーん・・」

「わ、そんなー。ウルトラ警備隊がそんなことしていいのか?」

「うるせー。俺はウルトラセブンだ。宇宙人だから地球の法律は関係ネー。
ぶっ殺すぞ。白状しろ。えーっと、ごー、ろーく、ななー・・」

「ぎゃ、わかったよ。言うよ言うからさー。撃たないでおくれ。」

「よし。」

「ダン、お前・・・キャラ変わったんじゃないのか?」

「いやあ、人間、歳を取ると気が滅法短くなりまして。体力無くなるから。」

「人間じゃないじゃん。ま、いっか。ほら早く白状しろ。」

「言うよーーー。めそめそ。
実は・・・

バキューーン





つづく。

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posted by 山 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ウルトラ警備団 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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