2010年02月08日

浅川マキの世界/浅川マキ 1970/9/5



浅川マキの世界
浅川マキ
1970/9/5


突然。

行ってしまわれた前週の水曜。

突然、

現れたのだ。

レコ屋さんの日本盤中古LP新入荷コーナーに。
それこそ何年も探していたので仰天。

ね、値段は?

3000ナニガシ円とかしたら・・
何〜890円。
我が目を疑う。
注意書きに「キズ大」。
ふん。キズ大、何するものぞ。俺の想像力はキズに勝るともちろん買い。
帰り、盤を見たら確かに一箇所キズ大。帯無し。歌詞カード等一切無し。
だが紛れも無く当時モン。
満を持して聴くと魔法が起こった。
いっさい針飛び無し。明らかに飛んでしかるべき箇所も。
40年の時を経ちよくぞまあ。
ついに聴いたぞ。

浅川マキの世界
http://www.youtube.com/view_play_list?p=0E25CCBBB4C8DCEF


A面





1.夜が明けたら
−作詞・作曲:浅川マキ/編曲:山木幸三郎

・・・こ、このヴァージョンは!ライブではないか。シングルのとは違う。
背筋にナイフ突き刺さる。
そしてあの東芝のオムニBOXに入ってたシングル・ヴァージョンが宝に。
この罰当たりに2通り聴かせてくれた。溝の音で。

最後にカットバックで汽車の音と飛行機。映画が始まる。

2.ふしあわせという名の猫
−作詞:寺山修司/作曲:山木幸三郎/編曲:山木幸三郎

・・・どん暗闇の底からロウソクの炎みたいなあっけらかんとしたこえで、寂しくて救いようのない
悲劇と喜劇がいっぺんに。
マキさんは根は明るい方だと思う。頑丈な明るい方。じゃなきゃ見つめられ続けない。

足音が聞こえて

3. 淋しさには名前がない
−作詞・作曲:浅川マキ/編曲:山木幸三郎

・・・前に聴いたことがあるような気が誰にもするような記憶の歌。
ヴァン・ダイク・パークス氏の盤でも、ライ・クーダー氏の盤でも、ザ・バンドの盤でも。
だがこの声はここでしか聴いたことがありませんでした一人ぼっちの歌で、これが日本のブルース。
日本にニュー・オリンズを唐突に作れる人です。

そして足音が聞こえて・・・

4.ちっちゃな時から
−作詞:浅川マキ/作曲:むつひろし/編曲:山木幸三郎



・・・ラッパ!炸裂するグルーヴと言うのだろう。だがこのグルーヴの欠片は若造DJ使用不可とする。
”ヨコハマたそがれ”とゆう五木氏の歌があり、それとそっくりなのはもちろん後者がたそがれたのだ。
女人が男の歌を書き、男人が女の歌を書き、これはみなしごハッチの記憶を呼ばれて

鐘の音

5. 前科者のクリスマス
−作詞:寺山修司/作曲:山木幸三郎/編曲:山木幸三郎

・・・オルガン!炸裂するグルーヴと言うのだろう。だがこのグルーヴの欠片は若造DJ使用不可。
この言葉のつながりと喰い付きの歌い方のカッコ良さは形容不可能です。

「橋の下」

とゆう言葉に、ぐさっと刺される人には恐怖をどうぞ。
子供の頃、悪いことをすると必ず”お前は橋の下から拾って来た児だからしょうがない”と言われたのだ。
私の親は橋。

→→→ダブ出現。宇宙人の声。

7.赤い橋
−作詞:北山修/作曲:山木幸三郎/編曲:山木幸三郎

・・・21世紀の地方の町のテーマソング。かつて知ったる一方通行の唄。
まずもって一回聴いたら忘れることが出来ず。およそ地方自治体の長に当選した方は聴かねばならん
のだが
聴いた方はまずおるまい。聴いていたらこの国は変わっていた。
そしてこの橋を
やっぱし歌いながら渡っていかれたのだろうなと思うと。浅川さんは。

B面





1. かもめ
−作詞:寺山修司/作曲:山木幸三郎/編曲:山木幸三郎



・・・かつて知ったるクライム歌謡です。白黒映画で薔薇と血糊だけパートカラーで真っ赤。
かもめが笑う姿を想像してください。それはもう怖い。
この音映画の監督、寺山さん。この方もまたかもめのジョー。
競馬から生まれた。
JRAのコマーシャルに1973年に出演されたと。

カモメは飛びながら歌を覚える。人生は遊びながら年老いていく

のお言葉詠む。

◇◇鳴き声。何の鳴き声かは聞く人によって違う◇◇

2. 時には母のない子のように
   Sometimes I feel a motherless child
−作詞・作曲:PD(黒人霊歌)/編曲:山木幸三郎

・・・この唄は零下の霊歌だったのか。原語で歌われその意味は量り知れなく。

◇◇鳴き声と拍手。何の鳴き声かは聞く人によって違う◇◇

3.雪が降る Tombe la neige
−作詞・作曲:アダモ/訳詞:安井かずみ/編曲:山木幸三郎

・・・アダモステじゃなくアダモの唄は、船の上で二つの言葉が混じった。
この雪は降り過ぎです。おまけに翌日カチンカチンに凍ってる。容赦も無く。
温度が音楽で寒くなったのはこれで3回目。生涯中。

/ここでインタビュー/

ここでの会話は、中山千夏氏が訊いてるように聞こえ、
浅川さんは突発の質問に答え、死に方の話死に際の話しにも答えてるのがやりきれないよ。
どうしたらいいのだ。

4.愛さないの愛せないの
−作詞:寺山修司/作曲:山木幸三郎/編曲:山木幸三郎

・・・♪あの人の〜Yシャツの〜口紅拭いて〜♪とゆう歌詞を寺山さんが書いて浅川さんが歌う。
フルート。そしてドラムス。
この響きの感覚をどこかで聴いた記憶があると思い出したら、グレース・ジョーンズ氏のレコだった。

いないはずの拍手、

爆音


5.十三日の金曜日のブルース
−作詞:寺山修司/作曲:山木幸三郎/編曲:山木幸三郎

・・・ビートルズのミッシェルから、当然残された一人の唄。

♪はのー人のー置いてったシャツを・・洗って干して・・私のバカ・・・
もー二度と帰って来る人じゃないのにーーー♪


あまりにバカで泣き笑ってしまう、そんなことはここでは日常。

■■ダブパート。ちゃららー、鼻からニンジン〜。■■

6.山河ありき
−作詞:寺山修司/作曲:山木幸三郎/編曲:山木幸三郎

・・・七人の娘が旅に出て、帰る青い青い青い青い青い青い青い青い青い、
人体スクラッチする狂気の最終唄。
これは今も今も今も今も今も今も今も引き続き容赦無く。
どこに今、浅川さんがおられるかも歌われ。

寺山さんと会ったと思いますがすぐ別れられたとも思う。

これだけ待ってましたら
聴く前のハードル、上がるだけ上がってまして、どうなるかと思ったら、
それのはるか頭上を軽々と超えました。
元来、
あたしゃ暗い音楽は苦手です。暗い映画も苦手。
が、
それだけに一番グサッと来るのもそうゆうもので、
ジョイ・ディヴィジョン、リー・ペリー、そしてMAKIさん。
オーネット・コールマン氏のサックスの音色のように、
生きてる最中の、

思えば生きてるってば大方爽快ってなことは無く、
どっか体が痛いとか、気になることがあるとか、辛いとか、
95%以上で、
これはもしかしたら生物ってのは無理やり生きさせられてるんじゃないか
でもまた生まれ変わる
とゆうのは聞く地獄の描写そのもので、
そんな中、頼るものは何かを向こうに見ている音楽だとつくづく感じます。

オリジナル盤のCDは現在廃盤。
ユーチューブにて発見のを可能な限りリスト再生で作りました。
しかし
無いものも当然有り、
曲間はもちろんありません。
その曲間が極めて効く。

ダークネスにて再構成の際はそれは入っているのでしょうか?

それとも01で変換されることを拒んだのか。
無くしてはいかんもんを無くすことをだって何でも無くなっちゃうんだから。
途中で



(山)2008.11.3

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MAKI~浅川マキの世界

DARKNESS I

DARKNESSIII

DARKNESSIV

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ろっくす特製でかい画像ページ也。

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ろっくす浅川マキ氏のページ

資料

English Version

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