NPO法人ウルトラ警備団
第28回:世界大戦争(5)

「あ、もしもし。アッシです。
どうでしたか?うまくいきましたか?
え?
何?
早く処置されちゃったんで儲けが少なかったってー。
え?もしかしてアッシのも。
そりゃあかんな。
で、どうします。
えーー、
もう一回やるの?
ネット怪獣がまだ一匹いるの?
そしたら何とかなる。
あ、そう。
でもこれが最後ですよ。
あまりやると何かヤバい気がするから。
あー、はいはい。言われたようにしますから。
そっちもちゃんとやって下さいよ。
じゃ。」
・・・・・・・

「まいっちゃうよなー、まったく。」

「何、エヴァちゃんまいってるの?うまくいって良かったじゃない。」

「いや、こっちのことで。腹がね、渋って渋って。あー痛たたたた。」

「正露丸でも飲んだら?」

「いや、あれは苦くて苦手。もう多分大丈夫だと思いますからはい。」

「それにしても何度も何度も。いやエヴァちゃんのことじゃなくて。
ネット怪獣の狙いは何でしょうね?」

「そりゃ株価とか金融商品の値段を操作して一儲けしようとするヤツがどっかにいるんだろが。」

「それが誰かが問題ですね。
ビショップ、お前、退治したんだから、誰だかわかるんじゃないのか?」

「んーーー、ぴろぱワタシ退治するのが精一杯でそこまでぴろわかりませんのぐわ。」

「そうなの。困ったねそりゃ・・・・
って
わ、また色んな数字が動き出しましたよ。
うお、今度は半端じゃありませんがな。10倍円安。対豪州とかで。」

「は、はやく。何とかしたまえ。」

「ビショップ、大変だろうけどまた頼むよ。」

「ぴろぱろへい。やってみあすよベイベ。うへへへへ。」

「大丈夫かなあ。」

「だいじょぶんだいじょぶ。レットゴー。はいログインしましたけど。
うがああああああああぶひどばああああああああ
ごひいいいいいいいいいい、どどどどどどどどどどどどどどどどどどどど
どどどどどどどどどどど。」
「わ、何か様子がおかしい。どうしたビショップ?」
「
どどどどどどどど
どどどどどどどどどどどぷ
プーーーーーーーーーーーーーン
ぴ。」

「止まった。」

「え?何よそれ。」

「だから止まっちゃいました。パソコンで言えばフリーズってやつかな。」

「何を呑気な。この状態で止まっちゃったらヤバいんじゃない↑?」

「お、団長、ギャル語イントネーションですね。ナウいんじゃね↑。」

「馬鹿、そんなとこで関心してるんじゃない。
このままじゃ世界経済が崩壊するぞ。どうする?」

「どーするって・・・しーらない。僕、公務員だから関係ないもん。」

「お前、馬鹿だなあ、イデ。憶えてないのか、こないだのリーマンショックの時を。
あの時、事業仕分けで鬼のレンホーに必殺仕訳されて、警備隊が警備団になっちゃったじゃないか。
それでNPO法人にされちゃって給料は半分・・・
ヒトゴトじゃないぞ。」

「ヒトゴトじゃありませんね。んーーー。何とかせねば。」

「あのーーーー。」

「何?エヴァちゃん。今、忙しいんだけど。」

「今度もネット怪獣って退治されたんですよね?」

「何、言ってんの。退治出来ないからみんな困ってるんじゃない。」

「またまたー。冗談言ってー。
ここ凄いんだから結局は退治出来るんですよね?」

「そんなのわかんないよ。ダメなんじゃないかなあ。
頼みのビショップがこれだし・・・」
「ぴーーーーーーーーーーー」
「うわ、それマジ?あたたたた。ほんとに腹が痛くなって来たよ。
ちょっと失礼。」

「イデ、ともかくビショップの修理が先だ。じっくりと検査して何とかしたまえ。」

「はい、ただいま。」

「うがあ、誰もよう、ウルトラセブン、助けてって言ってくれねえよー。
俺はよー、ヒーローだぞ、べらんめえ。」

「はいはい、わかったから。ちょっと静かにしててね、今忙しいから。」
・・・・・・・・

「もしもしアッシです。
え、連絡を待ってたって?
どうなってるんだって?
どーもこーもないすよ。
だーめ。
壊れちゃったんだからこっちの機械が。
でも予定通り、つか予定以上に相場が動いたんだから儲けは充分でしょ?
何ーーーーーー?
あ、悪い予感。先週と同じ終わり方だよ。」
つづく。
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