2010年03月31日
フライ・トゥ・ジャマイカ/セルジュ・ゲンズブール 1979/3/13
フライ・トゥ・ジャマイカ
セルジュ・ゲンズブール
1979/3/13
オクスリ投入、ばっちり眠れていたって健康。だがこの威力が恐ろしき。
何かエイリアンが体内にいて、”喰い物くれー、喰い物くれー”と鳴いてる〜。
喰い物やらないとエクソシスト状態に。
問題はその気持ち悪さだけなんすが。悪魔に水をあげてれば大丈夫です。
ご心配おかけしました。
で、
何でも依存はあきません。
音楽もそうで聴き過ぎは体に毒・・じゃないけど、耐性が出来ちゃって感じなくなっちゃうよ。
特におっさんになりますと。
若い頃は音楽の肉体が出来てませんから浴びるように聴くがよし。
なんてさ、
いまだにハマると大変なんだけど。
これほど聴いて来てまだそんな凄いのにしょっちゅう出会ってる気がしますんで。
このアルバムもそうです。
フライ・トゥ・ジャマイカ
〜Aux Armes Et Caetera
おフランスのちょいワル親父どころか、激悪おっさん、
セルジュ・ゲンズブール氏、
1979年3月13日発。
70’sただのクソオヤジと無視されてひさしく、急に持ち上げられられ始めたのがパンクスのおかげ。
こんなおっさんにならなりたい
尊敬される。
一挙にその不良ぶりエスカレートしまして、最愛のパートナー、ジェーン・バーキンさんにも捨てられようとしてたその時、
親父はジャマイカに逃走。
ど真ん中キングストンに単身突入してガチなレゲエ・アルバム作っちゃったよ。
ナウでゴキゲンで旬なサウンドを嗅ぎ分ける能力はいささかも衰えず、
この時かの地は最高に燃えていた。
バンドはスライ・ダンバー&ロビー・シェイクスピア、略してスラロビ・バンド。
そしてボブ・マーリー&ザ・ウェラーズの女子コーラス隊、アイ・スリーズ。
ミリタント・ビート全開です。
ドラムバスドラ4つ踏みのデスコでもあり完全レゲッであるとゆう。
ベースは童謡メロ鳴らし、鳴り物はチンコキンカン。
おっさんはスタジオにおもむろに侵入。吸えと差し出されるガンジャを断り、エンドレスでモクを吸い、
「好きなように弾いてくれ」
はい、フランス語で言います。
何かそれわかったらしくネタは1万546くらいもってますからおもむろに演奏始めるのね。
それ聴いてギロって一睨みのおっさん。
こりゃ只者じゃねえなと現地の猛者どもも認知し、さらにとっときのネタご披露。
「ちょっと待った。」
フランス語で言います。
そしてすらすらすらっと歌詞を書いて指で三を出して三回目にやったヤツをやれと。
女子コーラス隊にも口頭で”じゅべー”とか”おっさん、えせてら”とか言って歌わす。
あとですげースケベイなこと歌わせられたことバレまして激怒なされたらしい。
そんでそんなこんなでずばばばっと録音して帰っちまいやんの。
こんな歌どもが出来ました。
1. あなたと僕のLOVE関係 - "Javanaise Remake" - 3:08
2. 祖国の子供たちへ - "Aux armes et cætera" (Claude Joseph Rouget de l'Isle, Serge Gainsbourg) - 3:06
3. 俺には間借人がいる - "Les locataires" - 2:10
4. 醜男の美学 - "Des laids des laids" - 2:36
5. バカ者の集会で - "Brigade des stups" - 1:58
6. 中年アバズレ (ユー・ラスカル・ユー) - "Vieille Canaille" (Sam Theard, Jacques Plante) - 3:02
7. ローラ・ラスタケールという女 - "Lola Rastaquouère" - 3:41
8. リラックス・ベイビー・ビー・クール - "Relax Baby Be Cool" - 2:31
9. デイジー・テンプル - "Daisy Temple" - 3:55
10. 建物中に水とガス - "Eau et gaz à tous les étages" - 0:36
11. そんなに時間はとらない - "Pas long feu" - 2:37
12. マリルーがレゲエを踊ったら - "Marilou Reggae Dub" - 3:48
邦題がちゃんと訳に立っているかどーかは不明すが、惹きは大有りです。
そして祖国でこれ売れに売れて50万枚の大ヒットになったのだと。
えらいことです。ガチガチのレゲエ・アルバムがおフランスで旋風を巻き起こした。
それには仕掛けも有り。
2曲目”祖国の子供たちへ”。
Aux Armes Et Caetera (La Marseillaise)- Serge Gainsbourg
http://www.youtube.com/watch?v=CrAOw5i9UwM
これフランス国歌の”ラ・マルセイエーズ”を使用、しかもぶった切って使用したもんで、大騒ぎに。
右の人たちなんか大変。週刊誌なんか大変。
おっさんの期待通りに騒いでくれて、お客さんに喜ばれるド。
Serge Gainsbourg Aux Armes Et Cetera pv
http://www.youtube.com/watch?v=DKV5ju2ZPKI
けどね、
これがわかんないんだ。くだんの国歌と言えば、ビートルズの”愛こそはすべて”のイントロのあれで、
まるであの箇所には似てません。
ちゃんと聴きますと大サビの部分かなって。ニッポン人にはそんなもんだと思うんすが、現地の方にはわかるんだろな。
La Marseillaise, French National Anthem (Fr/En)
http://www.youtube.com/watch?v=4K1q9Ntcr5g
わかるわからないで言えば、わかりませんといえばわかりません。
言葉はわからないし、メロディなど、あれほどメロディの人だったのに憎んでるんじゃマイカと思うほど無い。
女子コーラス隊に歌わせて自分はボソボソ不謹慎なことをつぶやくのみ。
だもんで
こんなのどこがいーの?
と問われれば
どこがいーんでしょーねー?
何か屁理屈も言えぬです。
洋楽好きへの完全挑戦。外国の人が外国に行って外国の音楽やってる。
普通は絶対交わらないフレンチポップとレゲエ。客層違いまくり。
ウンがいいと言いますか、わたしゃ両方好きです。
特にこの時期のスラロビは。
14番目の月。
音が鳴ってる間、鳥肌立てっぱなし。そこにおっさんの声入りでこんなハッピーなことは無し。
しかも
重量盤180gのブツを買えたんよ。
ズッシリ重いその盤は、音もずっしり尻まで。
バットとボトムで聴いてます。
(山)2010.3.31
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フライ・トゥ・ジャマイカ(紙ジャケット仕様)
Aux Armes et Caetera/L'Homme a la Tete de Chou/Histoire de Melody Nelson
Aux Armes Et Caetera
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
Serge Gainsbourg - Javanaise Dub
http://www.youtube.com/watch?v=Rn-9P4zvPII
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ろっくすSERGE親父のページ
資料
資料(英版)
English Version
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