2010年04月14日

眩惑のスーパー・ライヴ/ジェネシス 1977/10/21



眩惑のスーパー・ライヴ
ジェネシス
1977/10/21


70’sはプログレの栄枯盛衰の10年間。
美味そうで且つ屈強な獲物を見つけた狩人が
山を超え海を超え世界の果ての断崖まで徹底的に追いつめた。
好きこそものの上手なれ、銭になろうがなるおーまいがっ。
鍛錬の果てにいったいどこまで出来るものか。終点地点で見えるものはいったい何なのか。
そんなこと一切考えず。やり切ったぜ。
そして、
その先陣を切った狩人の中の一人にジェネシスがおりました。
獲物追跡の道中、人間花人間のピーガブ、ピーター・ガブリエル氏が
ワシ、他に喰いたいものあるけんねと脱出、
先頭に立って旗降ってたヤツがいなくなってよ、どうすりゃええんだと一行が頭を抱えてた時に、

オイラ、歌えるで〜〜〜カラオケ

としゃしゃり出てきたのが何と籠かきでドラマーの金髪ブタ野郎ならぬチビ丸ハゲ太郎の
うっかり八兵衛か山田隆夫のフィル・コリンズ君。



で、やらせてみたら門前の小僧、経を習うで、完璧、姿以外は。
これは容姿は我慢してそれでいくべ、ワシらも少しは目立てるだろうしと再出発して、
王国の桃源郷に辿り着き、その栄光の武者姿をご披露したのがこの

眩惑のスーパー・ライヴ
〜Seconds Out




1977年10月21日開陳。その年、及び前年のライブを収録。
そしてまだ4人いたを基本とするラインナップでございます。
そしてチビ丸ハゲ太郎が歌うことになったので太鼓を叩く籠かき野郎が空席になり、
トラを呼んだ。がお。
この盤でのメイン虎は、あのチェスター・トンプソン氏。



元フランク・ザッパ大明神のロキシー・マザースの黒い戦慄だ。
で、とんでもねえ長身手長足長太鼓屋を招聘したため、この盤は恐怖のプログレドラムスびっくり日本史記録アルバムとなる。
何故ってさ
チビ丸ハゲ太郎が唄ってないときは別に暇してるわけでなく働け、とドラムスの席に座ってぶっ叩いたからさ。
カゴがすげえ前傾してるWドラムスとなる。





我が家に現在現存してるのはCDです。2枚組1994年リリースのオランダ盤つややこしいの。
オリジナルが出た当時、買って、私はこれでジェネシスに夢中になりました、でしたんですが、
すまん
売ってしもうた。
貧苦で。
買戻して、おお、こんなに小さくなりおって。何ともジャケ・見開きが貧相で不憫。



音は、リマスターと申すけど、これまた貧相になりおって不憫。



と、こんな人生送ってたからCD嫌いになったよ。
それでも楽だ。一挙に聴ける半分づつ。楽ならいいのかってのは別にして。



盤その一は、たんたんと送るジェネシス栄光の日々スーパーグレーテストヒッツ編です。
何と妙なるメロディの歌が多かったのであろうかと再認識して没入する羽目に。
とことん匂いがするぞ、独特のジェネ臭さの。5年間履きっぱなしの革靴の中のナイロン靴下くらい。
しかも透けてるやつ。
それを支えてるのが、巨大生物の島、チェスター・トンプソン氏の豪放磊落にしてしなやか、ファンキーなドラムとゆうわけで。
が、
私は、聞いたことが有る。あらん噂を。このチャスター氏のプレイが気に食わんと言うのだ。
そもそもプログレでファンキーなどつうことは許さんとゆうシブ国粋主義者の輩の申す言で、
おそらくそんなことより黒いブラザーが参加してるってことだけで許せないのであろう。
おもむろに思いっきり人種差別主義者であると音楽上でさえ申す方々がいるとは。
この分野では世界に誇れる優しさを持つとゆう我が国でありますが、思わぬ懐の狭さが露見され、私はその語を聞いて赤面したのです。

ま、そうゆう人たちは、これには縁が無いってことで放っておきゃうきゃきゃきゃで、
盤は戦慄の2枚目へ。



いよいよ太鼓乱れ打ち世界祭編。



やりやがった、これをやらずして何がプログレぞの、面全部を占める大作

サパーズ・レディ

やりきり聴き切り互いに真っ白になるまで。



最終面は
76年のライブから

僕のシネマ・ショー

ついに登場。あの兄さんが。プログレ太鼓の天照大御神、
ビル・ブラッフォード氏



これが普通に叩いてる場面だけで即判明するのが凄い。

ちくちくちくすとととんすとすとすととすととすとと

て、これで普通状態。それがやる気全開なさった日にゃ。
出た必殺蛇のた打ち無限地獄変拍子編。
あまりの光景に今でも背筋に悪寒会館開館の快感がすた走ります。

夢で、もしかしてやってる最中、訳がわからなくなってどうしょも出来なくなって凍る
何て夢を見ること無いのでしょうか?

俺なんかこんなん演奏する羽目になったら、ライブの前三日三晩うなされそう。
玉の汗たらーっ(汗)

いや人がやってくれてて良かった。
良かった良かった

まだ有る。
まだあるの。

終章の”火山で踊る”と”ロス遠藤ズ”の2発がまたえらいことに。

小さくても山椒はピリリの牛若丸ドラムのチビ丸ハゲ太郎




野人黒人道祖神のチェスターおじちゃんの暴れ大鼓の



ジョーとカーロス・リベラの殴り合い

だなこりゃ。
もはや余人の関与出来る領分を超えて果てしなく打ち合うこの二人の若者を見て思わず酒がすすんでしまう私でありました。





当然、他の三人も素晴らしいよ。まったく同様、気づけば



俺なんかこんなん演奏する羽目になったら、ライブの前三日三晩うなされそう。
玉の汗。

のプレイです。ついでみたいに書いてすまん。



(山)2010.4.14

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セカンズ・アウト(眩惑のスーパー・ライヴ)(紙ジャケット仕様)

Seconds Out

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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眩惑のスーパー・ライヴ/ジェネシス
http://www.youtube.com/view_play_list?p=4090B889E282E320


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ろっくすジェネシスのページ

資料

資料(英版)

English Version

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posted by 山 at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | プログレシブ・ロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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