2010年05月05日
沢田研二比叡山フリーコンサート/時の過ぎゆくままに 2枚目/沢田研二 1975/10/21
沢田研二比叡山フリーコンサート/時の過ぎゆくままに
沢田研二
1975/10/21
1975年7月20日比叡山にて行われたフリーコンサートの特集3日目です。
本日は豪華絢爛ゲスト登場の”儀式”と本番のレコード2枚目。
大きなお世話の書きたいことてんこ盛りでどれだけ書けますか自信が有りませぬが考えるより
前に進め!!
C面
1.花・太陽・雨
↑
アース・ウインド&ファイアならぬフラワーサン&レイン。
つうより貴方色の愛。PYGの曲です。
作詞:岸部修三さん、作曲:井上堯之さん。
フェイドインで入って来た途端、肌が大チキンに。
もー大好きですから。これこそ沢田さんのために存在する歌。
ベスト・オブ・ジュリーの1曲だと。
この限りない70’sの空気・・・全員が傷だらけの天使な。
この味わいは本場英米のロックでも為し得ることは不可能なり。
浅野さんと井上さんのツウィン・ギター・ソロがこの自分を忘れた21世紀をも切り刻んでます。
2.自由に歩いて愛して
↑
ああPYGだ。この混沌の時代のバンドの歌をこの面で最初に2連発はバンドと沢田氏の限りない思いを意味してると思い。
あのバンドは失敗だと曰う物知り顔の人々に鉄槌。
この2曲だけを聴いても、どこが失敗じゃい。
軽々しく音楽が無かった方が良いと言う権利は世界中の誰にもございません。
それがたとえ大御所でも。のちほど登場。
ここよりいよいよセレモニー。
ジュリーさんの改めましてのご挨拶。
そもそもこの日は、ザ・ピーナッツの伊藤エミさんとの結婚式の非難だ。
いや日なのだ。
比叡山延暦寺で式をとり行いアイドルの終わりの始まりの終り。
そして沢田さんの人柄が丸裸になる。
この方、つねづね思うに、ルックスは王子様、ひときわ際立つ個性、
&この日の衣装化粧のごとくスタアの権化のようですが、
根はえらいマジメで、いわゆる普通の人だと思います。
礼儀正しく控え目で大人しい。こんな方が魑魅魍魎跋扈する芸能界で生きていくのは、
入ってないこちらが想像してもさぞかし大変だろうと。
結婚を宣言、ファンに報告するさま。
あまりに気を使ってるためもうメロメロです。
言わなくてもいいレベルのことまでつい言っちゃってる。
「こんな結婚ぐらいのことによって僕自身が変わることはあり得ない。」
どえ。これは新婦にとってキツイわ。なのですかさず弁解し、
「僕の妻、ボクの妻・・」
連呼しまして「妻」つう言葉の連続でかえってファンを煽る結果に。
それにビビリながら紹介する奥さん。
ついにインファント島の小美人と結婚してしまった。
伊藤さん、引退後に公の場所に出たのはこれで最初で最後だそうです。
とゆうのも
このライブ盤に限って言えば、再発されない理由なのかも。
別れてしまいましたから。
こりゃバツが悪いよなあ。
大掛かりな結婚式や祭したカップルに限って別れるとかゆう気がいたしますけど、
いくら芸能人でもねえ、その模様のビデオor記念物を改めて夜に出すのは・・・
ましてや沢田さんならなおさら。
ファンは相当見たいし聞きたい、私だって人が悪いことに楽しんじゃったすが。
そんな感じで結婚の報告するから別れちゃ・・・やめとこ。
とドキドキモンの儀式、何とか終了して
参列者の祝辞コーナー。
悪魔のようなあいつ仲間で天使のようなあいつ、
ゴールデン・カップスのデイヴ平尾さん、MCで登場。
http://www.youtube.com/watch?v=gRJ2zQWD-vk
ゲストの皆さんのご紹介。
出た
内田裕也さん。
日本ロック界のドン。PYG失敗発言の方。
この裕也さんもわたしゃ普通の人だとかねがね感じてます。
その問題発言を書いた先日のスポーツニッポンでの生い立ちエッセイを読んでなおさら確信。
目立りたがりのただのおっさん。我々の上の世代を代表した。
ただ違うのはロックンロールがやたら好きだってこと。ロックじゃなくて。
例えば
もし目の前で悪口を言ったとしたら、
内田さんは、黙って聞いてるが、あとでこの世界で生きていけなくさせられる。
沢田さんは、黙ってニコニコ聞いて受け止めてくれる。家に帰って怒る。
ショーケンは、その場で殴りかかってくるか、後で刺される。
裕也さんてば、娘夫婦が明治神宮で結婚式をやった時、あまりに料理とかが地味で、
これじゃロックンローラーの名にすたるってんでドンペリとか用意しろとか要求したのだと。
From先のエッセイ。
それ読んで頭に???マーク。それってばさほんとにタダの成金親父のすることじゃん。
ジョニー・ロットン兄ちゃんもしくはクラウザーさんが聞いたら唾液が無くなるまでツバ飛ばすぜ。
悪魔玉も。
パンクな観点がロックだと思ってるこちとらにとっては永久に平行線辿る感性で、
事業仕分けの場に出てきてそれこそ何様のコメント言ったり、
そんなことしてる暇が有ったら少しは後進のものがまともに活動出来るロック自体を何とかしてくれ。
その大御所、排他的なご立派視点の狭量なものにロック界をしてしまった責任は大です。
いやそれは別に裕也さんだけのことじゃないすけど。結果的にみんなそうだよ。
功績が大なのは認めますがそれを遥かに上回り。
とか
書いてしまった。
ワシらの音楽の未来は無くなったか・・なんてね。
まさかこんなブログを潰す指令はせぬとはおもわれますが、
もし何かあったらそのせいです。
続いて
タイガースな仲間、
岸部修三さん。
日本一のベース奏者。
井上バンドもとうとうやめまして役者の道に入りましたの挨拶もかね。
その話しぶりが最高です。
この翌年に出る”気まぐれ天使”のヒョーたくれ大学生そのままで。
おかしくっておかしくって。
このお人柄、唯一無比です。最高。大ファンだぜ。
&
森本太郎さん、ギタア。
控え目な挨拶がこれまた人柄の素晴らしさを。
加橋さん、岸辺シローさん、ピーさんは来られませんでしたけどそれは私よりファンの皆様が事情ご存知かと。
アッシも察する。
とせっかくこれで最後かもしれない再会を祝し、
何とタイガース復活。
3.ホワッド・アイ・セイ
↑
ご存知レイ・チャールズ氏のへーーーい、おーーい。観客とバンド一体最高ソング。
ここで俄然裕也氏張り切り場を乗っ取りに。
しかし
一徳最後の戦いいっとく
サリーラストスタンド
一瞬だけ、一瞬だけ壮絶なプレイを。出音だけで違うわ。すげー。
MC、裕也さんに完全チェンジ。
親父ギャグ炸裂連発。ウケます。僭越ながらこちらも。
いかん完全に潰される。
「かつみもピーも来て欲しかったんですけど・・」
とさすが無敵、遠慮無用の発言かまし、ますますこのライブ盤の最初を阻止する。
って
やめとけって。潰される。
の中、大盛り上がりで終了!
と思ったら
4.聖者の行進
↑
裕也さんとジュリーの共演。
断れません。
ここでの選曲がこれってのも・・・・。何とも。
とほほ。
バンドはヤケクソで完全パンク化してます。
D面
1.気になるお前
2.悲しい戦い
3.残された時間
4.叫び
↑
あれだけの盛り上がり祭の後ですから、さすがに分が悪い雰囲気かと思われる中、
ここからが本番なのだ。
リアル・ジュリー・ライブ。
そりゃもう天地逆転急天道地のとんでもない気合入りまくりの演奏。
まさにこれがロックです。
ハウリングも吹き飛ばす日本のロック。
真っ白になっちまうまで。
ジュリーさんの声、歌唱法は正直ロック向きとは言えないかと。
それは
イエー、とか、ベイビーが決まらず、恥ずかしくなってしまうところに顕著に現れ。
基本朗々と歌うクルーナー唱法ですから。
レッド・ツェッペリンのロバート・プラント氏や
ディープ・パープルのイアン・ギラン氏や
AC/DCのブライアン・ジョンソンさん
とは違うでしょ。
でもそれでも何とかしたいと思い、何とかしてしまうのもロックなのだ。
海の向こうの人だってそんな方はいっぱいおる。
ブラック・サバスのオジーちゃんだって、
フーのロジャー・ダルトリー氏だって、
ロキシー・ミュージックのブライアン・フェリー氏だって
クイーンのフレディさんだってそうだ。
憧れるのはとんでもない黒い肉声。
憧れるのはそうなりたいと思っても出来無い存在。
出来る相手なら憧れない。
その存在に近づきたくって、何とか自分の資質の中で悶え突破する。
最後まで成し遂げたものがロッカー。
その完全な証明がこの最終面にあります。
それはバンドの面々にとっても同じ。
最後はアンコール。
たった一人で立つジュリー
叫び
I Believe in Music
現在に至るまでの決意表明をはっきりと宣言します。
Mac Davis - I Believe In Music
http://www.youtube.com/watch?v=no5t8KDGIuU
・・・・・・・・・・・
この盤は、一回CD化される予定だったと聞きました。
これだけで無く今までCD化されてないライブ盤もその時復刻されるはずだったと。
それが最後の最後になって話が流れ。
その事情は、
流れる理由はそれこそ山ほどあるわな。
この盤に限っても1回こっきりのギグの中でトチってるとこはあるし、
音質は悪いし、ゲストの了解はとらねばならんし、
挨拶で困った部分あるし、
♪
振り返ることは好きじゃないから
♪
ってのがほんとかもしれない。
しかし
その気持を汲んでも、極端に言えば己の醜態をさらしても、
この若かりし頃の激闘は世に出すべきだと確信します。
誰が差し止めているのか?
沢田さんはそんなkつの穴が小さい方とは思えん。
だいたい再発もされてないユーチューブにアップされてる音源をいちいち削除依頼するって、
本人がするわけないし、指示もするかいな。
事務所サイドに、昔のものなど売れても一文にならんって気持ちがあるのか。
その心の貧乏さが今現在の不毛を作ってる。
いかなる形であれ存在した音楽の息の根を止める権利は、誰にも無いのです。
I Believe in Music
I Believe in Magic。
(山)2010.5.5
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沢田研二 A面コレクション
ろっくす特製でかい画像ページ也。
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ろっくすジュリーのページ
資料
英資料
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ごく普通の方だなと思ったりして…ジュリーがどんなかたなのか、知りたいなーの私です。
いやー、基本的にまるで詳しくないです。
でもソロ絶頂期を共に過ごしましたので、そのとんでもないスタアぶりはシミジミと感じてました。
>ジュリーって
勝手に歌いっぷりとか話しっぷりとかから判断させて貰いまして、申し訳ありません。
が、
私の人格判断は当たります。
まぎれもなく沢田さんはいい方です。
これは聞きたいです。聞きたい聞きたい!
そうですか、YouTube、すぐに削除されるんですか。ここから広がる影響力を何と考えるか。発売されているものが丸々出ている、というのならまだしも・・・。もったいない話ですね。
ユーヤさん、PYG失敗発言したんですか。
あの連載、コッチ(大阪)では載らなくなったらしくて、読めてなくて残念です。
昔、ショーケン・ジュリーと三人で週刊誌の対談で読んだときには、GS時代を含めてかもだけど、「あれがあったから今がある」って言ってたのになあ。「失敗したから今がある」ってことかしら。
ジュリーの、どこまでも一本気でまっすぐなマジメさは、あたしにはまぶしすぎます。
でも・・これは聞きたいなあー!!
CDにしてほしいものです。
何か狐につままれたみたいで。
こっちもUPに警戒しました。
>コッチ(大阪)では載らなくなったらしくて
そうなんですか。あんなに面白いのにー。
不可解ですねえ。
裕也さんは、PYGの件はかなりけんもほろろ発言でして、今更どうして?って感を強くしました。
表面だけを見てしまうってのは、ちょっと・・。
>CDにしてほしいものです。
CDが不可能でもダウンロードだったら出来そうなもんですけど・・・・
まさに時は金なりで、望まれてるあいだに生きからせてあげたいですよねえ。