2010年05月25日
アメリカのブルー・コメッツ/ジャッキー吉川とブルーコメッツ 1968/12/10
アメリカのブルー・コメッツ
ジャッキー吉川とブルーコメッツ
1968/12/10
昨日は歯茎の大腫れで不覚にもお休み、
いやーおっさんになりますと免疫力も落ち、痛みにも耐性が無くなる悲しいがな。
オークスも外したし、こりゃ飛んだり跳ねたりだぜ。
それを言うなら踏んだり蹴ったりでしょ。
ごほんもとい。
今日は大丈夫です。
謎の痛みは残るもののボルタレンで封じ込め、腫れはひいたのでガッツ感謝だぜ。
んで、
さあ
昨日予定のブツ。半端に書かせていただいては申し訳が立たぬとスライド登板だ。
アメリカのブルー・コメッツ
ジャッキー吉川とブルーコメッツ
1968年12月10日出現。
あの”ザ・ブルー・シャトウ”、
元祖おっさんGS本家バンドがアメリカへ勇躍洋行
、あのエド・サリバン・ショーへの出演を手土産にUSAってさこんなとこだったよー、たしか
の盤。
そうよ、これ、海外録音では無いらしい、何と。させてあげてあげてー。したかったよー。
の願いも虚しく、カップラーメン(ねえよまだ)をすスりながら日本キングストンスタジオでレコーディングいたしたと聞き及んでます。
ブルコメと言えば・・・・
そりゃ一にも二にも”ブルー・シャトウ”だわ。
♪
森とんかつ泉にんじん、かーこんにゃく
まれ天ぷら
静かにんにく、眠るんぺん
ブルー、ブルー、ブルー・シャトウ
♪
と当に当時小学生のわたしゃ、意味不明の替え歌(?)をでかい声で通学路でがなっておりました。
しかもそんなガキどもは私だけでなく、他にも仰山。
想像してみて下さい。大量のアホガキが上記のフレーズを何が面白いのかワンワン歌ってる姿を。
それくらい生活密着のスーパーグループだったのだ。
に
関わらず、大人になって音楽に夢中になってからはトンとご無沙汰。
何故かっちゅうと、このバンドってば洋楽に夢中になると正反対の、そう、日本人のコンプレックスを惜しげも無く具現化した存在でして、
まず
このおかげで紅白に出れましたってゆう思い切り親父7:3横分け髪型。
これって何もそうしたかった訳では無く、長髪も試したんだけど似あわなかった結果なんだって。
しかり。
えらい真っ当な感性をお持ちだ。改めて問われるまでもなく日本人には長髪は似合わん。
みんな安齋肇さんになってしまう。悲しい。だもんで私もバンドやってた時はロバプラさんみたいなサラサラロン毛にはしなかったんだよ。
そして
ヴォーカル風情。
我々倭人が普通に唄えばこうです。って、夜空の宴会ヤングサラリーマン風。
いえー、とか、ベイビー、など言おうモノならお魚加えたどら猫追いかけて裸足でサザエさんが止めに来ます。
これまたえらい真っ当な感性をお持ちで、唄えないもの無理して歌ってどうします。
どうしますって言われても、それ、まともに受け止めるこっちはニッチもサッチモルイ・アームストロングね。
最後に、
そりゃもう真面目。
チューブにて存在ありがとうのエド・サリバン・ショー出演時の様子を見るに、
そりゃもう見てるこっちが汗をかいちゃうくらいに一生懸命で、何しろ外来音楽だし、アドリブの余裕なんぞ無し、
決められた振り付け段取りをカシカシにピシっとやっちゃうお姿。
ほれ、中国とか北朝鮮とかの式典で子どもたちが一糸乱れぬ揃い方で踊ったりしてるでしょ。
あのこっちも東洋人なのに、東洋人ってさーと思わず思ってしまうバツの悪さを容赦なくぶちかまされまして、
その結果、
このレコがつまらん。
かとゆうとそんなことは無いのだ。
面白すぎて七転八倒です。
A面
1. メインテーマ:空のかなたに
↑
井上忠夫さん作曲の、どだーん、ブルコメ洋行記のテーマ。以下まさに社長シリーズ映画を盤で再現するべくこれはお約束ね。
青春とはなんだ。作詞はすべて(英語除き)橋本淳さんです。
2. サンゴの指輪
↑
これまた井上さん作。アメリカに行くには途中ハワイを通過しなきゃいけません。
えーとハワイハワイ、どんなだったかな?こんなだろ。
とばかりに無理やり波の音で気分を出し現地語を織り交ぜ、これならハワイじゃと力技で迫る。
実際こんな音楽があるかってば、あるわきゃねーじゃん。悪いですか?
3. フラワー・タウン
↑
続いて到着は西海岸サンフランシスコ。うーむ、これのどこがシスコサウンド?と頭抱える。
歌詞で坂道って言ってるし、ちゃんとシスコって言い張ってるし、
聴きながら無理やりスティーブ・マックイーン兄貴がクルマ暴走の絵を思い浮かべるも、
どう聴いても北千住。
3. 形見のくし
↑
次なるはアリゾナ州フェニックス。
そりゃアメリカと言えばカントリー。西部だし。そんで”形見のくし”。
え?形見?くし?
思い切り和ですけど、それはともかくポコのようなカントリー・ロックで少年隊が全員ユニゾンで唄いますような
ジェニーの唄だよ。
4. ルート66
↑
アメリカといやあ国道16号線だろが。ちがうそれはウチの近所の国道。国道66号線。
TVでも有名ですし。しかしテーマ曲をカバっても仕方無し。オリジナルで行くぞ。
ジャジーでお見舞いするそうです米国といえばジャズ。
ムスタングの爆音入りで気分を出して、途中もの凄いあえぎ声入り。
あはーーん、うふーーん
って、思わず針を上げようとする右手を左手が押さえました。
4. ニューヨークの子守歌
↑
いよいよNYに到着です。ビリー・ジョエルさんがいます。川をへだてりゃブルース・スプリングスティーン兄貴がいます。
どこに?
何故か奥様は魔女調のイントロで、うーんうーんNYって、NYって、NYって、
壊れます。どんな音なんじゃ。多分何かブロードウェイ風。
と
これにて日本ライ・クーダー観光協会面は終了。
この文章らでケナしているようにしか思えませんでしょうけど、
これはムチャクチャ愛おしく、自分の足の小指のような音楽なんです。
B面
http://www.youtube.com/watch?v=vFUpzsTKm1I
1. ブルーシャトウ[U.S.A Version]
↑
いよいよ本番だ。
これこそが問題のブルー・シャトウ・エド・サリバン・ヴァージョン。
聴いててこちらもドキドキするスリル&サスペンス巨篇。
イントロの琴の演奏は、おめーらそのままじゃ中国人と区別つかねーよとゆう紅毛人どもの無知識に対する一喝となり、
聴け!
このガッツまみれのロックを。
この歌ってばこんなにバック・ビートが効いたガレージ・チューンだったとは。
改めて惚れ直し、しかしあれだなこれじゃ♪森トンカツ♪って唄えないな。
俺らの勝ち。
2. 越天楽
↑
これも出演時にカマしたインスト曲。
年越しの初詣は川崎大師へ
に使えます文金高島田なフリに続いてストロングなビートジャパン。
日本人ならこれでクラブで踊れ。
本作で最高の一発です。このガッツだけで半端な痛みは吹っ飛ぶ。
3. カーネギー・ホールの青い鳥
↑
さー、お仕事も終わったことですし、あとは打ち上げ〜。
アメリカでロックバンドの打ち上げと言えばラリパッパ・パーティじゃん。
とここからはサイコデリックへようこそ。
三原綱木さん作曲。
でもさーこれってホントにオクスリ?全然効かないじゃんとパーラメントをスって言われてそうな。
シラフです。
4. ヒッピーは旅行く
↑
この時期の米と言えばそりゃヒッピー。
ヒッピー音楽しなきゃいけません。
えーっと、どんなだっけ?・・・・忘れた。
歌詞だけ聞いたら絶対にわかりませんヒッピー。
正体不明なんだからしゃあないわ。
♪
はたちの男がうたっている
水に浮かべた夢の影
♪
成人式ですか?見えねー。
5. ラヴ〜ライト・ショウ
↑
おおおお。ライト・ショーまで経験なされたですか。
って、ことはSLD、じゃないや、あれ、舌がもつれるろ。LSDれすか?これハ。
すごいれすね。ラリリますね。と
おーーー光が見える光があああああ
そりゃライト当ててマスカラの大サイケにようこそ。
後半のラヴではとんでもない事態になっちゃってます。
これは是非モノホンでご体験を。
あ、オクスリのことじゃなく音楽の方よ。
捕まっちゃうから。
6. フィナーレ:空のかなたに
↑
と、
無事日本にご帰国なされたジャッキーさんご一行様。当然旅の恥はかき捨てで、何も無かったかのように普段の生活に戻るんだよ。
の戒めを込めて
ブルコメ洋行記のテーマで終了。
眼前に大エンドマークが。
なおこのドキュメントフィクションムーヴィー音楽はシネラマ超ハイファイ仕様で録音されてます。
驚くほど高音質です。
アサーーーっ!!
と聞こえてきそうなトホホ腸のジャケットともども存分にお楽しみ下さい。
航海後を絶たず。
(山)2010.5.24
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ヨーロッパのブルー・コメッツ+アメリカのブルー・コメッツ
ろっくす特製でかい画像ページ也。
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資料
English Version
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