2010年06月02日
ノンサッチ/XTC 1992/4/27
ノンサッチ
XTC
1992/4/27
恐るべしユーミンさん。
私を強制的にふる里に引き戻しました。
月曜に1993年”U-miz”アルバムを聴いて、こりゃもしやあれじゃないか、
ノンサッチ
Nonsuch
XTC
1992年4月27日初。
じゃないかと思ったら、
も大変です。頭にこびりついて離れません。
すっかり忘れていたそれを引っぱり出してしまった。
全17曲1時間3分29秒の大作を一挙に聴かせ、あああ、やっぱりこのアルバムはいい。
トロトロにさせられてしまった。
不思議なもんです。まるでユーミンさんとは正反対のパンク場所から始まったXTCがこの盤に向かう過程で、
どんどんお互い近づいて行き円環を閉じるように。
もちろん互いに意識などしてるはずもありません。
松任谷組は”U”アルバムの時に共感を初めて感じたかもしれませぬが。
これが音楽のマジックと言わずして何と言いましょう。
XTCはこの時最後の絶頂期を迎えてました。
80’s初頭に自らの音楽の大ブレークを成し遂げ、それなりに売れて、
さらに変化しながら毎回渾身の音楽を作り続けてきた。
が
その意気込みとは裏腹に人気はどっすーん。
売れなくなると契約はスッタモンダ、お金の問題がどばばばば。
やればやるほどドツボにハマリの。
それでも歯を食いしばり踏ん張り、
もう音楽も徹底的にやったで、斬るでも焼くでも好きにしやがれの前作”オレンジズ・アンド・レモンズ”で奇跡が起きた。
このクソ英国まみれの連中が何とアメリカでウケはじめる。
いくら世捨て人でもいっこうにかまいません、
好きでやってるし好きにやりますしってバンドでも、聴いてくれる人がいなきゃあ。
そりゃどんどんいわゆる通道の奥の細道に入って行ってしまうよ。
悪かないけどさ、そりゃ何か侘しいわ寂しいわ。
実際、そんな兆しがちょいとオレンジズに見えた。
それが一発逆転です。
プロデューサーにエルトン・ジョン黄金時代を支えた名伯楽ガス・ダッジョン氏を迎え、
ここでは実に、お客さんいらっしゃいのサウンドを作り出してます。
やってることは全然変わってないけど。
何しろ
喜びに溢れてる。
ユーミンさんだって、あれほど多くの人が聴き、セールスに結びつかなければ、
あれほど思い切った、極めの音楽を為すことは出来ません。
どっかでボタンの掛け間違い有ったら、XTCみたいに艱難辛苦のキャリアを辿ったとしても何の不思議もありませぬ。
音楽を生かすも殺すも、
音楽に限らないけど、世の素晴らしいものは、
最後は受け止める我々の手に委ねられてます。
けして大げさじゃなく。
選択の幅が昔より段違いに増えた現在においてはなおさら。
無料で聞けるチャンスも格段に増えた今ではなおさら。
それに甘えてしまうと、いつのまにか大事なものが消えてしまって、ああどうしたらイイとゆうことに。
これは私なんぞの小さな一粒がぎゃあぎゃあ言っても始まらんことすが。
それこそ魔法のようにみんなの心の欲求が共に欲しがらねば拉致があかん。
しかし少なくとも
人は人、自分は自分っ、それでいいじゃん
て言ってるうちに、自分も自分でいられられなくなる事態になっちまう。
オロオロとしてる間に。
ノンサッチ〜ユーミン
http://www.youtube.com/view_play_list?p=58FE95D6B22DE596
ザ・ディスアポインテッド
がっかりさん
The Disappointed
うーうーうーうーうー
うーうーうーうーうー
うーうーうーうーうー
うーー
がっかりさんたち
みんな一緒くたになって輪の中を廻ります
彼らのプラカードは同じに見えます
写真と名前が書かれたそれは
彼らのハートを砕いたものが刻まれています
がっかりさんたち
みんな、僕の家に集います
彼らの声は悲しみで泣き叫んでます
ボスになりたいようって
砕かれたハートの仲間のボスになりたいって
かつて
私には同情の心などありませんでした
その壊された、そして愛で捨てられた人々に対して
どうも
僕の手にはめられた君の指輪が
僕が代弁者になっちゃったってことを言ってるみたいだよ
がっかりさんたちは
僕に丸投げしちゃいます
秘密の影の国のことを丸投げ
そこは憂鬱なマーチングバンドが壊れたハートのために音楽を奏でる国
うーうーうーうーうー
そして日が今、暗く暮れてゆく
うーうーうーうーうー
うーうーうーうーうー
至る所で
うーー
至る所で
がっかりは
彼ら数百万の中に入り込んでます
彼らはバスの中から溢れ出しています
僕らへの墓場に置かれたバス
壊れたハートのカケラで作られたバス
かつて
私には同情の心などありませんでした
その壊された、そして愛で捨てられた人々に対して
どうも
僕の手にはめられた君の指輪が
僕が代弁者になっちゃったってことを言ってるみたいだよ
がっかりは
毎秒ごとに増えていってます
それはお日様を真っ黒に塗りつぶします
ビンの底で
僕は壊れたハートの王様なんです
がっかりさん
がっかりさん
がっかりさん
がっかりさん
がっかりさん
がっかりさん
3月発売の先行シングルです。
4月4日に51位で英国チャート初登場、以後42-33-43-65位。
あっとビックリのティアーズ・フォー・フィアーズの”ルール・ザ・ワールド”ネタ。
ユーミンさんもこれでやってます。
お先に1989年の”LOVE WARS”アルバムで。シングルにもなった”WANDERERS”。
比べちゃ悪いが比べて聴くと面白れー。
何であっちが売れてこっちが売れなかったが一目瞭然で。
何で?
って、そりゃもちろん歌詞でんがな。
ちなみに
私もこのネタで曲を作ったことあります。
もちろん面の皮が厚くないのでチューブにそれアップしてこのウルトラ2組と並べてリスト再生なんて無謀なことは出来んよ。
そして
さらにの他の16曲。
それぞれ渾身ですから、いっぱからげに印象など迂闊に書くことは不可能。
機会をいただいて少しつづ感謝を捧げたいと思いますが、
強いてこれぞ無理やり、ユーミンさんにリンクさせれば
”ドーン・パープル”の1曲目”ヴィーナスの誕生”に呼応する
Then She Appeared
ここから”真夏の夜の夢”になだれ込んでもいっこうに不思議はない
War Dance
などお楽しみは限りなく。
で、
肝心のこのアルバムってば・・・
売れたのかと申すと・・・・
英国では1週だけ最高位28位。
あの喜ばしてくれた
アメリカでは最高位97位。
がっかりさん。
あまりに理不尽でわけわからない結果で、再び沈黙に入り、
次に出てきた時には3本の矢の一本が折れ、
アンディ君とコリン星人だけになってそれで終了してしまうのだ。
寂しくってたまらないよ。
(山)2010.6.2
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ノンサッチ (紙ジャケット仕様)
Nonsuch
ろっくす特製でかいジャケットのページ也。
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ろっくすXTCのページ
資料
資料(英版)
English Version
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取り上げて下さって嬉しいです。
「ビンの底で」の部分、
at the bottom of the pack の行だと思うのですが、
これは、at the bottom of the heap/pile と言うイディオムを使っていると思います。
in a worse situation than anyone else in a group of people
の意味。
「僕に丸投げしちゃいます・・」の部分、
これは、がっかりさんたちがぼくを肩に担いで影の国に運ぶと言うことだと思うのですが。
では
長い付き合いのバンドなので、特に悩んだ末の、有様です。
間違ってるかもしれない部分も自分の身のウチで。