2010年06月03日

エルヴィン・ビショップ・ライヴ/エルヴィン・ビショップ 1977



エルヴィン・ビショップ・ライヴ
エルヴィン・ビショップ
1977


この男、カッコし。
テンガロンハットにラッパジーンズ、アロハシャツはズボンの外。
アンドレザジャイアント天然パーマに小太り。
どこをどう見てもミュージックライフのカラーページに載る要素、

ざいません。



乗るとしたらお笑いページに尻を出してるキャラヴァンの隣辺りです。
カッコ良さってのがロック・鉄の法則だとしたらその掟を完膚なきまでに逸脱しちょるオッサン、
それが

エルヴィン・ビショップさん。

1942年10月21日カリフォルニア生まれ、オクラホマ・タルサ育ち。
ブルースなギタリストとしてホワイト・ブルース・ブームにてど真ん中のちょい右側におり、
ブルースにこんがらがったん。
あまりにのめり込んで。
ブルースをやってまして、おおお俺は深化していくぞフレーズが悪魔に魂じゃうおおお
と喜びに包まれるのならそれはそれで大OKなんすが、
ブルースにこんがらがって、さあギターを弾くぞ、たあ、・・・あれ、また3コード、
たあ・・・あれ3コード、たあ・・・あれまた3こーど・・・
いかん確実に煮詰まっている俺はこれしか出来んのかと思ってしまってはいけません。
恐るべき巨大なるブルースの呪縛にカゴの中です。
ソロになったビショップさんたらまさにそれになってしまい、ピーピー鳴いてしまいました。ヒナ頭で。
そこでこれはイカン。オイラはいったい何をしたいんだ?と心機一転。
手段のために目的をするのでは無く、目的のために手段があるのだ。
えーっと今、俺難しいこと言ったぞ。どっちがどっちだっけ?
ええいベタボレ音楽のど真ん中をする為に何とかすりゃいいんだろ。
はいな
地元カリフォルニア、ベイエリアファンクな連中でバンドを組み、強力な歌い手を呼んで、
なおかつ南に行くの。
幸いお友達にはオールマン・ブラザース・バンドのディッキー・ベッツ氏をり、
紹介でサザンロック総本山キャプリコーン・レーベル入り。
何は無くとも楽しいの
で獅子奮闘したらあらー嬉しや、人気が出たよ。
おまけにシングルヒットまで飛ばしちゃって、夢みたい。
夢のついでに一生で一番いい時期の記録をばライブ・アルバムにしちゃおう。

これです。

エルヴィン・ビショップ・ライヴ
Raisin' Hell




昇り地獄”。



1977年作。1976年から77年のジョージア州アトランタからロスでの公演を収録いたしました。



みなさん、こんばんわ

地獄にほっとけ。まさにこれこそがラッシャー木村王ロックの真髄なり。
もちろんハリー・レイス氏に投げ飛ばされて45秒かかってやっと起き上がるジャイアント馬場社長ロックでも有り、
これが全日本プロレスロックだ。



やっておりますは
ジャンプ・ブルース、R&B、ファンク、ブルース、
ジャケで見られますように一体何人いるんだ?のラインナップで、
表のサンプル見たらああウマそう、何を食べようかなあ、やっぱお子様ランチだよな、
そうです
これがデパートお好み食堂ロックだ。
ケチャップライス、ケチャップナポリタン、ケチャップの味。ソースはとんかつソースにかぎる。

Elvin Bishop - Instrumental / I'm Struttin' My Stuff
http://www.youtube.com/watch?v=Uv7lvfjTMU0


Elvin Bishop Live
http://www.youtube.com/view_play_list?p=4A2A32B047DF805E
↑一挙再生リスト



ラッパ隊は標高3千mのタワー・オブ・パワー隊です。
ゲスト歌手には、後にスターシップに加入、都市にてロックンロールを建立した、この頃から妙にオカマっぽい

ミッキー・トーマスちゃん

がおります。
こやつの役目は当然・・・

会いに来るって

違う

愛に狂って
Fooled Around and Fell in Love


を唄うこと。直前76年に全米最高位3位まで上がったロック歌謡の真髄だ。
ギタリストが出す、歌入りシングルの真骨頂でも有る。
それをば配置は、当然一番いい場所。桟敷席でTVに写るところね、1枚目の最後。



これをばヘソにしまして
教条黒人音楽愛好主義者たちが互いに俺のが一番だと掴み合いの殴り合いをします
ジャンプ・ブルース、R&B、ファンク、ブルースをモロに生のまま取り立てで演奏。
これはホンマの黒い人達のライブでは一人の人が全部やるってことは稀有です。
外様白人大名だからこそなし得る幻想楽園音楽なり。
しいて言えば
やってるのはジョニー・ギター・ワトソン博士、黒だよ、
そして
同類のお友達はスティーヴ・ミラー教授。

”愛に狂って”の一つ前の曲は

Stealin' Watermelons

”スイカ泥棒”なんすがこれが英語の発音ですと

スティーヴ・うぉーたー・ミラーズ

に聞こえます。そこにいるのかと思った。

愛用のギターはあまりにカッコよくて我が国で使ってる人をついぞ見たことが無いという

赤セミアコギブソン

これがまた南京豆の殻のような素敵な音で鳴り響きます。
2音トリルで、うにゃうにゃうにゃってするだけで異常な盛り上がり見せる場面あり。
昔、このギターを触らせて貰ったことがあります。誰だったかな、持ってたんだよ友だちが。
何でこんなん買ったのかついぞわからんすが。

同じ音がしててやけに嬉しかった思い出が。

など織り交ぜて
これこそシガラミも見栄も意固地もそんなショーモないもんからすべて開放された音楽。
どうか腹の底からお楽しみ下さい。



(山)2010.6.3

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
00000-1.jpg

Raisin' Hell

00000-2.jpg

ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

00000-3.jpg

Rod Stewart - Fooled Around And Fell In Love
http://www.youtube.com/watch?v=0DPwWJcDIeQ


Fooled Around And Fell In Love
http://www.youtube.com/watch?v=kkLdDqAy1Tw

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

英資料



.
posted by 山 at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ギター屋兄貴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

▲ページの先頭へ