2010年06月24日

セカンド・ウィンター/ジョニー・ウィンター 1969/10/27 Second Winter / Johnny Winter



セカンド・ウィンター
ジョニー・ウィンター
1969/10/27


貴方はお手元のギターを弾く時、まず何から弾きはじめますか?
お弾きにならない方はエアでやると仮定して。
天国への階段ですか?スモーク・オン・ザ・ウォーターですか?ともに禁止です。
ホテツ・カルフォルニアですか?禁止です。
ブラック・ドッグですか?弾けません。
神田川ですか?料理教室です。
ブレッドのイフですか?アルペジオです。
私は、
これが、ブルースなんです。フーチークウーチーマン。
そりゃ簡単だからだろうって。
ピンポーン。指2本で出来ます。
それだけじゃないよ。

くおくおんけこー。

ソロ弾き出します。何でだろ。全米TOP40で育ったのに。
自分でも謎。時にコンプレックス。
何弾いてもそれになっちまうから。
ブルースにこんがらがってブルースに捕獲されてしまいます。
それほど強烈な概念がブルース。

ろしい。

ここに父クロフネ母シラユキヒメの白鬼男おり。
名は

ジョニー・ウィンター

と申します。
テキサスはボーモントに産湯を使い
幼少の頃から観音道にどっぷり、
特に悪魔の音楽ブルースにどっぷり、
死生眼を持つ指と声を獲得したガキとしてシャバで生きる道無し、
捨てる神あらば拾う神あり、世はホワイト・ブルース勃興のその機にびったしハマリ、
これはそうです運命です、確実に任を天から任された
600万ドルの男、ならぬ魂改造人間百万ドルのギタリストとして世に現わる。
実際は契約金数十万ドルだったらしいけどそりゃ景気付け、いいじゃん。
ともかくそれらすべてはギターと悪魔に凶悪音を享受さるるための媚薬に使われたのは言うまでもなし。
好きに勝手にやらかす環境を得て2枚目アルバム成し遂げました。

セカンド・ウィンター
Second Winter




1969年10月27日出来事。
今回は恐ろしいことに白鬼はまだいたのだ。しかもクリソツな弟、エドガーちゃん。
実は趣味距離適性ダートで微妙且つ大幅に違うが一緒にやったのだ。
なかよしだもん。
そして形態は盤2枚組。3面まで。4面はツルツル真っ黒。
何で俺のやった音を端折らねばならないってなもんだ。
プロデュースはこの時25歳にして自分自身ですからゴリ押しです。



で、
中身といえば、そりゃこんな所業をする鬼に何を行っても無駄。
世がどうであろうがそんなこたぁ一切斟酌しない好きなもの祭。
ブルースだのロックだの白なのかよ偽物じゃん・じゃ黒ならばホンモノかよ
喧々諤々放置した全11曲。46分53秒。

くまくる。

Johnny Winter - Memory Pain
http://www.youtube.com/watch?v=lvQHOvSCimY




ギタアとゆうヤツは、バンドやってロックやるってスカッと爽やか、ストレス発散になるとか申しますが、
実はそんな事ないんです。
弾くの大変だよ。指動かないし。右手左手一緒じゃなければならないし。
いや昨日ね、これを聴きましたら無性に弾きたくなって久しぶりにギター触ったら、

あげ、全あかん

もともとあかんかったのがもっとあかん。
弦10年以上張り替えてないんでそのせいですと言えないほどあかん。
けどなあ少しは弾けてた時も、思えば難儀なものだったことよ。
何にもエフェクター通さずにアンプにダイレクト直結して弾くと

ぽえ

何とも情けない音しか出ないもんです。
で、鬼のウィンター氏と言えば・・・・
どうでしょうか?この音色いいとお感じになりますでしょうか?
そこが白と黒のクロスロード境目です。
わたくしは正直、それほど良い音とは思えません。
半分伸びたゴムが薄汚れた音のように聴こえる。
無茶書きますとジョニー氏もそう聞こえてたまらないのではないかと。
出しても出しても思い通りのあの音が出ない。
だから次の音をすかさず弾きます、また次の音を、次の音を。
で気がついたらこれだ。
その悶々のエナルギーたるや想像を絶し、弾くに弾けないギターの腕前をこれほどにし、
突然受け止めたこちとらは呆然唖然。
そして47分弱。あと1分も少なけりゃ1枚に収まったのに〜
の非エコ運動状態の納得でいたした所以は最後の

ファースト・ライフ・ライダー

Johnny Winter - Fast Life Rider
http://www.youtube.com/watch?v=76vvU1kGv0k


にあり。
こ、これは・・・・・

問答無用で素晴らしい音だ。

納得の変則。



ところがさ
我が家にある再発エドセル盤はこれがレコード一枚です。
最新のエレクトリック技術で音を損なうこと無く納めることに成功したと誇らしげに書いてある。
それがいいのか悪いのか。
ともかくウチは100円コーナーでこれを見つけ買えた。

とにかくも
人様の尋常じゃない情念が若い体力でいかん無くぶちこまれたコイツは
かけながら会話しようにも、互いにワシャ神様じゃよ、いいえ私が神様です
状態になってしまう
とことんやかましい音楽。

白い白髪、越後獅子の如く舞い踊るジャケと共に、
好きも嫌いもすべてはあなた次第なの。



(山)2010.6.24

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セカンド・ウィンター/レガシー・エディション

Second Winter

Second Winter: Legacy Edition (Bonus CD)

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ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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Johnny Winter - I Love Everybody
http://www.youtube.com/watch?v=Y7SezI3PgTI


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↑当時ML誌レビュー

ろっくすジョニー・ウィンター氏のページ

資料

英資料

English Version

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posted by 山 at 08:40| Comment(2) | TrackBack(0) | ギター屋兄貴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
^^やっと本物
評価出来る人に
会えたさ〜
Posted by 新田 順一 at 2010年10月09日 18:53
えーっと・・・汗・・・
汗まみれだがや。
Posted by ヤマ at 2010年10月09日 23:47
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