2010年08月19日

あの娘におせっかい/ポール・マッカートニー&ウイングス 1975/5/16  Listen To What The Man Said Paul McCartney & Wings 改1



あの娘におせっかい
ポール・マッカートニー&ウイングス
1975/5/16


うーん1975年。
思い出してしまいました、ポインター姉妹によって。
あの年は特別です。前にも先にも。あの年しか無い空気がございます。格別の。
特にアメリカの音楽ワールドで。
多分、
あのベトナム戦争が終わったってことが大きいのかも。戦争してない状態にやっとなった。
あの国ってば、何かと始終ドンパチしてますから。
たとえ負けたにせよ大っぴらに殺し合いOKじゃ無くなったことはでかいわ。
それは海の向こうのガキにも感じられる匂いでした。
平和だ。
安堵。
その素晴らしさは忘れちゃうからねえ。
つかわからない。不幸なことに。
その身になっちゃたら急転直下アンビリーバボ世界に突入してしまうわけですから。
私だってわかりません。
戦に行ったこと無いもん。
しかし
そうじゃないのが素敵だってことはわかります。
何故なら1975年のアメリカン・チャートを知ってるから。
あれだけは確実に素晴らしいものです。
その最大幸福の頂点が1年間だけだっただけに。



しかしまあ何で寄ってたかってミュージシャンがその雰囲気を創り出したんでしょう?
実際にその音楽は75年より前に作り始めただろうに。
その結果がどうなるか、わからなかっただろうに。
うーーーん・・・
さあ。
わかりません。
さっぱし。
神様のご意思かな?
どうだろう?
多分、期末テストのあと、祭りの前、夏休みの前、正月の前、何かそわそわする、あの感じ。
それに似たものを1974年、そう74年にも75年の前の強烈な匂いがあります、
に感じてたからかも。

そんな75年流行歌の匂いが強烈にしてる歌が

あの娘におせっかい
Listen To What The Man Said
ポール・マッカートニー&ウイングス
Paul McCartney & Wing
s



アルバム
ヴィーナス・アンド・マース
Venus and Mars




5月27日発売に収録。
5月16日に先行発売。
作はもちろんポールちゃん。製作も。



何でまたそんな幸せの予感が充満してるのか。
それは私にもわかります。
ポールさん自身が一番幸せな時代だったから。
ウイングスってバンドがやりたくってメンツを集めるものの、
何せ自分で全部出来ちゃうからねえ、
天然で意地悪、他人を傷付けるその気も無くて、有って、迂闊に発言しまくるであろう人ですから、
有名人とバンドが出来るって喜びを超えて耐えきれずにすぐに人が辞めちゃいます。
揉めてばっかでさ、
その束の間にぽかっと出来た平和の証でござい。
その平和は、いるのが当たり前だと思われてるリンダさんとデニー・レイン君の
諦念と尊敬と愛情に支えられてる。
ワガママし放題ワールドだよ。
あ、
ミュージシャンにとってそれが
ワガママし放題が
最も幸せなことだっていうのは言うまでもありません。
さらに
一言多いその性格だって、いけないってワケじゃない。
誰だってそんな面はあるもんだ。普通。
いい音楽を作る人が聖人じゃなきゃいけないってことは無えです。
むしろ欠点は必須。
充満してます。



http://www.youtube.com/watch?v=Nw1lmCS11A8


るんるん

・・・・・・・
・・・・・・・

いつだって、どんな日でも
君は人々が言うのが聞こえる
愛は盲目だってさ
うーん
僕にはわからないけど
僕なら愛は思いやりって言うな

るとぅうとぅ、るとぅとぅとぅとぅ
とぅとぅとぅ、るとぅとぅとぅとぅ

兵士の男の子、女の子にキスしてる、チュ
悲惨な世界をあとにして
でも彼は一切無頓着
恋してるんだもん
彼は言うんだよ
愛って素晴らしい

とぅとぅとぅ、るとぅるとぅとぅ
とぅとぅるう・・・・・・

おーお
ほんとだよ、僕らは知っている
人は皆、行くべき道を見つけるんだ
あの御方がたとえ何を言ったとしても


ことによると愛ってのは素敵なもの
もしかしたら僕らの愛は燃え上がっていく
それこそがあの御方が言ったことなんだよ
ですから
あの方が言った事も聞いてはいただけないでしょうか
あの御方は申しました

・・・・・・・
・・・・・・・

おう、そを信じましょう

サックス!

・・・・・・・
・・・・・・・


ことによると愛ってのは素敵なもの
もしかしたら僕らの愛は燃え上がっていく
それこそがあの御方が言ったことなんだよ
ですから
あの方が言った事も聞いてはいただけないでしょうか
あの御方は申しました

・・・・・・・
・・・・・・・


ことによると愛ってのは素敵なもの
もしかしたら僕らの愛は燃え上がっていく
それこそがあの御方が言ったことなんだよ
ですから
あの方が言った事も聞いてはいただけないでしょうか
あの御方は申しました

・・・・・・・
・・・・・・・

全てはその摩訶不思議、ベイビイ
全てはその摩訶不思議、ベイビイ
全てはその摩訶不思議、ベイビイ
いえいいえいいえーい

・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

続く


るんるん

おお、呑気ひょうたくれバカ声ナーイス!
ゲストでギターにデイヴ・メイソン氏。
どこを弾いてるのか?印象リフの部分?
じゃんじゃかじゃんじゃかアコギだったりして。
ゲストでサックスにNYの夜のパイドパイパー、トム・スコット氏。
大フューチャーです。
欠くべからざる存在。
ですからライブでは片肺飛行に。

Listen to What the Man Said - live 1976
http://www.youtube.com/watch?v=OF2wmiE3yzo


しかも
75年以外では75年では無いですから。
そして
幸せな歌は幸せな時代を呼ぶ。
ほら
膝小僧ぱたぱたぱたビート。あの歌。
さあ何でしょう?
I Will.....
さらにドダダダダダダせり上がり一歩一歩ベース。
あの歌。
さあ何でしょう?

これほどビートルズとかけ離れた曲調なのに
強烈にビートルズの香りがします。
何でって
そりゃもちろん
ポールちゃんがビートルズだったからだよ。





おおっと忘れた。チャート記録。
アメリカでは1975年6月7日に65位から2週目でTOP40に35位で初登場、
以後22-9-7-3-3-1-5-8-12-17位。
最高位1位。けど飽きるの速いよ。

イギリスでは5月31日に33位で初登場、
以後18-10-6-9-12-21-32位。最高位6位。
もっと早い。

日本では6月15日に34位で初登場、
以後24-18-10-5-4-2-1-1-1-1-1-1-2-2-2-2-2-2-3-4-7-8-11-16-22-32位。
最高位1位。我が国が一番正しい。
なお2位6週の間、首位を奪われていた相手は
バイ・バイ・ベイビー/ベイ・シティ・ローラーズです。
ものすごく正しいよな。


改1

半日熟慮後、訳文を変更しました。
この唄では

Listen To What The Man Said

の The Man の解釈が重要だと思われます。
意味としては

主、黒幕、ひとカドの人物、など

当初は、「主」にすると変な宗教歌になって生臭いなあと思い、「偉い人」としたんだけど。

これは実際、変な宗教歌かもしれん。

ニューオリンズ録音で、トム氏のサックスはどこか聖者の行進みたいにディキシーランドジャズ調であるし。
最終的に

「あの御方」

としてみました。

(山)2010.8.19

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Venus & Mars

ヴィーナス・アンド・マース(紙ジャケット仕様)

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ろっくす特製でかい画像ページ也。

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ろっくすウイングスページ

資料

英語資料


English Version


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この記事へのコメント
初めまして。
この曲いいですよね。
中3の時、シングル盤を買って何度も聴きました。
でも、アルバムに入ってる冒頭のお喋りが入ってないのが残念です。
「All right Ok ahaha!」
Posted by ひとりぼっちのこいつ at 2011年05月09日 19:12
はじめまして。
ほんといい歌ですよねえ。

>冒頭のお喋り

そのためにアルバムを買ってしまうナイスな作戦です。
Posted by ヤマ at 2011年05月09日 22:26
作戦成功!

若い兵士が彼女にキスをする。
彼はこれから戦場に行くのかな?
無事に帰還できればいいけど。

二番の歌詞はそんな心配をさせる内容ですね。
Posted by ひとりぼっちのこいつ at 2011年05月12日 07:09
そこなんです。
一番、解釈に悩んだのは。

Soldier boy kisses girl
Leaves behind a tragic world
But he wont mind
He’s in love and he says love is fine

これから戦場に向かう兵士なのか、
帰還兵がもう戦場のことなど気にもしてないか。

Leaves behind〜

から私は、後者だと思いましたが、
いづれにせよ無事を願いたいものです。
Posted by ヤマ at 2011年05月12日 21:38
帰還兵であって欲しいですよね。
1975年。ベトナム戦争が終わる頃。
もう戦争はコリゴリだって感じならいいんだけど。

この曲の間奏のサックスは、いいですよね!
幸せそうなイメージです。
Posted by ひとりぼっちのこいつ at 2011年05月15日 08:27
ほんとに束の間の平和と申しますか・・
音楽が音楽のために出来た時代でしたよねえ。
Posted by ヤマ at 2011年05月15日 17:20
しかし・・・・・。
何で、こう言う邦題をつけたのでしょうか?
不可解です。
「あいつの言う事を聞けよ」じゃあ駄目なのかなあ・・・・・?
Posted by ひとりぼっちのこいつ at 2011年05月24日 07:14
ほんとに・・・・

三段跳び飛躍の邦題ですね。
意味がつかめなくて思案してる間に時間切れで、
ええいっ
って
感じでつけられたのでしょうか。

で、
ますます混沌としました。
チャーミングだと思いますけど。
Posted by ヤマ at 2011年05月24日 23:05
>時間切れで、ええいっ
そうかも知れませんね・・・・。

冒頭のおしゃべり

All right!Ok!Ahaha!
Very good see you down New Orleans,
man,yeah,hey,really,yeah!yeah!

管理人さんならば、どう翻訳されますか?
Posted by ひとりぼっちのこいつ at 2011年05月26日 15:46
”よっしゃあOK!
あはは
ニューオリンズで貴方と会えてもうサイコー!
ねえ、イエイ、ヘイ、マジ、イエイイエイ!”

じゃないでしょうか。
何と申してもあの時旬の場所でしたもんねえ。
相手はそりゃもう
アラン父さん。

私だって会えたら、ましてや現地で会えたら、我忘れます興奮。
Posted by ヤマ at 2011年05月26日 22:03
>よっしゃあOK!
>あはは
>ニューオリンズで貴方と会えてもうサイコー!
>ねえ、イエイ、ヘイ、マジ、イエイイエイ!”

素晴らしい訳です。
ありがとうございます!
意味がよく伝わってきます。

黒人のアクセントなんですよね?
相手の事を「man」と言うし。

アラン父さんって、誰ですか?
Posted by ひとりぼっちのこいつ at 2011年06月02日 18:28
拙い訳で失礼いたしました〜。

アラン父さん=アラン・トゥーサンです。
ニュー・オリンズ・ファンクのボスです。
この時期、絶好調でした。

http://rocksblog.seesaa.net/article/114730113.html

↑こちらでアルバムをば。

独特のエレガンスが素敵です。
Posted by ヤマ at 2011年06月02日 22:32
>天然で意地悪、他人を傷付けるその気も無くて、有って、迂闊に発言しまくるであろう人ですから、
>有名人とバンドが出来るって喜びを超えて耐えきれずにすぐに人が辞めちゃいます。
>揉めてばっかでさ、

それって・・・・・・。
ポールのキャラを凄く正確に表現していますね!
先程気がつきました。
ジョンの方が親分肌だし。


>その束の間にぽかっと出来た平和の証でござい。
>その平和は、いるのが当たり前だと思われてるリンダさんとデニー・レイン君の諦念と尊敬と愛情に支えられてる。
>ワガママし放題ワールドだよ。

典型的なB型タイプ。
今時血液型占いは流行りませんが・・・・(苦笑)。

愛妻リンダは亡くなる2日前はポールと一緒に乗馬を楽しんでいた。
それを知った時、妙に悲しかったです。
2回目の結婚は失敗。多額の慰謝料?
3回目の結婚。相手は50代前半の公務員。
ポールも心が安らぐ場所を求めたんでしょうね。
Posted by ひとりぼっちのこいつ at 2011年10月28日 20:16
>典型的なB型タイプ。

血液型・・・
日本のムショで逮捕時に判明したとですね。
長島さんとはちょと違う天才型のB型さんでしょうか。
裸の大将のBB型とはさすがに違うようで。

B型についてはやたらと詳しいので、もっと突っ込めるんですが・・・・
やめとこ。あはは。

ちなみに私はA型、まほさんはO型です。

>ポールも心が安らぐ場所を求めたんでしょうね。

そうでいて欲しいです。心から。
Posted by ヤマ at 2011年10月29日 09:52
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