2010年09月11日

ホワット・ア・フール・ビリーヴス/ドゥービー・ブラザーズ 1979/2/10 What A Fool Believes Doobie Brothers



ホワット・ア・フール・ビリーヴス
ドゥービー・ブラザーズ
1979/2/10


ずいぶん遠くに来たもんだ。
バブルガムからハードロック、グラムにパンクにウエストコーストサザンロック。
一挙に花開いたロックの子供たち。
こんなに美味しいものがあったのかいなと
わらわらわらと喰って喰って喰いまくった感がシミジミと今更襲って来てるのは
この歌を改めてつらつらと味わっているからだよ。

ホワット・ア・フール・ビリーヴス
What A Fool Believes
ドゥービー・ブラザーズ
Doobie Brothers




作はケニー・ロギンス氏とマイケル・マクドナルド氏。
初出はロギンス氏のアルバム

ナイトウォッチ



1978年7月12日発で。
いとかわゆいヴァージョンにて。

Kenny Loggins What A Fool Believes Live 1992
http://www.youtube.com/watch?v=dzEzK7Y4574


エキセントリック兄ちゃん路銀のロギンス氏ですから随分変貌させてますが・・。
かわゆくなくなってますが・・・。
この時はシングルカットせず。
マイケルさんがドゥービーにてカウンター・パーフェクトにして世に送りました。
8枚目のアルバム

Minute by Minute



に収録。1978年12月1日発売。
シングル発売は翌年2月になってから。

11回目のTOP40ヒットとして全米チャートに6週目で41位から32位で初登場、
以後27-26-20-15-10-8-6-3-3-2-1-5-7-11-22位。
この年、まずは珍しきディスコで無いナンバー1となる。
ドゥービーズにとって”ブラック・ウォーター”に次いで2回目。
英国では
3回目のヒット。2月17日に52位で初登場、
以後49-37-31-35-36-37-56-57-68-*-72位
最高位31位ながら、よくもまあ周囲の雰囲気と水と油なこれがチャートインしたもんだ。
日本では先んじて来日記念として出したもののその時はカスリもせず、
5月20日になって6回目のヒットとして40位で一週だけランクイン。
カスった。

ご存知こんな歌です。



http://www.youtube.com/watch?v=1-k4-L6GAjE




アイツはあの娘の昔々のどっかからやって来た
センチメンタルな阿呆には見えない
一生懸命、もう一度形作ろうとしてる
彼女の人生の中で一度も作られなかったことをな
彼女は笑顔をかき集めてる
彼のノスタルジックなお伽話の為に
アイツの言いたかったことにはけして近づかないで
ただうなずくだけ
それは本当には無かったってことだけを

彼女はヤツの人生の中である場所を占めていた
ヤツは彼女に、もう一度考えさせはけしてしなかった
ヤツは彼女が謝るのを期待してるから
ヤツ以外の誰だってきっと知っていたはず

ヤツは彼女が行くのを見ている

だがどんな阿呆がそんなこと信じるかい
ヤツはわかってるんだよ
そんな力を持つ利口者なんていない
理屈で納得して別れることが出来るような
有り得ることてのは
いつだって無いよりマシだが
結局は無いものは何も無いんだ
ヤツは繰り返し思いを馳せる
あの娘の昔々のどこか
ヤツがまだ信じることが出来るところ
彼女の人生の中に居場所が有ったとこ
いつかどこかで
あの娘は帰って来るさ

彼女はヤツの人生の中である場所を占めていた
ヤツは彼女に、もう一度考えさせはけしてしなかった
ヤツは彼女が謝るのを期待してるから
ヤツ以外の誰だってきっと知っていたはず

ヤツは彼女が行くのを見ている

だがどんな阿呆がそんなこと信じるかい
ヤツはわかってるんだよ
そんな力を持つ利口者なんていない
理屈で納得して別れることが出来るような
有り得ることてのは
いつだって無いよりマシだが
結局は無いものは何も無い・・・・
けどどんな阿呆がそんなこと信じるかい
ヤツはわかってるんだよ
そんな力を持つ利口者なんていない
理屈で納得して別れることが出来るような
有り得ることてのは
いつだって無いよりマシだが
結局は無いものは何も無い・・・・



さあ、洋楽歌をこうやって自力で何とかして解釈しようとしてきた中でも、
最難関が登場でございます。
人のコロロの情のヒダは一言で言い表せないものであり、
そいつをば唄にしようとさば、聞こうとさば、
まして他言語ですんで、
ましてや単語節は区切られて歌われ、
次の節にかかり続く。
その一つ一つに無視できない意味を持ってます。
それを鑑みて悶絶しながら我ら言語に変換いたしましたが
どうでしょうか?
内容は有り体に申さばいつものアメリカ歌謡曲の

ああ俺はふられてしまった、だが信じないぞ、ぐそぐそひきづってやる
あいつは戻ってくるはずだからな、ああでも駄目かも

またくもーナンテ男ってのは女々しいのかしら

女子に呆れられるが必定もん。
てな内容の唄は、70’sを通じてそりゃもう嫌っ中ほど登場致したんで
流石にねえ、まんまだとそれこそ

what a fool!



なんでややこしくしてみました。
それにしても退廃の域に達してるほどこれは・・・マニエリスムだな。
それに反しサウンドは呆れるほど明快です。
一世を風靡することになるこの必殺鍵盤リフ。
オリジナルは取り敢えずキャプテン&テニール版の”愛あるかぎり”

Love Will Keep Us Together
http://www.youtube.com/watch?v=J6UrAroBHsM


正に阿呆なシンセが効いてます。
さらに阿呆な手拍子がずっと鳴ってるとゆう。

ぱんぱんぱんぱん

そこに深刻劇なフンフン鼻づまり唄いでマクドさんが歌うから可笑しくて。
このバッキングのセンスはナマズ髭パット・シモンズさんのものだな。

As he rises to her apology.
Anybody else would surely know.


の箇所でのリズムに必死に喰らいついて口ごもるさまがたまらん。
おそらく
これって母国語の方々でも、最初聞いたときには何を言ってるのかさっぱしわからんかったかも。
ただこれだけキャッチーで明快、更に何を”馬鹿”だって言ってるのかの興味も増しての
リクエスト殺到、ナンバー1到達。
百戦錬磨の手練の為す技なり。
職人の匠。

すげえよな。



そんな訳で
しみじみと感慨が襲って来たんです。
最高は最高に間違いなし。
だが
この先、どうするんだ?てので一挙に正にアホ方面に向かったのもわかるような気がする。

あの時は急いでたから
今また味わうがハッピーもこれまた間違いないのだ。

live
http://www.youtube.com/watch?v=2VZ5DfCY6kY


(山)2010.9.11

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
00000-1.jpg

ミニット・バイ・ミニット-(紙ジャケSHM-CD)

Minute By Minute

ナイトウォッチ(紙ジャケット仕様)

00000-2.jpg

ろっくす特製でかい画像ページ也。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ろっくすドゥービー・ブラザーズページ

資料

英語資料

English Version

−−−−−−−−−

ネットショップやっております

logo-mahog-s.jpg

バーゲン実施中!!
エコトートバッグ発売中。


♪取り扱い品目はコチラで♪


.

He came from somewhere back in her long ago.
The sentimental fool don't see.
Tryin' hard to recreate.
What had yet to be created once in her life.

She musters a smile.
For his nostalgic tale.
Never coming near what he wanted to say.
Only to realize.
It never really was.

She had a place in his life.
He never made her think twice.
As he rises to her apology.
Anybody else would surely know.
He's watching her go.

But what a fool believes he sees.
No wise man has the power to reason away.
What seems to be.
Is always better than nothing.
And nothing at all keeps sending him...

Somewhere back in her long ago.
Where he can still believe there's a place in her life.
Someday, somewhere, she will return.

She had a place in his life.
He never made her think twice.
As he rises to her apology.
Anybody else would surely know.
He's watching her go.

But what a fool believes he sees.
No wise man has the power to reason away.
What seems to be.
Is always better than nothing.
There's nothing at all.
But what a fool believes he sees...


.
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

▲ページの先頭へ