2010年09月30日

パワー/ジョン・ホール 1979 Power John Hall



パワー
ジョン・ホール
1979


これでもちっとは弾くもんで、憧れのギタリストがおります。
その青春時代からの横綱格が

ジョン・ホール
〜John Hallさん。




ダリル・ホール&ジョン・オーツ合体じゃないよ。一人でジョン・ホール。
ダンス・ウィズ・ミー、スティル・ザ・ワンでお馴染みのお馴染みじゃない元オーリアンズのリーダーです。
世に早くて凄いギタリストは数有れど、まあほんまに聴いて惚れ惚れ、れ、
上手いなあと思う人はそんなにはおりませんでこの方はその一人。
ストラトをナチュラル・ディストーションで鳴らさせたら右に出るものはおん。
すんません。エリックわしゃ神様じゃよさんじゃないです。
私にとってはこの方で。
ベストソロは、ジャクソン・ブラウン氏の”プリテンダー”アルバムからシングルカットされヒットした

Jackson Browne - Here Come Those Tears Again
http://www.youtube.com/watch?v=T845imwgsSg


一発録りで決めたもの。
得意技はハンマリング・オン〜プリング・オフ。
えーっと右手でピッキングしないで左手を動かして音をコロコロ転がす技で。
ほんまめくるめくです。
これをば得意にしてたのがお馴染みジミ・ヘンドリックス師。
ホール氏のアイドルはもちろんジミさんなり。
で、
それを受け継ぎハードなロックの道を歩んだかと思わば
これがウッドストック人肌のホワイト・ソウルから西海岸イーグルスのライバルの道に進んだり。
がんがんギターを弾いて。
歌も唄います。
シャウトが出来ない体質の、ジェイムス・テイラー氏体質の声で。
曲ももちろん書きます。
当時の奥さんのジョアンナさんと共作で。
ハードなものからヘタレなものまで。
ポップでキャッチーな魅力たっぷりなのを。
オーリアンズの時は、同じくバカウマ・ギタリストで、バカウマ高音張りのある声シンガーのラリー・ホッペンさんがおりましたので、
ハードな歌はもっぱらラリーさんが唄い、
ジョン氏はヘタレ担当ね。
そのバランスがこれまた絶妙で、活動がレコード会社とのトラブルで順調じゃ無かったのにも関わらず、
世間が放って置かなく2曲の大ヒットを飛ばした存在になったよ。
そして
ご多分にもれず、バンドの絶頂期に脱退しちゃいます。
理由は・・・
多分、”夢のさまよい”とゆうもうこれ以上無いアルバムを作っちゃったからではないでしょうか。
大体はファンがこれから楽しみ〜って時に、分解しちゃう。
そしてアサイラムとそのまま契約続行して、ソロアルバムを豪華ゲスト&大予算で作ったものの、
これが油断し過ぎ〜&ドラッグでへろへろ〜で、勿体なさすぎのヘグリ・アルバムになっちゃって・・・
ツアーは中止させられそうになるは(一緒にツアーしてた親友ローウェル・ジョージ氏の取り成しで何とかする)、
結局はアサイラムに首を切られるはもう散々。
しかして才能の人、友達も沢山な人品卑しからざる性格温厚の人、
再び仕切り直して立ちます。
それがこのソロ第3弾アルバム

パワー
Power




1979年公開。
こたびは豪華ゲストは、ベースでトニー・レヴィン氏と、1曲でスケベ夫婦のみ、
気心知れた若い衆と製作し、



あのオーリアンズの輝きを取り戻したのだ。

A面



1. ホーム・アット・ラスト
Home At Last

http://www.youtube.com/watch?v=iUUJfauwylo


これぞホール流アップテンポ・ロックの鑑なり。
ヘタレ唄いでちょい入れ歯はぐはぐだけど。
何かこう目が星のよゐこちゃんで気持ち悪り〜かもしれまへんけど。
それでもいい曲だ。
必殺のギター・ソロ。
目が星に目をつぶれば名演の一つです。

2. パワー
Power

アルバム・タイトル曲なり。そして自身の代表曲でもある。
そしてここでスケベ夫婦、ジェイムス・テイラー氏&カーリー・サイモン嬢がコーラスで参加。
あの原発反対イベント・コンサート”ノー・ニュークス”のテーマでもござる。
聴いてください。

http://www.youtube.com/watch?v=L3T60RCo4yA




僕にちょっとだけお日様の暖かい力をください
絶え間ない滝の流れをください
土くれに戻る生きとし生けるものの魂をください
僕にちょっとだけ動き続ける風の力をください
燃え上がる勇気の木の炎をください
でもどうか原子力の毒の力は捨て去ってはくださいませんか

誰だって僕が話したような何らかのパワーを必要としています
暗闇と寒さから身を守るために
それが売買されるときは誰かが制御する方法を探すのかもしれません

僕は知ってます
生き物が危機に陥っていることを
すぐ目の前にいる君たちと僕らの子孫
得るものが多ければ失うことも多いもの
僕たちの誰でも選択はせねばなりません

僕にちょっとだけお日様の暖かい力をください
絶え間ない滝の流れをください
土くれに戻る生きとし生けるものの魂をください
僕にちょっとだけ動き続ける風の力をください
燃え上がる勇気の木の炎をください
でもどうか原子力の毒の力は捨て去ってはくださいませんか

ギタア

僕にちょっとだけお日様の暖かい力をください
絶え間ない滝の流れをください
土くれに戻る生きとし生けるものの魂をください
僕にちょっとだけ動き続ける風の力をください
燃え上がる勇気の木の炎をください
でもどうか原子力の毒の力は捨て去ってはくださいませんか

どうか私のためにお願いします
原子力の毒の力は捨て去ってはくださいませんか

どうか私のためにお願いします
原子力の毒の力は捨て去ってはくださいませんか

サックス



わはは、選挙演説だ。
えー、仰ることは然り、私も原発なんて御免な口ですから、
だいたいが競馬で勝つ馬もわからないくせに、自然を完全制御できるなんて考えるのは人類のおごりだに。
いざとゆう時はヤバいですけど、そうはならないように粉骨奮闘努力いたしますのでと言われても、
マーフィーさんも仰ってます。

起こる可能性が有ることは必ず起こる。

もし起こっちゃったらヒバク星人ケロイドだよ。
わたしゃそんなことは嫌です。
なら電気使うなと申されましょうが、脅すのかてめえ、脅す前に他の手を考えやがれ。
ウチじゃ屋根を身の程知らずにも太陽光発電にして、ローンできゅうきゅうしてんだぞ。
の我が家にぴったしの歌も、

何か心気臭い

のも確かで。どうしてだろう?
逆らいたくなる。
しかし
困ったことに最高のメロの名曲です。
困ったことにここでのギター・ソロもまたとんでもない名演。
コピーしてさんざ練習しました。
出来ん。

3. ハートブレイカー
Heartbreaker

世界6大ハートブレーカーの一つが登場。
もちろんZEPのともストーンズのともフリーのともグランド・ファンクのとも井上陽水のとも違う、
ヘタレなレゲエ調オリジナルです。
ここでペコペコ鳴っているのはホール氏の得意技スティール・ドラム・ギター。
ピックをブリッジに挟んでペコペコ鳴らす。
そしてごっついギターぎよーん。唸りまくり。

4. ソー
So

ソーだからって訳ではありませんがここでベースを弾いてるのがトニー・レヴィンはげ氏。
ぶぼんべと強力なポンピングしとる。つまりハード・ファンクで、掛け値なしのファンク。
ホール氏はスライド・ギター、そしてまたしてもスティール・ドラム・ギター。
なおこれまた得意技、超絶リズムギタア。
そうですリズム・ギターの名手でも有りますホール氏。ソロと一体化したカッティングす。
これは師匠ジミさんの教えでもあります。

B面



1. ラン・アウェイ・ウィズ・ミーRun Away With Me

ホール氏オリジナル、西海岸ファンキーウエストコーストサウンド歌。
完全にオーリアンズはこの方だと言うことです。軽快この上なく、
もちギターソロは夢のよう。

6. ファイアー・フライ・ラヴァー
Firefly Lover

出ました、ヘタレバラード。
これがまた良くて。ほんとにいい歌作る。こノ手が一番だと思わず言ってしまうくらい。
これなら千曲くらい大ヒット飛ばしてそうなんだけど、そうはならなかったのがこの世の謎。
選挙区に行っちゃった。

7. アームズ/ハーフ・ムーン
Arms/ Half Moon

大都会パート246みたいなドーベルマンなインスト(これくらいのギターはちょろいもん)に続いて
十八番の半月の再演です。
ジャニス・ジョプリン嬢に歌ってもらった最初期のオリジナルで、オーリアンズの1stでもやってた。
すごく思い入れがあるみたい。
が、
どーも昔からわたしゃそんないい曲には思えなくて・・・

http://www.youtube.com/watch?v=j1VPGNkUHLY


8. コカイン・ドレイン
Cocaine Dream

えー、この方も立派におクスリで身を持ち崩した方です。
特にこのアルバムのあと、またひどいことになるようですが、
ここではそいつはアカンでと、一発キメながら歌ってるのがこの曲で。
秋の十五夜にぴったしの風情歌です。
一服しながら聴いてください。
ウサギがピンク色の大名行列になって膝の上を餅を突きながら行進するのが見えるよ。

と、
メロメロになっておきながら、
一方、立派な星のマナコをした善良な方ですので、
現在はあれほどアツアツだったジョアンナさんと離婚して、
何と米下院議員さんになってしまった。

Representative John Hall (D-NY/19th) Against nuclear bailout
http://www.youtube.com/watch?v=F28EHi4cdoQ


何とびっくり、立派な議員ヅラです。
ヅラはかぶってませんが。
言っておきますがこの議員さん、ストラトを持たせたらバーニングしやがります。
うっかり信じてはいけません。
なんてね。
こんなこと書いていいのか。
キリング・ジョークですんでご勘弁。
なお
えー、その政治信条はノー・ニュークスではありましょうが、それ以上は知りませんのでご確認の程を。

それにしても
元ジャンキーの国会議員が存在するアメリカって・・・
いいもわるいもびっくりだよな。

(山)2010.9.30

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00000-1.jpg

パワー

↑もしかしたら外盤はまだCD化されてないのかもしれん。不思議だ。

00000-2.jpg

ろっくす特製でかいジャケットのページ也。

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ろっくすオーリアンズのページ

英資料

English Version

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..


Just give me the warm power of the sun.
Give me the steady flow of a waterfall.
Give me the spirit of living things as they return to clay.
Just give me the restless power of the wind.
Give me the comforting glow of a wood fire.
But won't you take all your atomic poison power away.

Everybody needs some power I'm told.
To shield them from the darkness and the cold.
Some may seek a way to take control when it's bought and sold.
I know that lives are at stake.
Yours and mine of our descendants in time.
There's so much to gain and so much to lose.
Everyone of us has to choose.



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posted by 山 at 09:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ギター屋兄貴 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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