2010年11月10日

ヘッド・ゲームス/フォリナー 1979/9/11 Head Games Foreigner



ヘッド・ゲームス
フォリナー
1979/9/11


名選手、必ずしも名監督にあらず。
プロ野球の世界で言われることであります。
長島さんが監督になった時とかよく言われたもんで、
「そこをパーッと振ってドンっと打ってね。」
などと天才は指導する。
天才は自分で感覚を掴むことが出来るもんで、それをわざわざ理論化するこたあねえす。
ま、それでうまく行った面もあるんで一概に先の言が正しいとも言えんが。
逆に
ヘボ選手、名監督になれずとは言えん。
となるとこれは真だな。
ヘボはヘボでもトコトン好きで真面目なら、己に出来ないことを突き詰めて考えるが。
で、自分で出来ないまでも出来るヤツに出来るようにさせることは出来る。
それをロック界で見事に体現したのが、このフォーリナーの大将、
ミック・ジョーンズ氏だと言えよう。言えよう。言っていいのか?
ギター、ちゃんと弾いてるじゃん。
しかし
明らかにウルトラ・ギタリストじゃないよ。
元スプーキー・トゥース。
英国にて暗黒且つ栄華のロック時代のバンドでどん詰まりを体験した。
したいことはしてるけど何で俺らは売れないんだ?
それなりに聴き手は満足してるようだが、ほんとにこれで喜んでるのか?
心底わーわー一緒に唄ってくれて、レコード買ってくれて俺らも喰っていけてそれでロックだってのは不可能なのか?
ロックは売れなくていいとゆう言葉に甘えて、ほんとは出来ないのを誤魔化していることは無いのか?
それを悶々考えて為した絶体絶命断崖絶壁で作った最後の砦。
そのバンドで見事に成功した。

予想より遥かにでっかく。

そうなるとそれはそれで大変。
当然のようにファンの期待はどんどんでかくなり、支えなきゃならん人々も出来、
我らが想像するより遥かにおっきなプレッシャー膨れ上がり
喧々諤々バンド内での葛藤もいかなるもんや。
パンパンに緊張の中で、ベースのエド・ガリアルディ氏脱退、
代わって加入は、ロキシー・ミュージック”ヴィヴァ”でどこで弾いてたんですか?
のリック・ウィルス氏加入で
待望の3枚目をリリースしました。

ヘッド・ゲームス
Head Games




1979年9月11日発売。
共同プロデューサーは前作よりまたも変えて、あのクイーン・サウンドのロイ・トーマス・ベイカー氏。
その人選は尚且つ俺らはまだロックすることでやり残したことがあるとの決定的表明です。



A面



1. ダーティ・ホワイト・ボーイ
Dirty White Boy


シングル第一弾。頭から遠慮無く。そして見事に完璧なシングルだ。
後日、また突っ込んで。

2. 真夜中の電話
Love On The Telephone




Foreigner-Love on the telephone 1980
http://www.youtube.com/watch?v=Jnc0tGPmTZQ


第2弾シングル。79年11月発売。欧州だけのリリースだったと。
みるからに”冷たいお前”第2弾ですけんど、よくもまあまだこのネタでこれだけのもんが出来るもんだ
と文句言いつつ感心いたします。何故か上から目線。

3. 女たち
Women






Foreigner Lou Gramm-Women, Dirty Tokyo Boys 1980
http://www.youtube.com/watch?v=ajO-fLUY6Js


1980年3月3日発売の第4弾シングル。
こちらはアメリカと来日公演の興奮冷めやらぬ余勢で出した日本限定。
アメリカでは最高位41位です。
日本では出てたの知ってた方、おりますでしょうか?どれくらい売れたんだか、チャートにはとにかくあがらず。
それもそのはずで、また強引なLPの最初から順番にカットするって。
ナイスな激走ロックンロールであるが、シングル向きとは思えず。
アルバムでこの位置で聴いてノリノリが相応しいサ。

4. 反逆の夜
I'll Get Even With You




Foreigner Lou Gramm-I'll get even with you, Dirty Tokyo Boys 1980
http://www.youtube.com/watch?v=H8Dj_hvKxaQ


第5弾シングル。1980年8月15日発売。
まだ出してたんす。チャートでは撃沈。無理だってば好きなヤツはもうアルバム買ってるし。
しかして
80’sの到来を迎えるべくシンセフュウチャーのミドルどどどどテンポ曲。
これはシングルで見事な歌で。第5弾としてだけど。
ドラムスのデニスさんのお得意、どだだだだんもバッチキマり、
サビリフレインも叫んでます。ぞんぶんに。

5. 17(セヴンティーン)
Seventeen


これだからこの時のフォリナーはロックだぜ。がしがし興奮する塩辛なハイテンポチューン。
またもドラムスのデニスさんのお得意、どだだだだんもバッチキマり、
サビリフレインも叫ぶ。
ツボは掴んで離さない。そこが優勝した所以だ。

B面



1. ヘッド・ゲームス
Head Games


1979年12月発売の3枚目、アメリカで2枚目のキラーアルバムのキラーシングルで勝負シングル。
完璧せずに完成させてなるものかの気合充満です。
これもまた後日改めて。

2. モダン・デイ
The Modern Day


シングル”女たち”のB面になります。イカしたライトチューン。一瞬歌ってるの誰や?
と思うガなってませんルー・グラムさんの歌いっぷりも爽やか。
このスッキリさ加減は、いくらミック・ラルフス氏がポップだとは言え、バッド・カンパニーでは出来んわな。

3. 科学の影に
Blinded By Science


”反逆の夜”シングルのB面となります。えー、5枚も出してれば勘定で全部何かしらのシングルに納まるんだけど。
大ファンは全部買ったあと気付いたりして。
それで喜ぶ。これが
ロックのバラードの成れの果てだ。悪い言葉を使いました。
完成形です。
そして歌詞に共鳴。



科学の影で、俺は逃走中
科学の影、俺はどこにいるんだろうか
未来とは何だ、始まったばかりなのか
科学の影で、俺は逃げ出してる最中

俺は俺が生きているこの世界のことを心配しておるのだ
俺はこのすべてのグダグダのことを心配しておるのだ。
これから先、何が待ち受けているのだろう
この狂気は俺達をどこに連れていくのだろう

この道の果てはどこにもつながってはいないのか
それとも誰かがどこかに連れて行ってくれるとゆうのか
俺には信じられない
俺達がただ意味もなくここにいるだなんて
俺達が信じられる何かがきっと有るはずなんだ

・・・・



ほんとにそうだよ。

4. 灰色の別れ
Do What You Like


シングル”ヘッド・ゲームス”のB面。
アコギターを掻き鳴らすこれは何とイアン・マクドナルド氏とグラム氏の共作なのだ。
いたのかイアンさん?
いるよー。
このアルバムが最後の最後で厳しくロックで踏み止まる、
下世話一歩手前で踏み止まる
プライドを死守してるのは
とゆうか
ここまでのフォリナーがロックなのは
やはりこの方がしつこく在籍し続けていたおかげだと思う。

5. レヴ・オン・ザ・レッド・ライン
Rev On The Red Line


シングル”ダーティ・ホワイト・ボーイ”B面。
鍵盤のグリーンウッド氏とグラム氏の共作。
それでもいささかも揺ぎ無いフォリナー・ナンバー。
それでもいつもよりさらに泣き叫ぶ赤線ギリギリで。
形態としては
既に遥か遠く古臭いハードロックの
時代遅れを察知され
自らもいっぱいいっぱいで
ほんとにほんとの終わりではないかと呻いてるが如し。



そして
ここにほんとうに70’s最後のアルバムで、
フォリナーは峠を越し申した三部作の終焉がこれだ。





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(山)2010.11.10

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ヘッド・ゲームス(紙ジャケット仕様)

ヘッド・ゲームズ

Head Games

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ろっくす特製でかい画像ページ也。

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ろっくすフォリナーのページ

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posted by 山 at 09:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒット職人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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