2006年05月06日

Fly Like an Eagle / Steve Miller Band 1977/1/8

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Fly Like an Eagle
Steve Miller Band
1977/1/8


*本日の「完璧なシングルを讃える会」は
Fly Like an Eagle/鷲の爪
スティーブ・ミラー・バンド

の1977年1月8日TOP40ランクインの曲です。同名タイトル・アルバムのタイトル曲。既に同盤からは前年6月に「Take the Money and Run」そして9月に「Rock'n Me」の2曲カット有り。2曲とも大ヒット特に後者は1位獲得つう。そしていよいよトリとして半年がかりで鷲が登場とゆう次第です。当然LPもブレークしてて、最高位3位獲得済み。もう皆さんざ聴いてるじゃんなのにそれでも大ヒット。特筆すべきはこの77年になってアルバムがブラック・チャートの最高位19位になってる。それはこの曲の存在を黒の人々が知ったためだ。シングルも最高位19位。
なことになっちまったのはこの曲がどファンクだからなのであります。それまで全くブラックのブラザーさんたちがアウトオブ眼中だったのも無理は無し。最初のチャート上のブレーク作「ザ・ジョーカー(あ、まだ讃えておらぬせねば)」と次の「Take〜」はカントリー風味、して「ロックン・ミー」は究極の3コードロールなヤツだった訳で。そんでもパっとラジオから聴いて「おーーーーイカしてるぞ」って食いつく兄さんたち、ほんとかっこええ。音楽は人種やら誰がやってるかとか全く無関係でグルーヴがすべてだぜ。
思い返せば「ジョーカー」もファンクだったのだ。すげースローファンク。
70’sPOP、この77年になって益々魅力的なものになってきました。益々って言うたら、各年ごとにそれぞれ違う魅力有ったんであれなんすが、極めて来たつうか。何しろ鑑が無かった。それぞれのミュージシャンが自分で見つけるしか無かった時代であります。最初はみんな正直、形としてはボロボロだったかもしれぬ。余計なものたっぷし尻尾に付けて。いわゆるダッサダサだったかも。それは当人達も思いっきり自覚しての前進。ある者は楽器のテクニックを研鑽することでそれを突破しようとし、ある者は音楽そのものを探した。ミラー親分は後者、とことんセンスを磨くことに精進した男です。センスの精進ほど難しいものは無いと思う。言葉にもならぬし、練習で獲得出来るとも限らず。何よりも8トラックから16トラックと音を重ねる可能性がガンガン出来始めたこの時に逆に音を絞り込み音色を極めの方向に向かったこの事実。驚嘆します。極めれば1本の線。思いっきり日本の発想では無いか。
さらに驚くことにこのシンプルな極めの発想は同期のフリートウッド・マック、スティーリー・ダンらと同時進行だったことです。
そして彼ら全員がファンク、POP、ブギ、もちろんロックを体内に。別に強烈にパクろうとか意識してたと思えぬ。求めるものの中で自然に音楽が呼んだとしか思えません。
カンラカンラに乾ききったファンキー・ギター・リフで曲は発進。遥か遠くから飛んで来るはヒャヒーのオルガン。アルバムでは冒頭でかますシンセ宇宙音。このシンセ、アナクロだと思いまっか。若い人たちはどうかな。そりゃアナログでっせ。アナログがアナクロなら人間てのはアナクロじゃないか。人がアナクロならアナクロでいいのだ。なんて無理やり(^0^)。はともかく、この音をスペース・カウボーイは求めたのだからこれで当然なのだ。楽器に振り回され使われてた訳じゃなーいテイジン0-0-0-aaa0fly-2sco.jpg
リフが喰いまくってます。ドーナツじゃ無くてビートを。それがファンク。
新機軸はそのど真ん中にオルガンがいること。21世紀になって人が変わったようなようにもてはやされてますオルガンジャズの骨を既にこの時やっておった。のだから何故クラバーにモテナイのミラー親分。売れたから〜?その発想ダサイわ。いいけどテキトーに使われてたまるものか。むかつくから。
プログレでもあります。むろん。どこがどうだって。そりゃもう・・・知らんわ。聴けば一目プログレ。ピンクFさんのタイムへの返歌でもある。
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チクタクトク ドゥッドゥドドゥ チクタクトク ドゥッドゥドドゥ

時は滑る 滑る 滑る 未来へ向かって
時は滑る 滑る 滑る 未来へ向かって

俺は鷲みたいに飛びたい 海へ向かって
鷲みたいに飛行 俺の魂を連れて行ってくれ
俺は鷲みたいに飛びたい 自由になるまで
革命のど真ん中を突っ切って

腹ペコの子供達に握りメシをやってくれ
裸足で駆け回るガキどもに靴を履かしてくれ
街でうろつく民に家を
おー、解決する策はあるはずだ

俺は鷲みたいに飛びたい 海へ向かって
鷲みたいに飛行 俺の魂を連れて行ってくれ
俺は鷲みたいに飛びたい 自由になるまで
革命のど真ん中を突っ切って

時は滑る 滑る 滑る 未来へ向かって
時は滑る 滑る 滑る 未来へ向かって

俺は鷲みたいに飛びたい 海へ向かって
鷲みたいに飛行 俺の魂を連れて行ってくれ
俺は鷲みたいに飛びたい 自由になるまで
革命のど真ん中を突っ切って

全くその通りで。例え無辜で有ってもまるで力無き自分に情けなく。でも思わざるを得ないよそのことを。
歌うしか無いじゃないか。歌を聴いて想うしか。
想っても何も変わらん。アホだって言われたらそうかもしれぬ。
が、思わなくもなったらこの世は闇だよ。際限無く無限地獄へ突入すると思う。
歌に力があるのか無いのかそんなこと誰にもわかんね。けど、歌わざるを得ないから歌うのが歌です。
そして参加してー。オルガンで。きゅわきゃクキャってキメてー。
ファンキーな意識を満面に抱えて。

(山)2006.5.6

ろっくすスティーブ・ミラー親分のページ

入手先参考(US盤、試聴可能です、アマゾン)

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ベスト盤(同)

ライブ映像

ザ・ジョーカーの動画

The English translation page : here.
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