2006年05月08日
McGear / Mike McGear 1974
McGear
Mike McGear
1974
*何と書かせて貰ったらいいやら。
ずーーっと、欲しくて探しに探し回って、先日やっと発見しましたLPを。地元のユニオンさんで。値段を見たら3600円。目が飛び出るも、入っていたのが3割引の段ボール箱の中。意を決して買ったのだ。こんな値段で買うことはまずありません。そしたらCDで出てたよ。しかも日本盤。あのMSIから。最も入手可ぎりぎりの様子で現在アマゾンでちとやばい値段で中古が。貴方の地元のCD屋さんの片隅にそっとあるかもしれません。そは
マクギア
マイク・マクギアさん1974年の2ndアルバムです。マイクさんはかのポール・マッカートニー氏の弟。
何でそんなに欲しかったかとゆうと弟だからトルズ関係コンプリートを目指すなんちゅ寒イボの出る理由からなんぞじゃなく、
「完璧なシングル」
Leave It
入りだったからだ。英国チャート私のベスト10に入ります愛曲。かの島のチャートに本格興味を持って以来、目から鱗の曲に出会うことしばしば。ラビ・シフレ氏しかり、いまだアルバムに出会えぬハドソン=フォードしかり。このリーブ・イットもその一つ。こんなチャーミングな曲ありますかいな。1stは一足先に手に入れてました。「ウーマン」。エドセルのCDで。びっくりしたなもう。何とジョンのレノンちゃん味。リーブ・イットとまるで違う世界。だけんども紛れも無き名盤。60’sからメンバーだったスキャッフォルドってバンドのベストも。これまた全然違う、大正TV寄席お笑いPOP路線。そしてこの2ndは、初めて兄弟が真っ向四つを組んだとゆう。
曲は1曲を除いて、二人の共作。プロデュースは兄貴。バックにはリンダさんも、デニー・レインちゃんも、ジミー・マックローちゃんも。ウイングスだ。クレジットよく見ると下のほうにギズモオーケストラの字が。10ccのロルさんケヴィンさん。録音はストロベリー・スタジオ。ポールとリンダ夫婦はポール&リンダ・マクギアって名義になってたりして。ジャケはガリバー旅行記のガリバーになったマイクさん。ポールちゃんの弟ってことで名前ばっかでかくなった自分を笑っちゃった。で、ついにまみえる、その訳は、なんだったんでしょう。仲は昔から良かったのか悪かったのか。付き合いは有ったのか無かったのか。すっかり有名になっちゃって久しぶりに会ったら、ポールさんあーゆー方ですから、リンダさんあーゆー方ですから、構えていた己が腰抜けるほけほけした再会だったのかも。力すっきり抜けての製作開始か。で、1曲目に持ってきたのが、あのロクシー・ミュージックのブライアン・フェリー氏作「シー・ブリーズ」だっちゅうのも。いたづら心満載だよ。ポールさんロクシー聴いたことあったのかな。ほぼまんまのカバー。あの耽美世界をウイングス味でポカポカやってます。両者大好きな私はここでもうノックアウト。やられた。
2.「僕達はマジで何をわかってるのかな?」って、周囲はさぞかし兄弟共演で期待してるだろなをすっかりスカす大馬鹿曲。超小作。
3.ノートンでも同じく超小作。思いっきり英国訛りで、レジデンツみたいな曲を。モンティ・パイソンの国だし。同じ寄席仲間だし。あーって口開けてる周囲を想像しながら次に出て来ますのがキラー、
「リーブ・イット」だ。
兄やん作だったのかーーー。道理でモロだったよ。マイクさん、顔も微妙に似て無いけど声も微妙に似てて似てなくて、それこそこともあろうにジョンちゃんと兄やん混ざったような声。結果モロ一人ビートルズ、じゃないな。ウイングスでジョンちゃんが歌ってるようなミョーな魅力な曲に。超POPです。ポールさんじゃ無きゃ作れぬような。
♪
僕はほんとに彼女のアーティチョーク料理が大好き
その大陸味で、僕は窒息
そのドレッシングで心から大満足であります
古い色あせて茶色になった写真のように
彼女の思い出は永遠なるポラロイドに色づいて
その日の光景は 彼女が僕のところにやってきた日
彼女はいたんだよな?
彼女はそれを残しておきたがらなかった
彼女はそれを残しておきたがらなかった
彼女はそれを残しておきたがらなかった
残しておいてベイビ どっかに行っちゃったよ
おいでベイビー、遅れないで
君のお祝いに参加させてよ
君のまるごと世界を残してちょーだい
残して 残して 残して 残して どっかに行っちゃった
彼女の下着を剥ぎ取ります
彼女は僕に何となくひな菊の花びらの冷っとした感じを思わせて
超音速自筆サイン
ジョニーが大笑いのアホなステージ・ドアの為の
彼女が泣かせた星への階段上に
だって、彼女は嘘付いたんだもん
彼女はそれを残しておきたがらなかった
彼女はそれを残しておきたがらなかった
彼女はそれを残しておきたがらなかった
残しておいてベイビ どっかに行っちゃったよ
おいでベイビー、遅れないで
君のお祝いに参加させてよ
君のまるごと世界を残してちょーだい
残して 残して 残して 残して
♪
訳すと訳わかりません。全部韻を踏みまくりの実にエーカゲンな歌詞で。全く弟のためにすげー曲作ってやろうって気が無し。今日朝方鼻唄ふふんしてたら出来ちゃってさあって感じで。
とゆうことはポールさんの最高傑作なのだ。そうゆう時の曲が一番なのだから。
弟さん、大喜びでウキウキ歌って、世間ではそれを知ってか知らずか、唯一のソロ・ヒット。74年の10月に最高位36位。いえー。
最後には意味不明のリプライズもちゃああんとあるよ。
A面の最後は、ああああ、この二人兄弟なんだなって「君、何か問題有り?」。あのコーラスもたっぷり。
さてB面です。
イングランドがそびえ立ちます1.の「カスケット」。ポール兄もここでなら思い切り故郷に帰れる。後ろで鳴るはギズモちゃんとチーフテンズのパディさんのバグパイプ。
2.「レインボウ・レディ」。兄弟作の夢のPOP歌。ああああ、たまらん。ウイングス・ファンはここで腰砕けるす。
3.「シンプリー・ラブ・ユー」。ワルツなちっちゃいちっちゃい素敵曲。夫婦と弟が暖炉の前で。リンダさんの存在たるや、でっかいアップルパイみたいにでかい。
4.ギブン・グリース・ライド。兄やんが時々かます力技ロックンロール。それをジョンちゃんが歌ってるみたいな。で弟でしょ。ワンダーランドっす。
5.「月面上で神様を発見した人類」。
このラスト曲は・・・・もう。何も申したくありません。買って聴いた人だけの特典。二人で歌ってます。それどころかジョージちゃんの顔も見えます。あ、リンゴさんも、ジョンちゃんも。もちろんリンダさんもデニーさんも。みんないるぞ。ここで揃っちゃった。いるんですほんとに。
マイクさん、えらいことしちゃいました。
もちろん、今年のマイ・ベスト10入り。
(山)2006.5.8
でかいジャケのページ
入手先参考(日本盤中古、アマゾン)
試聴はこちらで(AMGです)
The English translation page : here.
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