2006年05月15日

Living My Life / Grace Jones 1982

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Living My Life
Grace Jones
1982


*グレース・ジョーンズ嬢登場。
1982年発表の「我、己の人生生き」アルバム。
芸能の世界においては「自分」を発明した人が最強と申しますが、この”優雅”ジョーンズさんこそ、正に唯一無比S、「ぐれーす・じょーんず」ちゅうジャンルを確立した恐ろしい方では無いでは無いでしょうか。こうなるともうこの世界で生きるしかなし。
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大体こんな人がいきなしクラスに転校生で来たら怖い。
「今日から仲間になるジョーンズ君だ、みんな仲良くするんだよ。」って言われてもねえ。実は気さくだったりして。高校球児に混じって何気なく外野で守っていても怖い。国技館で相撲をとっていても怖い。だいたいマゲが無い。あるか。ともかく圧倒的な存在でございます。そしてその世界遺産キャラのみならず、とてつもなき音楽を残したことももうグレース極まり無き。
80’sの幕開けと共にアイランド・レコードからの3部作
「ウォーム・レザーレット」
「ナイトクラビング」
そしてこの
「リンビング・マイ・ライフ」
これぞハイパーでアクティヴでキャムプでドッカーンとしか言うしかないカッコ良さだよ。
現在CDではほとんど廃盤状態。リンクの中古盤値段見てぶっとんだかもしれませぬが、
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「Private Life: The Compass Point Sessions」つうベスト盤に全7曲中、美味しいとこ4曲収録してますのでご安心を。この盤、他の収録曲もど強力、しかも別ヴァージョン多しなんで、後でオリジナル盤発見入手してもいささかも後悔無しつうワンダホものです。
さて、そのベスト盤のタイトルにもあるように、この3部作が作られたのは、バハマにあるコンパス・ポイント・スタジオ。
80’sにおけるアイランド・レコードの梁山泊だ。
そして売れようが売れまいが、この3枚こそ、その時代のアイランドの表看板なのである。
プロデュースは社長クリス・ブラックウェル氏、そしてチーフのアレックス・佐渡金山・サドキン氏。エンジニアも兼ね。
リズム・セクションには70’sレゲエを支え、この80’sには己サウンド押し出して時代の寵児となった
スライ・ダンバー&ロビー・シェイクスピア両氏。
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グレースさんとの作曲相方、現場音楽親方にはバリー・レイノルズ氏。
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ギターにミッキー・チャンちゃん。鳴り物にスティッキー・トンプソン氏。鍵盤師バリー・ワドロウ氏
そしてジャケットにジャン−ポール・ゴルチエさん。0-0-0-aaa0gj-15touch4.jpg
不動のメンツ也。
スラロビ参加制作の盤は当時そりゃもう数有れど、ブラック・ユフルーと並んでこのジョーンズ氏のアルバムはちと別格、鬼のような結束、チームワークで尋常じゃない音次から次へと飛び出す。
「ウォーム」アルバムでその鬼世界に入城、「ナイトクラビング」で完全到達、この「マイ・ライフ」盤で駄目押し、そして祭が終わる哀しさを。
ベストにも入ってるA面の「完璧シングル」群はもう有無をも言わせません。
「マイ・ジャメイカン・ガイ」
どう聴いても「毎日姉ちゃんかい?」に聴こえるつう。
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「ニップル・トゥ・ザ・ボトル」
”乳へ乳頭”ってタイトルだけももう。スネア一発一発の打撃と共に声で気合注入の模様です。
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アップル・ストレッチング」はブロードウエイ・ミュージカルが元ネタの模様。
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「クライ・ナウ・ラフ・レイター」。「
今泣け、後で笑え」てか。プリンスぷりちゃんの顔がニョミーンと。それをレゲ陣が誤解しまくりで炸裂。
いづれをも、一つ一つ何歌ってるんだか興味津々。「完璧〜」でじっくり訳してみたいすけど、恐いよー。
ただでさえ怒られてるみたいなのに。がはは。
何を好き好んでそんなしょちゅう怒られてるような音楽聴くのかと申されるか?
だってかっこいいんだもん。
いまだに超えてる存在はねえよ。
音を聴き、映像をご覧になっていただければ、好き嫌いはもちろん別にしてご賛同下さると思います。


(山)2006.5.15

ろっくすグレース・ジョーンズ氏ページ

でかいジャケットのページ

入手先参考(試聴はこちらで、オリジナル盤、アマゾン)

ベスト盤(こちらでも、同)

ニップル・トゥ・ザ・ボトル動画

リバータンゴ動画

Adam Ant vs Grace Jones(HONDA CM)

ラブ・イズ・ドラッグ動画

The English translation page : here.

posted by 山 at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | テクノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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