2011年01月06日
カインド・オブ・ブルー/マイルス・デイヴィス 1959/8/17 Kind Of Blue Miles Davis
カインド・オブ・ブルー
マイルス・デイヴィス
1959/8/17
そんなにTVばっか見てるわけでは無いんすが。
この正月に集中して見た番組が二つ。
両者直接に関係が無いものの
それがリンクしてジワジワっと目からウロコが剥がれかかってます。
一つはグリーンチャンネルの、こないだも書きましたけど、
「アメリカ競馬の殿堂入りリチャード・マンデラ調教師の厩舎哲学」。
いやまだ考えてる(苦笑)。
マンデラ厩舎の2002年の1年間を追ったドキュメンタリーで。
何たってG1をバカバカ勝ってる方なのに何か地味。
特別な秘策の調教法があるでなし。
設備だって日本のよりボロく見えるし。
仕事は極めて言わば、”馬の調子、機嫌を見極めること”。
馬はしゃべれませんから。
それに一頭一頭当然違う個性。
それぞれに合った調教をし、一番適切な時に適切なレースに出す。
そのために一番大切な事は、”カン”だそうです。
つまるところ理論ではなくて。
見極められるカンを会得出来てこその勝利。
それでも圧倒的に負けることの方が多く。
カンか。そうだよな。
ずっとこっちもそれを考えてる。
その中でもう一本の番組を見た。
たまたま廻したNHK教育で
スコラ 坂本龍一 音楽の学校 ジャズ編
坂本さんてば、アカデミックな方で正直、苦手なんですが、
あ、山下さんだ、山下洋輔さんが出てる。
若いなあいつまでも。
見ましたたっぷり。
現在に至るジャズの歴史を丁寧に追った内容で。
特段知らないことは無かったけど、改めると慣れちゃって忘れかかってたことが再び。
その”モダン・ジャズ編”で取り上げられてたアルバムがこれです。
カインド・オブ・ブルー
Kind Of Blue
マイルス・デイヴィス
Miles Davis
1959年8月17日初。
おおお
大好きな盤だ。
お題はモード・ジャズの誕生。
大編成で楽譜のとおり複雑なアレンジでダンス・ミュージックをやってたスウィング・ジャズから
より個人プレイ、且つ即興で好きにやりてえとビ・バップが生まれて
やれこれで思い切り出来るわとドババババ。
どんどんコードはややこしくなるわ、超絶技能競技会になるわ、
行くとこまで行きますと
これはこれでいいけどはたしてこれでいいのか?
とゆう疑問湧き上がる。
そこでマイルスさん、編み出したのが、モード手法です。
コードの呪縛からの脱出。
音階を基本でやるのだ。
と。
ドリアン音階。
レミファソラシドレ。
レを中心にのDドリアン。
ドを中心にすりゃあ
ド レ ♭ミ ファ ソ ラ ♭シ ド。
この音だけを使用してあとは好きにやれば。
えとこれってさ
ブルー・ノートが
ドレミ♭ミファソ♭ソラシ♭シ
だがに。それにもう一度立ち返ったってことか。芯を捉えたってことか。
番組の中で、喝破してくれましたのが、
マイルスさんてばヘタクソで、ビ・バップにはついていけず
それでこれを考え出したって言うておくれに。
わはは、そうだよな。もしかしたらって私もずっと思ってました。
山下さんたちがそう言うのだから間違い無し。
必要は発明のマザーズ・オブ・インベンション。
欠点は長所。
伸ばすところを伸ばせば走る。
ただそれを発揮できる場がたまたまそのちょうどいい時にそこにあればの話だが。
これは”ハーバード熱血教室”から。
あ、正月見て、目からウロコ番組は三つでした。
これまたNHKの”ハーバード熱血教室”も。
かの大学で一番の人気の講義だとゆう
マイケル・サンダース教授の「Justice」をそのまま公開したもの。
政治哲学の先生で、”社会正義・格差”についての講義なり。
イチローの年棒は馬鹿高いが、果たしてそれに相応しい仕事をしているか?
と言ったような命題でね。
これは現在の日本で、高額所得者へ税金もっと払へ議論と結びつきます。
私の答えは
どんな才能の持ち主でも、一人ぼっちでは評価されることも無い。
従って場合が場合なら、その社会が困窮しているのなら還元するのは当たり前だ。
常識で考えて貰いすぎだろ。なら。
もちろん10億貰って9億8千万出せってのはヤリ過ぎだけど。
2億も貰やあ人として充分だべ。
これに対して、才能ある者、富を持っている者がやる気モチベーションを無くす、
今、貧者でもそこへ向かう夢があるから成長するのだ。
外国へ逃げちゃうかもしれないし。
つご意見がございますが、
その程度の金儲け目的の輩のすることなんて結局は大したこと無し。
それで外国に逃げるってんならその程度の自分の国への愛着なら大したこと無し。
マンデラ調教師のように、
マイルス氏のように、
成功は、それはもう好きで好きでしょうがなくて、
努力も努力とも思わず、
やりつくした結果だろが。
その上で
ただそれを発揮できる場がたまたまそのちょうどいい時にそこにあればの話だが。
音楽好きならかねて承知の事象であります。
モード奏法。
マイルス詩が、自分が何をやりたいか、
こんな音で音楽をしたい
それをカンで把握し、
おぼろげなそれを瞬間に掴みとり
たぐりよせた信念。
A面
1. ソー・ホワット
- So What
http://www.youtube.com/watch?v=DEC8nqT6Rrk
2. フレディ・フリーローダー
- Freddie Freeloader
http://www.youtube.com/watch?v=RPfFhfSuUZ4
3. ブルー・イン・グリーン
- Blue In Green
http://www.youtube.com/watch?v=PoPL7BExSQU
B面
1. オール・ブルース
- All Blues
http://www.youtube.com/watch?v=g_1Pa6vE14c
2. フラメンコ・スケッチ
- Flamenco Sketches
http://www.youtube.com/watch?v=7GgXqIf9h4s
以上。
そして次の瞬間。これを為し得たと思った瞬間には
俺らは今度は音階に縛られてるんじゃ無いのか?
とゆう疑問湧き上がる。
好きでそうしたくせに。
終わりが有りません。
眠るのは死んでから
かの高名なるウォーレン・ジボン氏が仰られた言葉。
したいことが有るうちは人は幸せ、
したいことが出来てそれがたまたま評価されれば人はものすげーラッキーです。
故に
故に
何でしょう?
答えはこれから。
競馬の予想法は、もう一度立ち返って考え直すしー、
キーワードは
カン
その正体と把握法。
音楽では
かねてよりそれでやってますので
長年の極楽修行で肉体化してますので
聴き方はこれでOKなのだ。
己の欲求のまま世間に送り出し、
己の欲求のまま受け止め
こっちも誇りと名誉を以て真正面から対峙して
キッパリ好きだ嫌いだ言おう。
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(山)2011.1.6
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