2006年05月22日
Mean Streak / Y&T 1983
Mean Streak
Y&T
1983
*学生時代、ジャーニーとTOTOのコピー・バンドをベースで手伝ったことありまして。当時はパンクに夢中だったに関わらず。何故かとゆうと中学生以来の友人のバンドだったからで、ベースなどやったことも無いのに、いないんだったらええよって。そこから練習してすぐ出来ました。別に私に才能が有った訳では無く、簡単だったからですはい。メリケン・ハードのベース・パートは弱い。そのバンドの元生徒会長、女の子にもてたくて必死にニール・ショーンになろうとした男、しかしギターの話ばっかして頭がアンドレザジャイアントではどうもうまくいかずしかしとってもイイ奴から「ヤマって、ドドドドってのが好きなんだなあ。」ってつくづく言われたことあり。まあ、曲の練習の合間にPILのデス・デスコとか弾いてたからそう言ったんだろうけど、はい、否定しません。ドドドド好きです。つまるところロックが好きです。ドドドドな。そんなドドドド人生をずっと送って、最近とみに感じるのが普通のロックの大切さ、愛おしさ。
今の若人にはもしかしたら想像も出来んかもしれんけど、昔洋楽って言ったらロックだったんです。そりゃもうあちらこちらでギャアギャア轟音鳴らしていたんだよ。バンドも沢山おったんだよ。当然競争も激しく、つうことは切磋琢磨してレベル高し。一方では運の無さ、ボタンをどっか掛け違ったか、どうにもこうにもメジャーになれんかったバンドも一杯おったわ。何しろロックな世の中だったからそんなバンドはややもすりゃ、世間では相手にされ申さず、気付くことも無く、気付いたものだけが熱狂的に支持するって状況が。今、ロックが見えなくなった今、そんなバンドの素敵さが浮上いたします。音楽は残る。ネバー・ダイだ。聴くのだ。
もしかしたらそんなバンドだったかもしれぬのがこの
Y&T。
へっ?ってピンとこず、「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」ですって言ったら「ああ」と反応したら貴方はも少し古い人。ははは。私もどっちかつうとそちらでピンと来た。困ったもんだ。ビートルズの件のアルバム・タイトルから名前頂いたこのバンド、サンフランシスコはベイ・エリアのバンドです。結成は1973年。ベイ・エリアっていやあタワー・オブ・パワー、グラハム・セントラル・ステーションのファンク・シティのイメージ強しだけんど、ハードなロック・バンドだってそりゃいたのだ。見事ロンドン・レコードと契約して3枚の盤を出すもののうまくいかず、それでも頑張る俺たちゃロックしかなかんべな。再び立ち上がりワンダフルなレーベルA&Mと契約、81年に名前も新たにY&Tとして再デビューいたしました。アルバムは「アースシェイカー」。最初のデビュー1stのB面1曲目の曲目をタイトルにして再起気概を示す。あの日本のバンドの方はイエスタデイ・アンド・トゥデイの大ファンだったとゆうことです。
さすがハードロック大国日本、そのように我が国では人気があったらしい。初めて母国以外でライブやったのも日本で、そは1982年7月のこと。最終のライブは新宿のツバキハウス8月2日。季節外れの台風上陸、とんでもない事態の中、満員の聴衆集まり、それに答えてもの凄い演奏やったらしい。演奏終了後もメンバー興奮納まらず、楽屋で曲を作ってしまった。
その曲「ミッドナイト・イン・トーキョー」が収録されてますのがこの再デビュー3枚目の「ミーン・ストリーク」です。
♪
みっない、ミッドナイト・イン・トーキョー
そこはネオン輝く日の本の国ーーーー
みっない、おーミッドナイト、俺は行かねばならぬ
しかし何時の日か俺は戻ってくる もしお前が俺のことだけを待っていてくれるならー
♪
タイトルだけだとムード歌謡だんけんども、心のロックだー。
ジャケは・・・・ある方面好きの方々なら飛びついて喜び、それ以外の方々は、思いっきり引くこれこの通りのものでございます。
「あのウエストコーストにヘヴィ・メタルの牙城を築き上げた壮絶な男達」と帯に書いてある。
が、わたしゃメタルつうよりハードロックだと思う。メタル道に最近どっぷり入信した上で申す。それはやっぱり根っからイエスタデイ・アンド・トゥデイだからか。その微妙な違いはそないこだわる事ありゃせんが。ハードロックだ。
そして、針を落として2秒後に、このバンドは最高だと確信してしまった。
ドドドド。
新しいことを何かしてるかとゆうと、まるでしてない。ただのロック。誰に似てるか。むー。サミー・ヘイガー氏加入後のヴァン・ヘイレンかも。男な歌声に猪突猛進ビート満載。
そして何より
マイナーなメロディが一杯。メリケン・バンドなのに。この盤では徹頭徹尾泣いてます。
で、その泣きメロに弱いわ、あたしゃ。皆さんももしかしてそうじゃないすか。
ジャンルを超えて、例えばポリスの「六さん」に無条件に反応してしまう方には、確実にお奨めです。
余計なこと一切してなし。それだけに今も命ドクドクで生きてます、このロック。
アメリカンなストレートがこれほど嬉しいバンド無し。ジャケ突破して買って良かった。がはは。
↑今時前面皮貼りのドラムスさん
(山)2006.5.22
でかいジャケットのページ
入手先参考(日本盤、アマゾン)
試聴はこちらで(US盤ベスト、同)
Y & T - All American Boy動画
Y & T - Summer Time Girls動画
↑2曲ともこちらは哀愁無しよ。でもオバカ万歳。
The English translation page : here.
この記事へのトラックバック
寂しいので、何でもご意見下さいましーん。
何でもつうても「えっち日記」は困りますけんどもさ。