2006年05月23日

Tilt / Cozy Powell 1981

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Tilt
Cozy Powell
1981


*叩く男、コージー・パウエル氏の2ndソロアルバム「サンダーストーム」を初めて聴きました。
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1stのぶろろん「オーバー・ザ・トップ」はまだなんす。この盤の素晴らしさを聴くにつけてそちらも楽しみ。眼前に出現を願おうっと。
生涯叩いてロックに捧げたコージーさん、これ以上無いですってくらい活躍してくれました。私が初めて出会いましたのが、そりゃもう第2期ジェフ・ベック・グループでして、音楽に反してのどでかぼんドラムに感激どん。次はつうかこれが最初か。はいレインボーです。最初のライブ経験でそんなすげーの見ちまったよ。
で、次は73年から74年のグラム全盛期に放った3曲のシングル・ヒット
ダンス・ウイズ・ザ・デビル
ザ・マン・イン・ブラック
ナナナ

これがドラマーのソロ・シングルだぜーってリズム皆大好き時代に、どかすかでんx100の大馬鹿野郎、これぞRAKレーベルってやつで、イメージ一転。このおじさん馬鹿ロック仲間だ、ますます好きですどん。
そして最近ではマイケル・シェンカー・グループでの演奏。
時代的に相当いれこで出会ってるなあ。
しかし、どれをとってもコージーさん、頑固に音色、プレイは同じ。超然ドラマーです。
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レインボー脱退後の「オーバー・ザ・トップ」は相当売れたと聞きます。調べてみると全英アルバムチャート最高位34位。
そのおかげもあるのでしょうか。この2ndでは製作仕切りはご自身で、そして思わず見たら買っちまうわいの豪華メンツ勢揃いだ。
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まずは1曲目「キャット・ムーヴス」冒頭から丸わかり、この音はこの人しかおらんの
ジェフ・ベックさん。
ワイアードしてるよー。と思ったら曲はマダム・ヤン・ハマー氏。なのに何故ご本人来てくれないのー。そのかわし強力なおじさんが
ジャック・ブルースさん。ザッパ大明神との戦いの時に比べると地味やん。珍しい。しかもファンク・ベース弾いてる。しかしコージー氏と共にゴリゴリのロック男なんで硬いよ。ドリルの羽が折れるよ。同時期、秘密裏に加入すべくゼップの皆さんとコージー氏はセッションしてたそうです。このファンクでロック聴かば充分頷ける次第。実現もししてたら・・・・。
次なる豪華ゲストは、前作に続けてらしい
ゲイリー・ムーアさん2曲目自作曲「サンセット」で登場。どっか「ブロー・バイ・ブロー」してる哀愁インスト・バラード。ベックさんもゲイリーさん大好きなんだって。もちコージー氏も。1曲目と続けて聴くと兄弟みたい。あのゴリゴリさんぶりは後半爆発しますぜ。
3曲目で歌モノが登場。ソロ・アルバムでは初めてとのこと。プロデューサーの目から見て今度の盤では皆で歌えるような曲やりたかったんだって。歌うは
フランク・アイエロさん。
誰なんだ(^_^;)。何でも72年にコージー氏が結成したバンド、ベドラムのヴォーカルだった人だそう。この後、バスの運転手さんに転身されたんですって。最強の歌う運転手さんだ。その歌声はジョー山中さん思い出してしもた。曲はどっかホール&オーツ赤い断層だ。じゃギターはゲイリーちゃん?と思ったらホワイトスネイクの
バーニー・マースデン氏。
でした。
A面最後となる「ホット・ロック」は再びマダムやんハマー氏の曲。そしてギターはベックさん。そう再び期待に答えてのあの世界です。よりホット・ロック!!。かっこいいよーの一言どん。コージー氏のプレイにどっかミスター・グルーヴ、バーナード・パーディ氏の影有り。ドラマーにとってあの方はやっぱ憧れの神様なのだろうか。パウエルさんにとっては正反対だけに余計に。
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B面に移りの
「ザ・ブリスター」はゲイリー・ムーア氏が炸裂するバーンな超高速インスト。出ましたのべつまくなしバスドラ連打。聞くところによりますとドラム稼業続けるために毎日5マイル(8km!)のジョギングと腕立て伏せ、縄跳び、両足に大バスドラ養成ギブス装着で日夜訓練されてると。こんなんで叩かれたらドラムの皮が可哀そうやと同情するほどでございます。皮厚多分2倍増しだな。
そしてびっくり仰天天下動転は次の歌モノ「ザ・ライト・サイド」。
歌ってるのは、うおーーーー、ストレッチのエルマー・ガントリー氏だ。
ストレッチは1曲のみ白い、どファンク曲「Why Did You Do It」を全英チャート最高位16位に送り込んだバンドで、その実正体はハード・ブギー・バンド。もう大好きで、ここでエルマーさんに出会うとは夢にも思わなかったよ。あの百万ドルのガラガラ声で、さらに嬉しいのは極上ファンク曲。たまらん。たまらんついでに曲は同じくストレッチのギタリスト、カービーさんが絡んで、サックスはメル・コリンズ氏だって。英国のファンクでロックの天上天下唯我独尊ではないか。何でもコージー氏、セッションでまずカービー氏と知り合い意気投合、さすれば当然エルマーさん紹介されて、その声にベタボレ。で、ボーカル曲に挑戦とのことだったらしい。そだよ。顔はあれだけんど声と実力はピカイチだもんな。
続く「ジキルとハイド」も同陣容での曲。こちらはちょっと抑え目のやっぱファンク。もろハードを望むわな当然コージーさんファンは。しかして喜ぶわたしゃ。ストレッチだ。コージー氏引きの曲でもやっぱスネア皮が痛そうだからロックだよ。
最後も同陣容での歌モノ。「スーナー・オア・レイター」。
恐ろしく非難GOGOだったらしい。超POP。リッチーさんに「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」やれって言われてそれでレインボー脱退したのに、もろ似た曲つうかもっとPOPなやつやってます。これやったら彼の親父がどんな顔するか見たくて洒落でやったんだって。
その目論見ばっちし当たって
ほれこの通り。
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超絶トレしながらのこのいたずら小僧ぶり。ナイスなガイです、コージー・パウエルちゃん。
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(山)2006.5.23

でかいジャケットのページ

入手先参考(中古日本盤おそろしく高いすよ、参考ですんで街にはあるかもしれぬ、アマゾン)

ベスト盤(日本盤、同)

試聴はこちらで(ベスト盤UK、インスト収録歌モノ無し(T_T)、同)

COZY POWELL - DANCE WITH THE DEVIL動画

不思議なメンツの動画
Nolans - Young and Moody Band - Don't Do That
The Young and Moody Band 07/1981
Bob Young / Micky Moody (WHITESNAKE)/ Lemmy(MOTORHEAD) /Cozy Powell / Nolans / Ed Hammilton





The English translation page : here.

posted by 山 at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ハードロック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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