JEWEL JULIE 追憶
沢田研二
1974/9/10
おういえい。出た。ど派手ジャケＬＰ。即買い！
もちろん。
やれ嬉しや。
ジュリ～～～！
５作目アルバム１９７４年９月１０日発売、
その名も
宝石・ジュリー！！
通称ピンク猫。
さーどんなんなってんかなー？？？
中を取り出しますとまずはポップな歌詞カード。
裏返すとヴァレンチノなショット。
女子悶絶。
そればかりか見開きＬＰ２倍大のアンティーク新聞入り。
その名も
”JEWEL JULIE”。
この楽しさたるや。
よく観ますと恥ずかしいくらいのお子ちゃまっぽさ、文章とかにございますが、
したり顔でこうゆうの馬鹿にするような悲しいオトナよ、あっちいけ。
よーく聞け
我々人類はこうゆうのが楽しみで生きている。
間違い無し！
∴
ろっくすはこうゆうのが楽しいのでやっておる。
故に
きゃあきゃあ言いながらスキャンするのだ。
ＣＤ再発されてますけど、これも入ってるのかな？
もし無かったら是非こちらでお楽しみくださいまし。
で
このとんでもねーワクワクに導かれて
さあ
ジュリー・ワンダーランド、
バレンタイン・デイに入場です。
Ａ面
1. お前は魔法使い
* 作詞:沢田研二／作曲:沢田研二／編曲:大野克夫
http://www.youtube.com/watch?v=zX-Kck640-c
まずは王子様自らの作によるパワーポップ作ユーはマジシャン。
冒頭にふさわしきキラーなり。
当然シングルになっていると思ったが、なってないのか？！
信じられん。
日本ロックンロールの歴史にも燦然と輝く名曲です。
なお
演奏は全井上堯之バンド。
そうだ
ＰＹＧ：ジュリー・サイドなのだ。
2. 書きかけのメロディー
* 作詞:沢田研二／作曲:大野克夫／編曲:大野克夫
http://www.youtube.com/watch?v=fJR4BB0i9SM
ああ前略おふくろ様。小っ恥ずかしい歌詞は王子様。
妙なるメロディは大野さん。今回のバンマス、チーフ・アレンジャー。
バックでとうとうと流れるはメロトロン。今回の鍵。
それでビートルズとザ・バンドが手に手を取り合うバラードです。
3. 親父のように
* 作詞:岸部修三／作曲:速水清司／編曲:大野克夫
おやじ臭い歌詞は、おおお一徳さんだ。ソウルバラードの曲は速水さん。
ぐっと腰に力を貯め歌い上げます。
”歩き方が似ていると 母は笑った”
と歌われてますけど
巻き爪とか通常時の姿勢とか声とか
別に似たくないもんが似るもんです。困ったもんで。
4. ママとドキドキ
* 作詞:沢田研二／作曲:大野克夫／編曲:大野克夫
ガッツ満点の三連ブギーロックンロール。
日本語三連ブギーニューオリンズロックンロールの傑作。
何故かこれもザ・バンドを思い出すのは、軽快なラッパ隊のせいかな。
歌詞には、オーティス、フリー唄い込み。
5. 四月の雪
* 作詞:沢田研二／作曲:沢田研二／編曲:大野克夫
http://www.youtube.com/watch?v=zcNUVmHeudk
王子作、大ソウル・バラード。作曲家としてグレートであることを証明。
そしてここまでに至って
何とこの音の気持ち良いことか。
何とこの音の落ち着くことか。
自然食だ何だかんだー申しますが、かつて音楽はこないに普通に自然だった。
人が書き人が唄い人が演奏す。
この１１年、無理に無理を重ねてきた、
どっか見ないふりをしてきてもう壊れそうな部分が修復されていきます。
疲労困憊病中病後に必需なのだ。いまや。
Ｂ面
1. ジュリアン
* 作詞:速水清司／作曲:速水清司／編曲:大野克夫
たまげます。
Ａ面では脇役に徹してきたメロトロンがここで主役に。
これはキング・クリムゾン”エピタフ”だ。
歌が始まりますと王子の国だけど。
その夢があまりにもドリーミィでたまらんがに。
中間部から後半にかけての浪漫と
最後の叫びに
婆様悶絶！！
2. 衣装
* 作詞:岸部修三／作曲:大野克夫／編曲:大野克夫
さらにプログレ巨編は続く。
このメロトロン大大会たら好き者にはこたえられないヨ。
大野さんたら大枚はたいてよっしゃと買って嬉しくてしょうがなかったのかな。
おすそ分けされてこちらも光栄です。
3. ヘイ・デイヴ
* 作詞:岸部修三／作曲:井上堯之／編曲:大野克夫
アーシーでダウナーなスローテンポブギブルースロック。
完全日本製。
水割り好き。
贅沢してレッド、いつもはトリス。
ビブロス出現。
4. 悲しい戦い
* 作詞:岸部修三／作曲:大野克夫／編曲:大野克夫
http://www.youtube.com/watch?v=E1KiyjFJUQk&p
一徳さん作詞で大活躍です。
ＡＣ／ＤＣもかくやのファンキー・ロックとゆうよりも、
これは井上堯之バンド完全オリジナルロック。
世界に類を見ない。
歌は
公害問題に真正面から戦いを挑み、
ジュリーと公害問題・・・
それこそ水と油世界すが、青臭くて悪いか。
アルバムだからこそ出来ますこの無茶は我が国で最大に支持されたロック・スター
＆バンドの心意気。
5. バイ・バイ・バイ
* 作詞:速水清司／作曲:速水清司／編曲:大野克夫
バンバンバンへのアンサー・ソングかな。
ファンキー・ニュー・オリンズ・ロックンロール。
何を思い出すってそりゃ傷だらけの天使。
あのテーマ曲。トマト喰いコンビーフ喰い新聞の。
そしてこのガシガシ８ビート。
コーラスはビートルズ。
今一度バンドやったらやってみてえよ。
6. 追憶
* 作詞:安井かずみ／作曲:加瀬邦彦／編曲:東海林修
http://www.youtube.com/watch?v=I8B3GZNq_Vo
ラストはヒットを入れにゃあ世間様とその筋が納得しません。
いささか唐突で浮いてもおりますけど。
この歌はなあちょいとクドイからなあ
安井さんの歌詞が女々＆しいからなあ。
好きも嫌いもございましょう。
しかし好きも嫌いも納得させる力が後半部。
ＬＰヴァージョンで長くなっております。
そこでの
何と申しても
井上バンドのビート・サレンダー、ドラムスの田中さんたら
ピシー・シッ・シッ！！
ハイハット締め大大会。
三度に一度は締めてるとゆう。
あの太陽にほえろ！のご存知のごとく田中さんの必殺は妙なるハイハットワーク。
ここでの締め、過剰だとさすがに笑っちゃうけどさ、
笑いながら喜ぶ人それはわし。
なおかつ
それに絡むサリーさんのベースの名人技たら空前絶後場内騒然で、
メロトロンで消えていくそれが愛おしくってたまりません。
と終局。
即座に宣言す。
これは
誰が何と言おうと我らの音。
今再び、これこそが一番大切だと世界が気付くまで
水車に向かって戦いを挑もうではありませんかご一緒に。
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（山）2011.2.14
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JULIEVIII JEWEL JULIE
ろっくす特製でかい画像ページ也。
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